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片木 紘樹 院長の独自取材記事

片木歯科医院

(名古屋市名東区/藤が丘駅)

最終更新日:2022/03/31

片木紘樹院長 片木歯科医院 main

名古屋市営地下鉄東山線・藤が丘駅から徒歩7分。住宅街の一角に立つビルの1階に「片木歯科医院」はある。2010年開院から7年。患者の笑顔が絶えない歯科クリニックだ。「当院の患者さんは、定期検診でお口の清掃に通っている方がとても多いんです」と楽しそうに話す片木紘樹院長。「片木歯科医院」には歯科衛生士が複数在籍しており、1時間かけて丁寧に口の清掃をしてくれる。予防をメインとした診療がきちんと実現できているクリニックはまだあまり多くないが、こちらではうまく実現できているようだ。その理由や、片木院長が専門とするインプラント治療について、詳しく話を聞いた。

(取材日2017年6月5日)

歯科衛生士が1時間かけて口腔内を清掃

予防歯科に力を入れていますね。

片木紘樹院長 片木歯科医院1

どんな歯が最も長持ちする良い歯かというと、天然歯、つまり本来のご自分の歯が一番です。天然歯をなるべく良い状態に維持するために、当院では定期検診を中心とした予防歯科に力を入れています。歯の汚れは、歯磨きだけでは60%しか落とせません。だからデンタルフロスや糸式ようじを使って、歯間の汚れもきれいにする必要があります。それでも定期的なプロのお掃除で、歯石を取らなければいけません。歯科衛生士は、歯のお掃除のプロです。当院では歯科衛生士が、しっかり1時間くらいの時間を取って皆さんのお口の清掃をします。着色汚れも取れ、お口の中がきれいになりますよ。磨き残しの多いところもお伝えしていますので、毎日のブラッシングに役立てていただけます。

どんな患者さんが多いですか?

当院はお口のお掃除で通う方が多いですね。歯医者というと、あまり印象が良くない人が多いと思うのですが、当院は皆さん楽しそうに定期検診に通ってこられます。時々定期検診用の診療台がいっぱいで、治療用の診療台に案内すると嫌な顔をされるくらいです。地域柄、歯科の意識が高い方が多いので、従来の「とにかく詰めてもらえれば」という考えではなく、もう少し積極的にお口の中の状態を良くしたいという方がとても多いです。年齢的には30~40代の子育て世代の方が特に多いですが、お子さんから年配の方まで幅広い患者さんが来院されます。土曜日だけは、平日にお仕事がある方が多いですね。地域の方が中心で、長久手市、尾張旭市からも来られます。

「できるだけ削らない」治療方針について、詳しく教えてください。

片木紘樹院長 片木歯科医院2

虫歯というのは、削って詰め物をし始めた時点からどんどん悪くなっていきます。天然歯とプラスチックの詰め物の境目に虫歯ができ、そこから大きな虫歯になっていくんです。当院では、初期の虫歯なら本当にとことん削りません。少しくらい色がついていても、その後ちゃんと丁寧に歯磨きができていれば、進行が止まっている状態を維持できていれば、それは削らないほうがいいんです。削ることで、かえって将来大きな虫歯になってしまうリスクが高くなるんですよ……と、患者さんにお話しすると、「そんなこと今まで聞いたことがない」と驚かれますけれど、同時に「教えてもらって良かった」と感謝していただけます。

インプラント治療の知識を、他の複雑な症例にも生かす

どんな虫歯が削らなくてもいい虫歯なのでしょう?

片木紘樹院長 片木歯科医院3

「早期発見」は大事ですが、「早期治療」は必ずしも必要ありません。必要なのは丁寧なお掃除と定期チェックです。ちょっとくらい黒くても歯の表面の形態が維持できているなら何も問題ありません。そのまま経過観察するのと、削ってプラスチックを詰めて境目をつくってしまいそこから虫歯になるリスクを比べると、削ったほうが虫歯になるリスクが高いです。でも、その見極めは患者さん自身では難しい。私たち歯科医師でも見ただけではわからないので、レントゲンを撮ったり、虫歯の深さを測る機械で調べて判断しています。定期検診のたびに虫歯の深さを計測していれば、その数値の変化により削らなければいけないタイミングもわかります。虫歯を見つけたら自己判断せず、歯科医師に相談してください。

