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伊藤 芳幸 院長の独自取材記事

すずかいとう皮膚科クリニック

(鈴鹿市/白子駅)

最終更新日:2025/04/15

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック main

県道563号に面した医療モールにある「すずかいとう皮膚科クリニック」。大きな窓から温かな陽光が降り注ぐ待合室は、開放的で居心地の良い空間だ。院長を務める伊藤芳幸先生は、2014年に同院を開業。日進月歩で生まれる新たな医療技術に常にアンテナを張り、地域の患者たちに必要な治療法を柔軟かつスピーディーに取り入れている。大規模病院ではなく「クリニック」だからこそ実現できる医療を追い求める伊藤院長に、自身のモットーや幅広い診療内容について話を聞いた。院長の優しい口調に、患者への思いやりが垣間見える取材となった。

(取材日2025年3月26日)

クリニックならではの柔軟さで、新鋭の治療法を導入

ご経歴と開業経緯について教えてください。

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック1

私は1998年に三重大学医学部を卒業した後、同大学の附属病院や市立四日市病院で皮膚科の診療に従事しました。勤務医の頃は、県内から紹介されてくる難治性の皮膚疾患や、悪性腫瘍、薬疹などの重症例を診ることが多かったですね。その他、当時まだ普及していなかった巻き爪の矯正治療も数多く経験させてもらいました。また、さまざまな病院の非常勤として勤め、ニキビなど一般的な皮膚疾患も数多く経験しました。大学病院と非常勤で勤めた病院では、患者さんの主訴もまったく違いましたから、結果的に幅広い症例に携われたと思います。その後、大学時代にお世話になった方からこの場所をご紹介いただきまして、ご縁を感じ、開業に踏みきりました。

クリニックのコンセプトを教えてください。

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック2

「地域のクリニックだからこそできること」を大切にしています。一般的に、大規模病院ですと新しい治療法や機器の導入に複雑な手続きが必要です。その点、クリニックなら自分の裁量で地域の患者さんが求める治療法を柔軟に採用できます。例えば、当院ではあざの治療などに用いるレーザー機器を各種取りそろえ、患者さんのニーズに応えられる体制を整えています。アトピー性皮膚炎に対する注射薬も、早くから取り入れましたね。当時、この治療は三重県内のクリニックで導入しているところが少なかったのです。「多くの患者さんにこの治療が届けば」と考えていましたので、講演会などで治療法の安全性や有用性について発表し、県内での普及に努めてきました。

さまざまな治療を行われているんですね。

ええ、当院には年齢も症状もさまざまな患者さんが来られるので、できるだけ幅広い治療に対応したいと考えています。粉瘤や皮膚腫瘍、巻き爪などの小手術も、クリニックでは対応していないことも多いのですが、当院では可能な限り行っています。ナローバンドUVB治療、エキシマライト治療、イオントフォレーシス治療、できもののエコー検査、あざのレーザー治療、しみのケア、ニキビ痕のケア、医療脱毛など、保険診療から自費診療まで、質の高い皮膚科診療を行える環境を整え、診療レベルの向上に努めています。

院内の居心地の良さにも配慮されているとか。

はい。例えば待合室は奥行きを十分に取り、天井を高く、南側は全面ガラス張りにして明るく開放感が出るようにしました。窓ガラスの向こうには中庭があり、外壁を欧州の古城のような趣にしています。また、紫外線を心配される方に配慮して、窓ガラス全面にUVカットフィルムを貼りました。他にも、クリニックにいることを感じさせないよう、ベッドに落ち着いた色味のカバーをかぶせて院内のトーンを統一したり、天井に温かみのあるシーリングライトをつけたりなど細かな点も工夫しています。当院には誰しも悩みを抱えて来られますから、少しでもリラックスしていただきたいですね。

先進機器を駆使し、患者に求められる質の高い医療を

患者さんはどんな症状で来院されますか?

