中島 剛 院長の独自取材記事
あい歯科クリニック 上溝
(相模原市中央区/上溝駅)
最終更新日:2024/05/20

上溝駅前にある「あい歯科クリニック 上溝」は、小さな子どもから高齢者まで家族で安心して通えるクリニックをめざしている。2022年に院長に就任した中島剛先生は、豊富な臨床経験に基づく質の高い治療の提供に努め、患者を自分の家族のように思う親身な診療を心がけている。同法人の理事長が長年積極的に推し進めてきたインプラント治療に同院も注力しているが、虫歯や歯周病の治療から予防歯科まで幅広く対応する。紆余曲折を経て歯科医師になったという院長に、歯科医療に対する真摯な思いを交えながら、さまざまな話を聞いた。
(取材日2023年9月25日)
自分の家族にも安心して提供できる納得の治療を
まずはクリニックの特徴を教えてください。

当院は駅前という通いやすい立地に加え、基本的に年中無休で診察しています。診療室はプライバシーに配慮した半個室で、小さなお子さんがいても安心して治療を受けていただけるよう、キッズスペースでは保育士の資格を持つスタッフがお子さんをお預かりすることも可能です。質の高い治療を提供するため、歯科用CTや口腔内スキャナーなど先端の設備を導入し、虫歯や歯周病から義歯、インプラント、予防歯科、小児歯科、審美歯科まで幅広く対応しています。長年通い続けてくださる患者さんも多く、「あちこちに行かずに済む」「家族で安心して通える」と喜んでいただけていたらうれしいです。ありがたいことに当院のスタッフが自分の家族を紹介してくれるケースも少なくありません。
そもそも先生はなぜ歯科医師になられたのですか?
実は私の父は歯科医師だったのですが、国民全員が虫歯と言われた時代で、父は来る日も来る日も朝から晩まで虫歯の治療をしていました。そんな姿を見て、幼心にも歯科医師にだけはなりたくないと思い、別の道へ。でも20代後半になって、「果たしてこのままでいいのだろうか、自分も手に職をつけるべきでは?」と考えるようになり、原点と向き合い選んだのが歯科医師という道でした。そこからは死に物狂いで勉強し、歯科大学へ。入学後も必死で勉強し、学生時代から幅広く学ばせていただきました。卒業後も患者数の多いクリニックで臨床経験を積ませていただき、普通の歯科医師が3年かけて学ぶ量を1年で学ぶつもりで研鑽を積んできました。
診療方針について教えてください。

当院では悪くなった部分を治しておしまいというその場しのぎの治療ではなく、5年後、10年後も「ここで治療を受けて良かった」と患者さんに喜んでいただけるような治療を心がけています。私は小さい頃、父に歯の治療をしてもらったこともあります。私も自分の家族に自信を持って提供できる治療をめざしたいですね。重視しているのは適切な噛み合わせの回復を軸とする全顎治療です。どんなに良い材質で入れ歯を作ったりインプラント治療をしたりしても、噛み合わせの平面が狂っていては良好な咀嚼能力は得られません。口腔全体を診ながら調和の取れた噛み合わせを考え、しっかり噛めるお口をめざします。また、治療においては、複数の選択肢を提案し、それぞれのメリットデメリットだけでなく、なぜその治療が必要なのかをモニターや模型などを使ってわかりやすく説明し、患者さんに納得していただいてから治療に入るようにしています。
納得のいくインプラント治療にするためにできること
インプラント治療を受ける際、クリニック選びのポイントなどはありますか?

