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佐野 由衣 院長の独自取材記事

かわなかクリニック

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2019/08/28

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空港線が走る大通りから少し歩くと「かわなかクリニック」の看板が見えてくる。同院は、2014年に開院したペインクリニック外科、内科、漢方内科の治療を行うクリニック。間接照明がやわらかな印象を与える院内は、スタッフが季節のイベントに合わせた飾りつけをしてくれる他に、患者手作りのぬいぐるみや小児患者が描いた同院のロゴマークのイラストなどが飾られていて、地域の人々に愛されている様子が伺える。山登りが趣味でショートカットがよく似合う佐野由衣院長は、はつらつとした見た目で、やわらかな雰囲気を兼ね備えたドクター。専門のペインクリニックの治療を紹介してもらうとともに、診療方針、今後の展望などについて詳しく話を聞いてみた。
(取材日2016年7月14日、再取材日2018年10月17日)

生まれ育った北区で、地域のかかりつけ医に

これまでのご経歴と、開院に至った理由を教えてください。

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両親がともに内科の医師で、母親は自宅で開業していました。母が診察している姿を見つつ、看護師さんに遊んでもらうなどして育ったので、医療の場は私にとって身近な存在でした。名古屋大学卒業後は、医師の基礎として救急対応ができるようになりたいと思い、名古屋第一赤十字病院に勤務。全身管理がしっかりできて、緊急時の対応も得意な麻酔科を専門としました。当初は緊急手術や心臓手術などの手術麻酔の現場で研鑽を磨いてきましたが、だんだんと、がん患者さんに対する疼痛緩和などの、緩和ケアに興味を持つようになりまして。それで、ペインクリニックに力を入れている藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院(現・ばんたね病院)に勤め、神経ブロック技術の習得や緩和ケアの経験を積んだ後、2014年に当院を開院しました。

開院にあたり、どんなクリニックにしたいと考えましたか?

ペインクリニックとしての専門性を備えつつも、困った時にすぐに駆けつけてもらえる、地域のかかりつけ医でありたいと考えました。そんな思いもあって、内科・漢方内科も標榜しています。ですので、痛みに限らず何でもご相談いただきたいですね。大きな病院だと緊急時の対応が難しいといった側面がありますが、地域のクリニックなら臨機応変な対応も可能だと思うんです。その利点を生かせると思ったのも、開院のきっかけの一つです。また、2017年には日本東洋医学会漢方専門医の資格を取得し、標榜科目に漢方内科が加わりました。漢方を用いることで、副作用を抑えたり、薬の種類数を少なくできたりするので、興味のある方にはぜひご相談ください。開院して4年がたち、町なかで患者さんに声をかけられる機会も増えてきました。恥ずかしさもありますが(笑)、頼っていただけているのかな、と思うとうれしい気持ちにもなります。

周辺の地域性や患者層について教えてください。

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子育て中のママさんやお子さんも来院されますが、やはり多いのは、この周辺で生活する、腰痛や首や膝の痛みなどに悩むご高齢の患者さんですね。地域柄、皆さんで喫茶店に集まって情報交換して、調子が悪い人がいれば家まで様子を見に行ったり、喫茶店のマスターが病院を紹介してくれたりするような、いいコミュニティーがあります。そのためご紹介で来院する方も多いですね。もちろん、若い方でも痛みに苦しんでいる方もいて、当院のホームページを見て、春日井市や名東区など少し離れたところから来る方もいらっしゃいます。患者さんの多くは、長い間痛みに苦しみ、他院では加齢だから治らないと言われた方ばかり。患者さんの中には、痛みが和らいで作れるようになった、野菜や手芸作品をくださる方もいて、うれしいですね。

地域のクリニックで、病院レベルの治療を提供

診察時に心がけていることを教えてください。

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適切な診断と治療を第一にしています。例えば神経ブロック療法は、痛みを引き起こしている神経周囲に直接局所麻酔薬などを注射して、痛みを緩和させていきます。しかし、単なる“針刺し屋さん”になってはいけません。一見よくある腰痛に見えていても、中には骨折やがんなど、他の病気が隠れていることもあります。そのような場合に痛みだけを取り除いてしまうと、適切な治療の機会を奪ってしまいかねませんので、原因を正しく突き止めてから治療にあたるよう常に目を光らせています。初診で話を伺って触診やエックス線検査を行い、今すぐ処置が必要か、時間をかけて治せばいいのか、当院で痛みを取ってよいものかを速やかに判断します。そして、その日のうちに神経ブロック療法を提供できるようにしています。