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック3

ニキビ、湿疹、じんましんなど日常的な皮膚トラブルで悩まれている方や、外来手術や保険適用のあざのレーザー治療や、巻き爪の治療を希望される方も受診されます。美容皮膚科も多くの方が来てくださいますね。

あざのレーザー治療について詳しく教えてください。

当院では、「茶あざ」「青あざ」「赤あざ」に対するレーザー治療を行っています。治療には、Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザー、色素レーザーの3種類を使い分けています。青あざは、従来のルビーレーザーでも十分な効果が期待できますが、副作用の少なさを重視して、当院ではピコレーザーも導入しています。ピコレーザーは高価で維持費もかかりますが、相手が小さなお子さんだからこそ、より副作用の少ない治療を提供したいという思いから導入を決めました。

美容皮膚科にも力を入れていらっしゃるそうですね。

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック4

はい。当院では、しみ・イボ・ほくろのレーザーでのケアやニキビ痕のケア、医療脱毛など、幅広い美容皮膚科の診療に対応しています。どうしても保険診療だけではカバーしきれない部分もある中で、お肌の健康や美しさをトータルにサポートしたいという思いから、美容皮膚科にも力を入れています。その一環として、異なる波長を持つ2台のピコレーザーを導入しています。これにより対応できる症状や肌質が広がり、保険対応のあざ治療から美容目的の施術まで、よりきめ細かな対応が可能になりました。お肌のトータルサポートを実現する上で、この2台体制は強みだと思います。また医療脱毛についても、効果と安全性を重視した新鋭の機器を導入。美容皮膚科はハードルが高いと感じられる方もいらっしゃると思いますが、患者さんの生活スタイルやご希望を伺いながら、プランをご提案しています。

スタッフたちの意識を高め、診療のクオリティーを向上

診療の際に、大切にしていることを教えてください。

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック5

スタッフとの連携ですね。各診察室や処置室にクラークを1人ずつ配置し、診療の質向上と待ち時間の短縮に努めています。患者さんの症状を詳しく把握するだけでなく、話しやすい環境づくりに力を入れています。また、月に1度のスタッフ間ミーティングの他、スタッフの意識向上を目的に定期的な発表会を実施。事務や受付、クラークなどが担当業務の中で取り組んできたこと、その成果、今後の課題などを発表してもらう場です。フォーマルな服装で会場を借りて実施しており、スタッフの士気を高める場にもなっています。でも実は、一番の目的は「日々の仕事を振り返るきっかけをつくること」なのです。発表に向けて準備をする中で、自分の業務を見直したり、課題を考えたりする。その過程こそが大切だと思っています。ですので、発表がうまくいったかどうかは実はあまり重要ではなくて、準備をしている時点で、目的の大半は達成されているのです。

先生が、医師の道を歩まれた理由も教えてください。

私が高校生の頃、母方の祖父が前立腺がんで入院していたことが一番のきっかけです。世話をしていた母から話を聞き、「祖父のように病気で苦しむ人を助けたい」という気持ちが自然と芽生えたのです。その後、受験の終わり頃に祖父は亡くなりました。医学部に合格したことを伝えられなかったのは、今でも心残りですね。皮膚科を選んだのは、今後、皮膚の健康や見た目の美しさに関心が高まる時代が来るだろうと考えたからです。皮膚科は治療の成否が目に見えやすい分、診療にごまかしが利きません。非常にシビアですが、やりがいのある診療科だと思います。

最後に、今後の展望を教えてください。

伊藤芳幸院長 すずかいとう皮膚科クリニック6

これからも知的好奇心を絶やさず、患者さんにメリットのある治療法を積極的に導入したいと思っています。ただ、体力的な限界を感じ始めているので、当院で一緒に頑張りたいという先生がいらっしゃるとうれしいですね。また、当院には日々多くの患者さんが来てくださり、どうしても待ち時間が増えてしまうことを心苦しく思っています。最後のお一人までしっかり診療させていただきますので、どうかご容赦いただけますと幸いです。一人でも多くの方に「このクリニックと出会えて良かった」と言ってもらえるよう、これからも努めてまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【CO2レーザー】ほくろのケア:5mmまで/1万1000円 ※以降5mmごとに+5500円
【ピコレーザー】しみのケア(全顔スポット照射)/11万円
【ルビーレーザー】しみのケア:5mm/5500円
イボのケア/5mmまで1万1000円
ニキビ痕のケア/2万2000円~
【脱毛】両わき1回/3300円~
※いずれも別途初診料あり/3300円

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