虫歯や歯周病のほか事故など、やむを得ない事情で歯を失った場合、欠損部を補うための治療として周囲の歯に負担をかけず、しっかり噛むことが期待できるインプラント治療は非常に優秀な治療法であると考えます。とはいえ、最近はインプラント以外の治療はしてもらえず、せっかく埋入したインプラントも結局ダメになってしまったなどのトラブル相談も増えてきています。全顎的治療を行わず、インプラント治療しかしないというスタンスでは口腔全体の調和、良好な咬合が得られずにインプラント自体もダメになってしまいます。また、入れた後のしっかりしたメンテナンスができてこそ長持ちさせることが望めます。実際に話してみて信頼できる経験豊富な歯科医師を選ぶことと、インプラント治療以外の治療やケアまでしっかり対応してもらえるクリニックを選んでいただきたいですね。
こちらならではのインプラント治療のメリットは?
法人全体でインプラント治療に注力しているので、 歯科医師以外にもインプラント治療に精通したスタッフがそろっています。教科書どおりにいかないのがインプラント治療の難しいところなので、当院では難症例も含めインプラント治療の経験豊富な歯科医師が担当し、一人ひとりの口腔状態や治療のニーズに適した精度の高い治療の提供に努めています。また、法人専属の技工所では歯科技工士とのスムーズな連携による質の高い技工物の作製にも注力しています。技工物の精度もまたインプラント治療の予後に大きく影響します。オペが成功したとしても、その上物である上部構造(技工物)の精度が低ければインプラント歯周炎のリスクは高くなります。高精度な上部構造(技工物)を提供できることも当院におけるインプラント治療のアドバンテージの一つです。
最近、若い人でも歯周病になるケースが増えてきているとか。

実際に若くして歯周病になっている方もおり、20代で抜歯しか選択肢がなくなった症例もたくさん診てきました。初期の歯周病は自覚症状がないまま進行します。10代、20代でお口のケアに無頓着なままでいると、40~50代になる頃には入れ歯になりかねません。口の中の汚れが常に残っていると炎症により歯茎は腫れ骨は溶けていきます。すると歯と歯茎の間の溝である歯周ポケットが深くなり、次はその溝に汚れが付着し歯磨きだけでは取れなくなります。さらに歯茎は腫れ骨は溶けます。多くはこの悪循環により歯周病が進行しますので、まずはどこが磨けていないのかを知り、正しい歯磨きの方法を学んで汚れを落とすことが重要。当院では虫歯や歯周病の早期発見と治療、歯科衛生士による正しいお口のケア方法を習得するための予防歯科にも力を入れています。
患者の歯の健康とより良い未来を守るために
印象に残る症例などはありますか?

以前、ずっと合わない入れ歯を我慢して使っていたという患者さんに対応したことがあります。お口を拝見したところ、上顎の右側と下顎の左側とに何本かずつ歯が残っているのですが、自分の歯の噛み合わせがない「すれ違い咬合」で、残っている歯も出てきてしまっており歯周病でグラグラ、さらに歯の喪失時期の違いから上顎と下顎の骨の量が左右で全く違うという難症例でした。そこで、丁寧に状況を説明し、全顎インプラントの治療を受けていただくことになりました。説明にも治療にも時間はかかりましたが、患者さんに「もっと早く先生と出会いたかった」と喜んでいただけた時は私も嬉しかったですね。これからも患者さんを自分の家族のように思って親身な診療に努めていきたいと思います。
今後の展望をお聞かせください。
お口の健康は全身の健康に直結しています。ある事例によると、歯の賠償請求金額は1本118万円だったそうです。上下の歯を全部合わせれば28本なので、私たちはお口の中に約3300万円分の価値を持っていることになりますが、果たしてそれに見合うだけのケアができているでしょうか? 当院では治療して終わりではなく、治療後も生涯にわたって患者さんのお口の健康を守るためのサポート体制を整え、メンテナンスや歯磨き指導にも本気で取り組んでいます。まずはお口の健康の大切さをより多くの方に知っていただき、「自分の歯は自分で守る」という意識のもと、皆さんの健康とより良い未来を守っていけたらうれしいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

最近、患者さんにとってより良い治療を提供するために、決して妥協はしたくないという姿勢や手先の器用さは父譲りだなと思うようになりました。30年前、父が私に治療してくれたように、私も家族に提供できるような長く良い状態を保てる治療をしたいと思っています。生涯にわたってお口の健康を守っていくためには、まずは自分のお口の状態がどうなっているか、どのようなことに気をつけなくてはならないか知ることが大切です。当院は先端の検査機器を導入し、口腔全体を診る総合的な診断と質の高い治療を心がけています。虫歯や歯周病の治療からインプラント治療、定期的なケアで幅広く対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/診断料:1万6500円~、オペ:16万5000円〜27万5000円、上部構造(かぶせ物):11万円~、セラミック治療/6万500円~、オフィスホワイトニング/3万5200円~、小児矯正/33万円~、成人矯正/82万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。