注射を打つのは少し怖い気がしますが……。

確かに、「神経周囲に注射する」と聞くと、怖い気持ちになるかもしれませんね。実際、注射を打つ際、多少ビリッとする感覚がありますので苦手に感じる方もいらっしゃるかもしれません。でもそれは、ほんの一瞬のこと。その後の生活における痛みは大幅に軽減される可能性がありますので、注射だからと敬遠せず、検討いただけると良いかと思います。また、麻酔科の医師の中でも神経ブロックができる医師は、実はそんなに多くありません。病院だと入院で行うことが多いエックス線透視下の神経根ブロックも、当院では日帰りで対応させていただいています。他にも当院では、超音波検査機器を用いた神経ブロック療法も行っています。血管や神経の位置から注射針の位置までリアルタイムでわかるので、ピンポイントで行うことができます。今は肩関節の治療などに用いていますが、どんどん活用していきたいですね。

痛みを取り除く治療は、他にどのようなものがあるのでしょう?

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先ほど挙げた神経ブロック療法の他に、内服薬や外用薬などで痛みを和らげる方法があります。痛みを抑える内服薬はさまざまありますが、それらに精通する麻酔科の医師として、一人ひとりの痛みに応じて適切な薬を処方しています。特に鎮痛薬は、患者さんの年齢、体格、肝臓や腎臓の機能、痛みの程度に応じて細かな調節が必要な薬ですので、ぜひ専門家に相談してください。眠れないほどの痛みがあるならすぐにでも受診してほしいですし、ちょっと気になる程度の痛みでも力になれることはあるはず。痛みに悩んでいる方はぜひいらしてください。

痛みを和らげて生活の質を高める手助けがしたい

今後力を入れたいことなどありますか?

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新たに標榜し始めた漢方を用いた診療を、患者さんに気軽に選択いただけるよう、働きかけていきたいと思っています。また最近、オンライン診療に対応できる体制を整えましたので、漢方について相談したい方や、通院が難しい場面などで、ご利用いただけたらうれしいですね。開院以来、患者さんの年齢も高くなり、往診や訪問診療の機会も増えてきました。私が患者さんのご自宅に出向いたり、オンライン診療でご家族から相談を受けたりして、ご高齢の方が安心して住み慣れた土地で暮らせるよう、医療で貢献していきたいですね。

てんとう虫のロゴマークが印象的です。

てんとう虫は海外で「幸せを運ぶ虫」といわれているのが由来です。かわいくてインパクトがあるので、一目見てこのクリニックを覚えていただけたらうれしいですね。また、当院のスタッフはいい人ばかり。自分のやるべき仕事を理解していて、問診票を書く時や診察中の待ち時間などに患者さんと和気あいあいと話をして、痛みで苦しんでいる方を和ませてくれます。その何げない会話から、生活のどんなところで困っているかなど、治療に大事なことがわかることもあるんですよ。当院を患者さんにとってもスタッフにとっても居心地の良い場所にしたいです。

最後にメッセージをお願いします。

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ペインクリニックは、どんな治療をするところかわからず、怖いイメージがあるかもしれませんが、手足や首の痛み、腰痛、帯状疱疹の痛みや三叉神経痛など、さまざまな痛みを取る治療が受けられるクリニックです。苦しんでいた痛みが少しでも軽くなれば、外出の機会が増えたり、趣味の時間を取り戻せたりと、日常生活動作(ADL)はもちろん生活の質(QOL)の向上につながると、私は思っています。気になる痛みがあれば、お気軽にご相談ください。加齢による腰痛や膝の痛みなどにも対応していますので、痛みに苦しんでいるご高齢のご家族などがいれば、当院がお力になれると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※予防接種/一般接種:3300円 (2回目2200円) 、名古屋市在住の65歳以上の方:1500円

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