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河野 吉旭 院長の独自取材記事

こうの歯科医院

(杉並区/高円寺駅)

最終更新日:2022/05/25

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高円寺駅北口を出て左手に進んですぐ、親指を立てた笑顔のイラスト看板が目に入る。「ここに来たら何とかなるんじゃないか」と思ってもらえるように看板をデザインしたという「こうの歯科医院」の河野吉旭(よしあき)院長。イラストのモデルでもある院長は、そのイメージ通りの穏やかな笑顔と時に熱意あふれる説明で、真摯に接してくれる人物だ。大きな窓から陽射しが入る明るい診察スペースには3台のユニットがあり、原則予約制のゆったりとした診療スタイルを取っている。今年に入り、セラミックのかぶせ物や詰め物を院内で作るためCAD/CAMシステムを導入。次世代機器を取り入れ治療の幅が広がったという院長に、この新たなシステムのことをはじめ、診療スタイルや今後の展望などを語ってもらった。

(取材日2021年5月7日)

大きな窓から高円寺駅が見下ろせる駅近のクリニック

こちらに開業するまでの経緯を教えてください。

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日本大学歯学部を卒業後、福島県立医科大学附属病院歯科口腔外科、弘前大学医学部附属病院歯科口腔外科に在籍し、口腔外科から歯科医師をスタートさせました。その後、秋田県の無医村の診療所、都内の医療法人など、さまざまな医療機関で経験を積み、40歳という節目が見えてきた頃に、縁あってここ高円寺に開業する機会に恵まれました。高円寺は親類も住んでいる身近な街で、文化的であり、庶民的なところもあって面白い街です。ビルの1階にあるクリニックの看板は、もともと文字だけでしたが、高円寺っぽさを出そうとイラスト入りのものを掲げるようになりました。院内も、少しでも患者さんの緊張をほぐせるように「診療室らしくない診療室」をテーマにリラックスした雰囲気にしています。診療ルームには高円寺駅北口が見下ろせる大きな窓があり、晴れた日は気持ち良く日差しが入るんですよ。

患者さんは高円寺の方が多いのでしょうか?

そうですね、ご近所にお住いの方がほとんどです。開院当初は高齢の方が多い印象でしたが、徐々に若い方も増えてきて、現在は乳歯が生えそろっていない小さいお子さんからご高齢の方まで、どの年齢層も満遍なく来ていただいています。また以前の職場で診させていただいていた患者さんが、お住まいは茨城県と遠方なのにもかかわらず、僕の開業を聞きつけご夫婦そろってご来院くださったのには感動しました。これまで歯科医師として、一人ひとりの患者さんと向き合ってきたことが間違いではなかったのだと思え、とてもうれしかったです。

開業から7年たって院内の設備等、変えられたところはありますか?

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時節柄なるべく非接触になるように、感染対策の面で細かいところを変更しています。クリニック側が行う器具の滅菌や、使い捨てのものは必ず処分するなどの概念は当たり前として、患者さんの感染リスクを下げるために不要な接触を避けられるように流しを自動水栓にして、石けん、アルコールのディスペンサーもセンサー式にしました。保険診療も含めてカード払いが可能で、非接触払いできる機器を入れています。また、治療が1回で済み、接触機会を減らせるという点もメリットと考え、CAD/CAMシステムを導入しました。

セラミックを使った治療を最短で1日で対応していく

このシステムとは、どういったものなのでしょうか?

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虫歯の治療では一般的に虫歯の部分を削り取った後に、詰め物やかぶせ物をしますが、これには大きく分けて2つの方法があります。1つは詰め物を固めてその場で完成させるもの。もう一つは、型を採って技工所に送り、完成まで1、2週間を要する方法です。導入したシステムは、本来1、2週間かかっていたセラミックの詰め物やかぶせ物の製作を、即日に院内で作製していくものです。お口の中をスキャナーで撮影してコンピュータに取り込み、三次元画像として管理します。これが従来の型採りに該当する工程で、取り込んだ画像から詰め物やかぶせ物を設計して出力し、すぐにセラミックを削り出します。機械は診察室の入り口近くに置いてありますので、ご自身の詰め物やかぶせ物が削りだされていく様子を見ることもできるんですよ。

