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山前 浩一郎 院長の独自取材記事

やまさきファミリークリニック

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2019/10/09

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阪神線尼崎駅より南へ1分ほど歩いた、カーム尼崎の3階にある「やまさきファミリークリニック」。2014年の開業以来、地域の住民はもちろんのこと、九州や四国などの遠方からも患者が同院を訪れるそうだ。気さくな人柄が印象的な山前(やまさき)浩一郎院長は、東京慈恵会医科大学を卒業後に糖尿病内科で経験を積み、それから米国ピッツバーグ大学医学部で家庭医学を、そしてハワイ大学医学部で老年医学について学んだという。地域の「かかりつけ医」として、小さい子どもから高齢者まで、幅広い患者のあらゆる診療を行っている。米国での経験を生かして、渡航前のワクチン接種や英文診断書に対応しているのも同院ならでは。そんな山前院長に経歴や地域医療への思いなどを語ってもらった。
(取材日2019年3月28日)

家族全員を診られる家庭医学を学ぶため米国へ

先生のこれまでのご経歴について教えてください。

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私は1995年に東京慈恵会医科大学を卒業し、虎の門病院で内科初期研修を受けました。それから東京慈恵会医科大学大学院で基礎研究を行った後に、同大学の糖尿病・代謝・内分泌内科の医局に所属しました。糖尿病内科では血糖値を下げるだけではなく、合併症を起こさないように長いスパンで患者さんを診ていくことが求められます。このような臨床のスタイルが自分に合っていると思い、さまざまな情報を集める中で米国には、ファミリーメディスン(家庭医療学)という医療があると知り、「これこそが、自分が求めている医療だ」と強く感じて米国ピッツバーグ大学医学部と米国ハワイ大学医学部へ留学しました。その後、帰国して医療法人社団健寿会山の上病院の副院長や、製薬会社での糖尿病領域の臨床開発を担当するなどの経験を経て、2014年に当院を開業しました。

米国の大学ではどのような分野を専攻していたのですか?

まずピッツバーグ大学医学部では、3年ほど家庭医学について学びました。1年目から外来で、赤ちゃんから高齢者まで幅広い患者さんを担当させていただきました。この3年の間に同じ患者さんを担当させていただけたことが、とても良い経験になりました。人の温かみにも触れ、とても勉強になりました。もともと英語は得意な方で留学前にしっかり準備を整えていきましたが、実際は医療用語を聞き取って、自分の言葉で話すのはとても難しいことでした。1年目は言葉の面で苦労しましたが、2年目からは相手が話していることを理解でき、3年目からは自分が伝えたいことも言葉にできるようになりました。それからハワイ大学医学部では、2年間老年医学について学び、その中で医学生や研修医の教育にも携わることができ、とても充実した時間を過ごせたことが良かったですね。

米国で印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。

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ピッツバーグ大学時代はとても多くの患者さんと出会い、どの方とのエピソードも心に残っていますが、強いて言うならアフリカ系の郵便配達員の高齢男性とのエピソードですね。3年目を迎えて卒業する時に、患者さん一人ひとりに英語のレターを書いて渡す際に、高齢男性から「先生に会えて良かったよ。おかげで2回も日本に行ったよ」という言葉をいただきました。裕福な家庭ではないのに、私の母国へ2回も遊びにいってくれたことが心からうれしかったですね。他の患者さんも、皆さん「先生で良かった」と言ってくださり、英語の能力が至らなかった私でも、患者さんと心の交流を深められたと実感しました。ハワイ大学では陸軍病院でも働き、第二次世界大戦で日本と戦った方や日系人の方から、さまざまな経験談を聞き、人として幅広い視野を養えました。

渡航前のワクチン接種や英文診断書にも対応

先生が家庭医学と老年医学を学ばれた理由を教えてください。

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ピッツバーグ大学で家庭医学の勉強を終え、ハワイ大学では老年医学を選択しました。もともと日本から米国へ行く時に、日本にない、あってもメジャーではない分野を学びたいと考え、老年医学を学ぶことで超高齢社会をリードする日本で医療貢献したいと思いました。ご高齢の方は薬の併用があったり、骨粗しょう症になりやすかったり、ご高齢の方だからこそ、同時に診る必要がある症状や病気があります。それらも踏まえ、当院では老年内科を掲げています。日本医師会では近年「かかりつけ医制度」に力を入れていますが、米国では昔から「かかりつけ医」が存在しています。もちろん国によって健康保険の制度上の違いはありますが、私が「かかりつけ医」になりたいと思っていた頃、日本ではまだプログラムがしっかり整っていない状態でした。米国で興味のある分野を学び、今こうしてファミリークリニックを開業し、ずっと描いていた理想を形にできたと思っています。

開業にあたってこの場所を選んだ理由や、診療方針について聞かせていただけますか?

