全国のドクター13,230人の想いを取材
クリニック・病院 157,725件の情報を掲載(2025年1月22日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 相模原市中央区
  4. 上溝駅
  5. 医療法人社団 カワサキ 歯科川崎医院
  6. 川崎 正仁 院長、奥山 光子 先生

川崎 正仁 院長、奥山 光子 先生の独自取材記事

歯科川崎医院

(相模原市中央区/上溝駅)

最終更新日:2023/06/27

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院 main

JR相模線・上溝駅目の前の医療モールにある「歯科川崎医院」。かかりつけ歯科医として幅広い外来診療に加え、訪問診療にも取り組む地域密着型の歯科医院で、開業以来30年にわたり地域を支えてきた。特徴は、歯科医師だけでなく管理栄養士など健康に関わるさまざまなプロフェッショナルが在籍し、患者の健康を包括的にサポートしていること。特に管理栄養士による栄養指導は、高齢化が進む地域で重要な役割を果たしているという。また、認知度が低いことから発見が遅れることの多い、口腔がん検診の普及にも力を入れている。「この街に住んで良かったと思ってもらえるようなクリニックでいたい」と話す川崎正仁院長と、訪問診療のリーダーを務める奥山光子先生に診療方針や地域に対する思いを聞いた。

(取材日2023年2月24日/情報更新日2023年6月27日)

管理栄養士と協力し、治療と食の改善で口腔内を健康に

管理栄養士による栄養指導に取り組んでいるそうですね。

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院1

【川崎院長】高齢化が進む中、当院でも摂食嚥下や栄養状態の悪化による低栄養や、糖尿病、血圧の高い患者さんが目立つようになりました。歯の健康は食生活との結びつきが強く、こうした患者さんを長期的にケアしていくためにも栄養指導のできる食のプロが必要だと考えました。当院には5人の管理栄養士が在籍し、BMIの数値や診察時のヒアリングを通して日々の食事内容や生活習慣に問題がないかなどをチェックしています。高齢の人だけでなく希望する患者さん全員を対象にしていて、太り過ぎであれば「たんぱく質を増やし、炭水化物を減らしましょう」というように、一人ひとり生活環境の状態に合わせて食事内容の改善や適度な運動を提案するという流れです。

管理栄養士がいることによる強みを教えてください。

【川崎院長】一つは食生活の改善で歯の健康もめざせるということです。患者さんだけでなくスタッフの健康管理にもつながっています。もう一つは、歯科医院で特定保健指導を受けることができるということですね。健康診断などでメタボリックシンドロームと診断されても、皆さんなかなか受診されないようです。その理由の一つとして、内科や保健指導実施機関に行きづらいということが挙げられます。せっかく受診しても初対面の管理栄養士と信頼関係が築けず、指導の効果が出ない人も。一方かかりつけの歯科医院であれば、歯科医師や管理栄養士の顔がわかりますし、定期検診や治療のついでに通いやすいというメリットがあります。管理栄養士も知っている患者さんだと指導しやすく、指導の結果や変化を継続して確認できます。

これから必要とされる歯科医院の形かもしれないですね。

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院2

【川崎院長】そうですね。管理栄養士が在籍する歯科医院は徐々に増えてきています。私達自身、食や栄養に関する知識が深まり、診察や治療後のケアにも反映できていると実感しています。管理栄養士は実はとても離職率や転職率の高い職業なんです。せっかく資格を取っても、それを生かして働くことのできる場所が限られているからといわれています。さらに必要な人数も少ないため、新採用の枠も少ない。コンビニエンスストアより多いと言われる歯科医院を活用し、管理栄養士の雇用の創出もできればと考えています。
【奥山先生】当院では訪問診療にも取り組んでいるため、管理栄養士にはそちらにも同行してもらっています。自宅での過ごし方や台所の状態を確認した上で食事のアドバイスができますし、歯科医師よりも管理栄養士が話したほうが伝わりやすいこともあると思うので、とても心強い存在です。

定期的な検診の重要性を発信

新型コロナウイルス感染症の影響で訪問診療の需要が高まったのではないでしょうか?