その日のうちに治療が完成するんですね。

虫歯を削って型を採り、詰め物・かぶせ物を作って装着という一連の流れが、院内で行えるのです。当院の場合は、装着まで早くて1時間ほどです。歯というのは動くので、型採りから2週間くらい後に装着するときつく感じるなどの誤差が出ることがありますが、この方法だと誤差も少なく、装着後の調整も減らせるでしょう。現在保険内診療ではないため価格がネックになる方もいるかもしれませんが、技工所を介さないため、その分通常のセラミックインレーに比べて費用が抑えられる点もメリットです。もちろん技工士さんが丹精込めて削った作品に比べると、少なからず劣る部分はあるかもしれません。しかし、丈夫でしっかり噛めて、パッと見たときに自然で長持ちするという、とてもバランスの優れた物だと思います。良い物をより安くタイムリーに、そして患者さんのニーズをくんだ治療を届けられると考えて導入しました。

専門にされていた口腔外科についてもお聞かせください。

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大学病院の歯科口腔外科出身ということもあって、外科処置は得意な分野です。口腔外科は経験を積まないと判断できない症例も多く、技術以前に経験の差が出る分野だと思います。「小さなできものが実はがんではないか」など、経験がないとその可能性自体に気がつかないこともあります。当院には親知らずの抜歯の相談に来られる方も多いですが、「大学病院を紹介されて抜くように言われたが、インターネットで調べたら怖くなって」と来た方もいました。実際診てみると抜く必要のない症状だったので、ホッとして帰られたこともあります。大学病院時代に、クリニックから紹介されてくる患者さんを対応していた経験もあり、抜歯の必要性などの判断もしていますので、気軽に相談に来てください。

より良い診療を身近に提案できる歯科医院をめざして

診療の際、心がけていることは?

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第一に、自分が患者さんだったらどんな治療を望むだろうか、そして多くを削らず、いかに抜かずに温存するか、歯周病の進行を抑えて噛むための歯を維持するか、ということを考えます。患者さんのお口の中の状況は千差万別です。「歯だけを診ない、人を診ろ」という考えのもと、体全体の状況や性格、人間性なども含めて、その方に適切な治療法を提案していきたいと思っています。患者さんの希望とすり合わせるためには、会話も重要です。私は人と話すのが大好きなので、診療以外の話がつい盛り上がってしまう時も多いですが(笑)。そうした会話から、中長期的な視点を持って治療方針を立てます。当院は保険医療機関でありますが、時として自由診療による治療も提案しながら、お口の中の5年後、10年後を予想して無理や無駄のない治療を心がけています。

原則予約制で、一回の診療時間をしっかり設けているそうですね。

当院では予約を取っていただき、一回の診察にしっかりと時間を確保して集中して対応します。一つの治療を回数を分けて行うと、治療の結果に影響を与えかねませんし、私自身きちんと区切りをつけて進めていきたいという考えもあります。一連の治療が終わって定期的に診させていただく段階になっても、丁寧にセルフメンテナンスの方法をお伝えしますので、季節ごとか、半年に一度程度の来院で十分と考えています。歯科医師と歯科衛生士は患者さんの歯の健康を守る上では対等なパートナーです。「チームこうの歯科医院」として取り組ませていただけたらありがたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

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まずは何でも気軽に相談してほしいということです。当院の看板の吹き出しには「その悩み、私たちなら解決できるかもしれません」と入っています。その思いは常に変わらず、患者さんからの「何とかなりませんか?」という問いに対して、解決策を考えて提供していくプロセスにやりがいを感じます。「病院に行く」と堅苦しく考えず、お口のこと以外でも不安や疑問があれば何でも気軽に相談してほしいですね。また、当院は「より良い物を身近に」というコンセプトも掲げています。一部ながらセラミック治療が自前で対応可能になったことで、治療費についてもより一層その方向に近づいたように感じます。今後も患者さんのためになる歯科治療とは何か真摯に向き合い、お口の中の健康管理に取り組み、良質の歯科医療を提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/単純形態3万円~、複雑形態3万5000円~

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