川崎 正仁 理事長、川崎 正宗 院長、奥山 光子 先生の独自取材記事
歯科川崎医院
(相模原市中央区/上溝駅)
最終更新日:2025/12/15
JR相模線・上溝駅目の前の医療ビルにある「歯科川崎医院」。かかりつけ歯科医として幅広い外来診療に加え、訪問診療にも取り組む地域密着型の歯科医院で、開業以来30年以上地域を支えてきた。近年は管理栄養士を迎え、特定保健指導や摂食・嚥下指導などにも取り組んでいる。「地域に根差したクリニックとして、存在し続けることが非常に大切。院長職を継承し、自慢の医療チームを次世代につなげる体制が整いました」と、川崎正仁理事長は話す。そんな正仁理事長と、川崎正宗院長、主に訪問診療の現場で活躍する奥山光子先生の3人に、同院の取り組みやそこにかける思いなどを聞いた。
(取材日2025年11月18日)
2つの分院と連携し、地域の歯の健康を面で支える
正仁先生から正宗先生へ院長職を継承されたとお聞きしました。

【正仁理事長】近年、この地域でも医療者の高齢化によるクリニックの休止や閉院により患者さんが困るケースが見受けられるようになりました。地域に根差した医療拠点として、「続けられるクリニック」であることは非常に重要。そのため、長年人材育成と教育には力を入れてきました。今回の継承は、地域の皆さんに頼られる従来どおりの診療を長く続けていくための体制づくりの一環です。
【正宗院長】歯科医師となってからは都内の歯科医院のほか、当院の分院である「歯科川崎医院あいおい」で診療経験を重ねてきました。30年以上クリニックを運営してきた父のけん引力やスキルにはいまだかなわないと感じるところもありますが、地域の歯科医療にかける思いは変わりません。自分だからこそできるアプローチ、患者さんと一緒に成長させていただくスタイルでやっていければと思います。
今後のクリニックの方針をお聞かせください。
【正宗院長】同一法人下の3つの歯科医院では、かねてより診療内容や方針を共有してきましたので何かが大きく変わるわけではありません。地域に根差し、そのニーズに応える診療を提供すること、そのために必要な人材や機材を取りそろえて、チームとして患者さんに向き合うことは、不動の理念です。当院と「歯科川崎医院あいおい」「歯科川崎医院中央」の3院でこうした取り組みや方針を共有し、相模原市中央区を面で支えています。
【正仁理事長】治療や予防など歯科医院として当たり前の役割は全うしつつも、これからは他職種とより一層密に連携し、未病対策にも注力していきます。口腔がん検診やホワイトニング、スポーツマウスガードの作製、訪問診療、デイサービスなど、歯科医院だからこそ持てる患者さんとの接点を最大限に生かしていきたいと思っています。
奥山先生は訪問診療をご担当されているそうですね。

【奥山先生】訪問診療が特別なことではないという認識が広まり、体の不自由なご高齢の方から障害のあるお子さんまで、幅広くご利用いただいています。歯科医師、歯科衛生士のみならず、必要に応じて管理栄養士も帯同するのが当院の訪問診療の特徴。口腔管理と栄養摂取、リハビリテーションの3本柱で在宅療養を支えるのが強みです。歯科にも詳しい管理栄養士が担当することで、お口の中の状況や入れ歯の具合なども把握でき、「食べてくれない」「どんな食事をつくるべきか悩む」といったご家族の相談にも、より実践的なアドバイスができます。ご自宅を訪問することで実際の食事内容や生活環境、買い物の手段なども確認でき、一人ひとりに合わせた助言が可能となるのです。他部署との連携も緊密で、移行もスムーズです。地域の内科の医師やケアマネジャーの皆さんとの連携も深まっていて、地域で安心して療養できる環境が整っています。
未病対策の拠点として、歯科への新たな入り口も模索
先ほどお話しされていた未病対策についても教えてください。