先生はインプラント治療を専門に学んだと聞きました。

インプラントというのは、外科手術も歯を削ったり詰めたりする処置も、すべてできなければならない仕事です。インプラントを学ぶことで、幅広くしかも1歩踏み込んだ勉強ができると思い、大学院でインプラント学を専攻し、大学病院ではインプラント科に在籍しました。レーザー治療の技術もインプラントを学ぶ過程で身につけることができました。インプラントは歯を失ったときに、有用な新しい歯科治療法です。一通り新しい知識や技術を習得した今は、歯を残す予防歯科に重点を置いています。患者さんには定期検診で予防に努めてもらって、それでも治療が必要になったら、複雑な治療や根管治療、抜歯、最終手段としてのインプラントもできます。ルーペやマイクロスコープを使って精密な治療をしますので、安心して任せていただきたいですね。

治療で大切にしていることは何ですか?

片木紘樹院長 片木歯科医院4

「歯医者に行くと抜かれる、削られる」と、皆さんマイナスイメージを持ってしまっているのは、これまで歯科医師がきちんと説明をしてこなかったからだと思うのです。当院では、私や歯科衛生士からさまざまな情報を提供して、来院した患者さんが歯科について賢くなって帰ってもらえる環境をつくるように心がけています。それにより、歯科医師が削って治療する以前に、患者さん自身が虫歯にならないようにしてもらうのを大切にしています。私はたまに顔を出してチェックして「あーきれいですね、いいですね。じゃまた定期検診に来てくださいね」と言うだけで終われるのが理想だと思うのです。コミュニケーションを密にし、患者さんのお口の悩みを改善してあげることも常に考えています。例えば口臭に悩んでいる方にアドバイスすることもありますよ。

歯科用CTや虫歯の測定器。新型の医療機器をそろえる

クリニックに導入している機器をいくつか紹介してください。

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まず歯科用CT。これは親知らずを抜いたり、インプラント治療を行うときに必要なものです。CTで撮影することで、歯が割れているとか膿の袋があるとかはっきりと確認できます。現在では、根管治療なら保険診療でCTを使えるようになったので、どんどん必要性が増しています。予防歯科での機材にもこだわっています。例えば虫歯の大きさを測る機械があるのですが、検査結果が数字で確認できるので、患者さんの安心感が得られやすいです。また、削らなければならないというときにも、患者さんに数値を確認していただくことで、納得していただきやすいというメリットがあります。位相差顕微鏡では、患者さんの歯垢を取って、実際に観ていただきます。皆さん「ウワッ!」と驚かれるんですが、ちゃんと掃除しようという動機づけにつながっていると思います。

歯科医師になったきっかけと、日々のリフレッシュ方法を教えてください。

子どもの頃から漠然と医療関係の仕事に就きたいと考えていました。そんな折、父が「歯科医師になったらどうか?」と勧めてくれたので、それが後押しとなって歯科医師をめざすことになりました。もともと細かい作業が好きだったので、今から考えれば良い選択だったと思います。あとリフレッシュ方法についてですが、趣味はスキューバダイビングです。インストラクターの資格も持っているんですよ。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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皆さんぜひ、かかりつけの歯科医院を持ってください。患者さんが痛くてつらい思いをしなくていいのなら、どこの歯科医院でもいいと私は思っています。ただし、いつも診ているっていうのは大事で、毎回診ているからこそ変化に気がつけるものなのです。どうしてもいくつもの歯科医院を点々としてしまうと、これまでの治療の経緯がわからないので、できるだけかかりつけの歯科医院を持つといいと思います。それから、歯科医師に何か聞いたら怒られるというイメージのある方がいらっしゃるようですが、私は、歯科医師や歯科衛生士など専門家が教えてあげなかったら誰が歯について教えられるんだと思っています。だから、先生にでもスタッフにでも、どんどん質問してもらっていいと思いますよ。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/46万円(手術やかぶせ物、検査など含む)※税込

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