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石鳥 直孝 院長の独自取材記事

いしどりクリニック

(草加市/草加駅)

最終更新日:2021/10/12

石鳥直孝院長 いしどりクリニック main

草加市と川口市を結ぶ県道34号線沿いにある「いしどりクリニック」は、白壁と木の格子を組み合わせた外観が印象的なクリニック。バリアフリーの院内には高い吹き抜けがあり、外観同様の洗練された雰囲気だ。待合室にはスローテンポなBGMが流れ、さまざまな雑誌が置かれた居心地の良い空間。医療情報をテレビモニターではなくプロジェクターに映すスタイルになっているのは、すっきりとした院内で患者がリラックスして診療を待てるようにという石鳥直孝院長の配慮の一つだ。同院では石鳥院長の専門である泌尿器科を中心に、整形外科、リハビリテーション科、内科も診療。地域のかかりつけ医として通いやすいクリニックをめざし開院6年を迎えた同院で、石鳥院長に話を聞いた。

(取材日2020年8月26日)

受診しやすさを考えた居心地良い空間と幅広い診療内容

開院から6年を迎えられたそうですね。

石鳥直孝院長 いしどりクリニック1

もともと実家が所有する土地があったこの場所に開院したのが2014年の5月です。開院当時から、地元の患者さんに一次医療施設として貢献したいと考えていましたが、開院から6年が経過し、より患者さんに認知されてきているのではないかと思います。周辺地域からだけでなく、川口市から来てくださる患者さんもいらっしゃいますね。私の専門である泌尿器科疾患の患者さんと、内科的な生活習慣病や風邪などの感染症、整形外科の患者さんが、だいたい半々でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大がみられた2020年の4月以降は、整形外科の患者さんは少し減少している状況です。

とても広いクリニックですね、待合室も開放感があります。

ありがとうございます。土地面積が比較的ありましたので、ある程度、空間にゆとりのある施設にできました。待合室を2階分吹き抜けにしようというのは私のアイデアで、開放感を持たせることができたのではないかと思っています。流しているBGMは、患者さんたちが少しでもリラックスできるようにとセレクトしています。ドアや床など院内の随所に木目を使っていて、特に待合室と診察室を隔てる壁の部分の木製の格子は、圧迫感のない目隠しになっています。また、2階のリハビリテーションルームの一角には、観葉植物とテーブル、椅子を置いて、リハビリ中でもくつろげるちょっとしたラウンジスペースを設けています。院内にいる間もできるだけリラックスして過ごしていただけるよう、これからも患者さんが過ごしやすい場所にするためにはどうすればいいのかを模索し続けていきたいですね。

診療科目も幅広く構えていらっしゃいますね。

石鳥直孝院長 いしどりクリニック2

泌尿器科以外に内科と整形外科など他の科も入れることによって、どんなことでも診られる、相談に乗れる、地域に根差したクリニックでありたいと考えています。泌尿器科だけでなく、内科や整形外科があることで、受診しやすい体制を整えているということですね。私が専門としている泌尿器科は、腎臓から膀胱までを扱う分野ですが、腎臓疾患で透析などをする場合は全身を管理することになります。内科にも通じる必要がありますから、広い科目にわたって学び、経験を積んできました。また実際、泌尿器科にかかっている患者さんが整形外科にもかかる、あるいはその逆もあります。当院の患者さんの約6割は高齢の方ですので、例えば、高齢者に多い骨粗しょう症は、整形外科で診ることができますし、認知症に関しては専門外ではなりますがスクリーニングをして疑いのある方は専門の先生にご紹介しています。

必要性の高い分野だからこそ泌尿器科を専門に選択

先生が医師をめざし、また、泌尿器科をご専門に選ばれたのはなぜですか?