【正仁理事長】深刻な病気になる前、未病の段階から介入するために国が導入した特定保健指導の制度を利用した取り組みです。特定保健指導は、健診の結果により、保健所や医療機関で受けることを勧められるものですが、患者さんにお話を聞くと、なじみのない施設をわざわざ訪れるのに抵抗があって受けていないという方が多くいらっしゃいました。せっかく受診しても初対面の管理栄養士と信頼関係が築けず、指導の効果が出ない人も。一方、かかりつけの歯科医院であれば、歯科医師や管理栄養士の顔がわかりますし、定期検診や治療のついでに通いやすいのではないかと考えました。そこで、当院では現在7人の管理栄養士とともに、食事を中心とした生活習慣指導を通して、病気になる前から未然に防ぐ対策に取り組んでいます。
管理栄養士さんからどのような指導を受けられるのですか。
【正仁理事長】BMIの数値や診察時のヒアリングを通して、日々の食事内容や生活習慣に問題がないかなどをチェックします。そこから、太りすぎであれば「たんぱく質を増やし、炭水化物を減らしましょう」というように、生活環境の状態に合わせて食事内容の改善や適度な運動を提案するという流れです。歯科の知識を豊富に持った管理栄養士なので、摂食・嚥下状態に合わせた食事形態や、入れ歯に慣れるための食事のステップアップ法など、それぞれのお口の状態に合わせたアドバイスができます。定期検診や治療のついでに受けられるため、指導の結果や変化をお互いに継続して確認することができるのもメリットですね。
「歯の治療」だけでない、新しい歯科医院の活用法を提案されているのですね。

【正仁理事長】従来のように悪くなったら受診して治療を受け、「また悪くなったら来てください」という歯科医院ではなく、美容院でのトリートメントやサロンでのマッサージ、ジムでのトレーニングのように、より良い状態をめざすためのサービスを受けられる場になれればと思っています。そういった意味で、ホワイトニングメニューも充実させています。「歯科医院は苦手だけれど、美容目的なら行ってもいいかな」という方のための入り口です。国民全体のうち、何らかの治療が必要で「医療」にかかっている人は約2割にとどまるとか。大半の方は医療に縁がない状態でお過ごしですが、その中にも未病の状態の方は確実にいらっしゃいます。悪くなってからアプローチするのではなく、日頃から定期的に通って健康を維持するための歯科医院に移行していきたいのです。
健康意識向上を支援し、広く地域の健康を支えたい
口腔がん検診にも力を入れていると聞きました。

【正仁理事長】あまり知られていませんが、近年口腔がんの罹患者数は増えているといわれています。しかし、病気そのものや検診の認知度が低いため発見が遅れ、進行するまで放置されてしまっている場合も。60代から70代に多い傾向とされていますが、中には10代の患者さんもいて、どの年代にもリスクはあります。今は特殊な写真撮影だけで口腔がんのリスクが高い場所がわかるようになっていて、早期発見できれば進行を防ぐことも望めます。当院では、誕生月や歯科検診のついでに検診を受けるよう勧めています。
歯科診療以外にどのような取り組みをされていますか?
【正仁理事長】法人内のデイサービス部門などと連携し、高齢者向けの体操教室や講演会を定期的に開催してきました。健康の話を通じて患者さん以外とも交流することは、デンタルケア事情やお口の悩みを知る良い機会でもあるんです。そこで得られた情報やニーズを診療に生かしています。高齢者施設だけでなく保育園の訪問も行い、保護者を対象にしたブラッシング指導や食育指導にも取り組んできました。不安の多い子育て中のお母さんお父さんを支えるとともに、お子さんの健やかな成長を見守っていきたいですね。また、最近では地元のサッカーチームとも交流するようになり、スポーツマウスガード普及のための講演なども行っています。さまざまな院外活動を通じて、皆さんの健康意識向上のお手伝いができればと思っています。
最後にメッセージをお願いします。

【正仁理事長】家族に申し訳なく思いながら介護を受ける老後を避けるためには、一人ひとりが医療にかかるスタイルを変えることが必要です。健康を一番に、今できることに取り組んでください。
【奥山先生】いつも診療にご協力くださいましてありがとうございます。一緒においしく食べられるお口をキープしていきましょう。
【正宗院長】グループで相模原市を広く支える覚悟です。この先もずっと地域に根差した診療を続けていきますので、ぜひ安心して頼ってください。
自由診療費用の目安
自由診療とは白い詰め物:1万7600円~、白いかぶせ物:5万6100円~
小児矯正:33万円~
成人矯正:82万5000円~
部分矯正:3万3000円~
マウスピース型装置を用いた矯正:45万1000~67万1000円
インプラント治療:17万6000円~
ホワイトニング:1万9900~11万8800円
口腔がん検査:初回登録料2200円/実施料2200円(2回目以降は実施料のみ。検査後に治療を行う場合は保険適用)
スポーツマウスガードの作製/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