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院3

【奥山先生】最近、訪問診療を希望される人がとても増えました。これは新型コロナウイルス感染症の影響というよりも、当院での取り組みが地域に浸透し、訪問診療が特別なことではないという認識が広まったのが大きいと思っています。患者さんの層も、障害のある子どもから体が不自由な高齢者までさまざまです。一緒に回る歯科衛生士の数も増え対応能力も上がりました。また、外来診療の歯科衛生士が訪問診療に行く機会も増え、当院と患者さんの懸け橋になってくれているため、スムーズに移行できていると感じます。

口腔がん検診にも力を入れていると聞きました。

【川崎院長】あまり知られていませんが、近年口腔がんの罹患数は増えていると言われています。しかし、病気そのものや検診の認知度が低いため発見が遅れ、進行するまで放置されてしまっている場合が多く見られます。乳がんや子宮がん検診のように健康診断や人間ドックの際に合わせて調べることができればいいのですが、歯科医師による診察が必要になるためそもそも検診の機会が少ないというのが現状です。60代から70代に多い傾向の病気とされていますが、中には10代の患者さんもいてどの年代にもリスクはあります。まずは口腔がんについて知り、定期的に検診を受けることが重要です。

口腔がん検診の具体的な流れを教えてください。

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院4

【川崎院長】まずは問診票で、家族にがんを患っている人がいないか、喫煙するかなどを確認します。検査自体は難しいものではなく、今は特殊な方法の写真撮影だけで口腔がんのリスクが高い場所がわかるようになっています。検査の結果を踏まえ、管理栄養士とともに食生活や生活習慣で改善すべき点について説明し、場合によってはリスクの高い場所の治療を行うといった流れになります。もしがんが見つかった場合には組織検査が必要になりますので、連携している口腔外科や耳鼻咽喉科をご紹介しています。早期発見できれば、舌を一部除去することで進行を防ぐことも望める病気です。当院の患者さんには、誕生月や歯科検診のついでに検診を受けるよう勧めています。

2つの分院と連携し、地域の歯の健康を面で支える

クリニックのモットーを教えてください。

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院5

【川崎院長】治療はもちろん、予防と連携、この3つがモットーです。患者さんには、治療後のケアや定期健診、各種病気の検診など積極的な予防を呼びかけています。そして、安全な治療と健康な体づくりを行うために、持病を持っている患者さんの主治医や管理栄養士をはじめ他職種との連携を大切にしていきました。当院には「歯科川崎医院あいおい」と「歯科川崎医院中央」の2つの分院があります。もともと当院で働いていた歯科医師が独立・開業したものになりますが、どちらも当院と同じモットーを掲げて日々治療にあたっています。分院を開業したのは、相模原市の中央区を面で支えるためです。実際、訪問診療の幅も広がりました。今後も分院と連携してきめ細かな治療を提供していきたいと考えています。

住民の健康意識向上のために院外活動に力を入れているそうですね。

【川崎院長】当院では同じ法人のデイサービス部門等と連携し、高齢者向けの体操教室や講演会を定期的に開催してきました。健康の話を通じて患者さん以外とも交流することは、デンタルケア事情やお口の悩みを知る良い機会でもあるんです。そこで得られた情報やニーズを診療に生かしています。高齢者施設だけでなく保育園の訪問も行い、保護者を対象にしたブラッシング指導や食育指導にも取り組んできました。不安の多い子育て中のお母さんお父さんを支えるとともに、お子さんの健やかな成長を見守っていきたいですね。また、最近では地元の車いすバスケットボールチームとも交流するようになりました。さまざまな院外活動を通じて、皆さんの健康意識向上のお手伝いができればと思っています。

読者の皆さんにメッセージをお願いします。

川崎正仁院長、奥山光子先生 歯科川崎医院6

【川崎院長】歯科医院の「怖い」というイメージを払拭し、気軽に立ち寄れる場所をめざしています。例えばバイオリンコンサートを開いたり、待合室に学生さんの制作したアートを飾ったりと、身近に感じてもらえる努力をしてきました。虫歯や歯周病など歯に関する悩みがあればどんなに些細なことでも相談してください。歯のかかりつけ医として一生のお付き合いをしてきたいです。また、当院は管理栄養士などが在籍し、同じ法人内の介護福祉施設には柔道整復師もいますので、お口以外の困り事でも力になれることが多いと思います。歯のトラブル以外でもご相談ください。これからも地域密着を大切に皆さんと一緒に歩んでいく所存です。
【奥山先生】患者さんのご家族との連携、そしてご本人のご希望に寄り添うことを大切にしています。外来診療が難しいという人はぜひ訪問診療を利用してください。外来診療と同じく、継続的に歯の健康を見守らせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

白い詰め物(自費):1万7600円~、白いかぶせ物(自費):5万6100円~、ラミネートべニア修復:5万5000円(1歯単位)
小児矯正:22万円~、成人矯正:82万5000円~、部分矯正:3万3000円~
マウスピース型装置を用いた矯正:44万円〜66万円
インプラント治療:17万6000円~
スポーツマウスガード:1万5000円~
ホワイトニング:3580円~
口腔がん検査:初回登録料2200円/実施料2200円(2回目以降の検査は実施料のみ。検査後に治療を行う場合は保険適用)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access