石鳥直孝院長 いしどりクリニック3

私は小さい頃から、よく耳の病気を患い、複雑な中耳炎で手術を4回ぐらい受けています。中学生ぐらいから病院へ通う期間が長かったことが、医療の道へ進むきっかけでした。泌尿器科を専門に選んだのは、先ほどもお話ししましたが、腎臓などを含め全身を診る科であること、内科的なことだけではなく、手術もできるということですね。自分が専門の科を選んだのは、今からもう25年ほど前のことになりますが、泌尿器科は多くの医師が選択する分野ではないにも関わらず、日本の高齢化に伴い、対象となる患者さんが増える科であったことも選んだ大きな理由でした。人気のある科ではないけれど、患者さんのニーズは多く、必要性が高い。治療を待っている人にきちんと医療を提供したいという思いがありました。

女性は泌尿器科に行くことをためらう方が多いように思います。

確かにそういう傾向はあるかと認識していますが、例えば膀胱炎の診療においては、基本的に問診と尿検査でほとんど診療ができます。治療においても、抗生物質の服薬と生活指導などが中心で、軽度の膀胱炎でしたらそれで十分なものです。ですから、どうぞ症状が軽いうちに来院してください。ただ症状が重篤化している際は、下腹部のエコーで状況を診ることもあります。これも下腹部にエコーの機器を当てて画像診断するものですから、婦人科の診察のように下着まで脱ぐ必要はありません。安心して受診していただければと思います。

膀胱炎を予防するにはどうしたら良いのですか?

石鳥直孝院長 いしどりクリニック4

男性に比べて女性は尿道が短いので、その分、菌が膀胱に到達しやすい。ですから菌が侵入することを前提に、膀胱炎を発症しにくいよう普段から防止するための対策を取られるのがよいでしょう。例えば、おしっこを我慢すればそれだけ膀胱内で菌が繁殖しやすくなってしまいますので、おしっこをできるだけ我慢しないようにし、適宜排尿すること。そのためには十分な水分を取ることが必要ですから、適切な水分補給をお勧めします。

患者からの「ありがとう」の一言がモチベーションに

診療で大切にしていることや医師としてのやりがいを教えてください。

石鳥直孝院長 いしどりクリニック5

少しでも患者さんの悩み、苦しみを取って差し上げたいということですね。主訴に対して、適切な診断をし、治療することはもちろんですが、患者さんに心地良い空間と医療を提供し、気分良く帰っていただくことを大切にしています。医師としてのやりがいという点では、月並みですが「ありがとうございます」と言われるとうれしいですね。例えばおなかの痛みで来院された方を診察した際に「これは専門の病院で精密検査をされたほうがいい」と紹介し、結果的に尿膜管遺残という疾患だったということがあります。手術されたのち、風邪の症状で再び来院されたその患者さんに「その節はありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。医師としてうれしい出来事でしたが、同時に一次医療の担い手として、日々、注意深く、妥協せずに診察していなければならないと、気が引き締まる思いでしたね。

感染症対策についてはいかがでしょう?

医療にはそれぞれに役割があり、当院では新型コロナウイルス感染症の患者さんを診ることはありませんが、かかりつけ医という立場上、患者さんが新型コロナ感染症に罹患していることを想定して対応できるようにしています。患者さんはもちろん、スタッフの安全も意識しながら対策を講じていますので、万が一、疑いのある患者さんが来られた場合には、外にそのためのスペースを設けて対応するようにしています。以前から待合室に、オゾン発生器を設置してていますが、これはインフルエンザを含む抗ウイルスに期待ができるいうエビデンスをもとに導入したものです。空気清浄機もそうですが、少しでも役立つ可能性のある対策は取り入れ、皆さんが受診しやすい環境づくりを意識しています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

石鳥直孝院長 いしどりクリニック6

何事も100%というものはないので、すべての人が満足ということはないと思いますが、対応一つにしても、できるだけ100%に近づけていくよう努力していきたいと思います。ニーズがあれば標榜する科も増やしていきたいですね。例えば、皮膚疾患のニーズが高いことから、以前から皮膚科を開設することを考えています。美容の分野まで幅を広げるかどうかは、まだわかりませんが、そこもある程度はできると良いと思っていますね。行き過ぎないことは意識しながら、より幅広くというところでしょうか。これからも地域のかかりつけ医として、ここに根差していきたいと思います。いろいろな科を標榜していますので、悩んでいることがあったら気軽に来てください。

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