米国から帰国した後、縁あって静岡の山の上病院の副院長を勤め、さらに違う分野で研鑽を積みたいと思い、神戸にある製薬会社の糖尿病領域で新薬の開発に携わりました。同社ではこれまで病院の臨床医師としては見なかった部分を学べたことが良かったです。開業後も、同社で培った経験を生かして臨床治験として新薬の開発に携わり、ご協力いただける患者さんが通いやすいように、大きな駅から近いこの場所を選びました。また、当院の診療方針として不要な薬は極力出さず、その薬が本当に必要なのか、1つ1つ使用する理由を考えて出すように心がけています。例えば、痛み止めを処方する場合に、普通の痛み止めだと胃がただれてしまうので胃薬も処方しますが、胃がただれないような痛み止めを出すことで薬が1つ減るなど、細かい部分にまで配慮しています。

渡航前のワクチン接種や、英文診断書も対応されているそうですね。

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そうですね、近年では日本から外国へ仕事や勉学のために渡航なさる方が増加しています。現地に行った時に、さまざまな感染症にかからないために事前にワクチンを打つことが必要です。所属する企業や学校からワクチンが指定されていたり、渡航先の感染症の状況に応じて必要なワクチンを接種しなくてはなりません。渡航前のワクチンは予約制で対応しているので、ぜひ余裕を持ってご連絡をください。ほかにも、例えばハワイのサマースクールに行く時は、米国の医師免許を持った者のサインが入る証明書が必要になります。私は米国ハワイ州の医師免許を持っているため、九州・四国・広島などの遠方から来られる患者さんもいらっしゃいます。英文診断書が必要な方は即日お渡しすることも可能ですので、こちらも気軽にご相談ください。

患者と家族が相談できる「かかりつけ医」をめざして

先生が診療の際に心がけていることを教えてください。

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とにかく患者さんのお話をよく聞き、その訴えの背景に何があるのか、しっかり見定めるように心がけています。また、家庭医学の勉強を進める中で、精神科についても学んだので安心してお話ください。より専門的な治療が必要な場合は、専門の医療機関をご紹介します。また、かかりつけ医として患者さんとそのご家族に、長く寄り添っていきたいと思っているため、ご自身だけではなくご家族の体調の悩みも伺います。実際、当院には親子2世代、3世代にわたって来てくださる患者さんも多いです。

今後の展望について聞かせてください。

当院だけではなく、医師会としても地域住民の皆さんに、良い影響を与えられる活動をしたいですね。例えば、認知症の方がいるご家庭でも、認知症を専門とする先生の診察を受けていない方がいらっしゃいます。そういう方のためにサークルをつくったり、講演会を行うなど、医師会を通した活動を広げていきたいですね。地域の医療従事者の仲間と力を合わせながら、地域医療の発展に貢献していきたいと思っています。また、私が学んできた家庭医学の知識を、次世代を担う若い医師たちにも伝えていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院は地域の「かかりつけ医」をめざしています。ご自身や家族の健康に対する疑問や悩みがあれば、いつでも気軽に相談できる存在になれたらと思っています。当院では2ヵ月に1回のスパンで、健康セミナーも実施しているため、まずはそこに参加するだけでも構いません。お子さんの疾患から、成人の方のアレルギーや認知症、糖尿病など幅広いお悩みに対して、全力で解決策を考えるので「どの先生のところに行ったらいいか、わからない」という場合は、まずは当院へお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

渡航前のワクチン各種 破傷風/3000円~、4価髄膜炎菌/2万3000円
英文診断書/5000円
※自費診療には別途初診料3500円、再診料1500円がかかります

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