今村 真樹 院長の独自取材記事
MAKI DENTAL OFFICE GINZA
(中央区/銀座一丁目駅)
最終更新日:2021/10/12

大人になっても歯科独特の雰囲気や治療の痛みを思うと、通うのをためらう人は多い。そんな歯科のネガティブなイメージを払拭してくれる「MAKI DENTAL OFFICE GINZA」。歯科医院とは思えないリラックスした雰囲気づくりにこだわったクリニックだ。優しい語り口が印象的な今村真樹院長は、歯科に通うことをポジティブなことにしたいと語る。痛い治療はしたくないという患者に「痛みの少ないリラクゼーション治療」や、セラミックを使った審美面に配慮した治療にも注力している。「痛くなったから行く」ではなく「きれいになるために通う」クリニックにしたいと話す今村院長。口腔外科での経験に加えて美容の視点からもアドバイスを行い、歯科の枠にとらわれずに患者を診る、その思いを聞いた。
(取材日2016年12月14日)
香り・音・照明にこだわり楽しく通える雰囲気づくりを
サロンのような雰囲気が印象的ですが、こだわった点は?

視覚、香り、光、音など五感に訴える工夫はしています。歯科=怖いというイメージを持っている人がまだ多いと思うので、それを払拭したかったんです。歯科独特の薬品のにおいや治療器具の音が気になる方もいらっしゃるので、できるだけにおいや音が出ないようなシステムを採用しました。また、治療にあたっても、まずはカウンセリングルームでヒアリングしてから診察台へ移動するという方法をとっています。診察台の上だとこちらが「どこか気になっているところはありますか?」と聞いても、緊張してなかなか言えない患者さんが多いのですが、カウンセリングルームだと言いやすいと思いますし、実際しっかりお話を聞くことができます。大切なのは、患者さんがリラックスして治療を受けられること。「歯科に通うのは嫌だったけれど、ここなら通えます」と言ってくださる方も多いですよ。
診療におけるクリニックの強みについてお聞かせください。
僕は大学で口腔外科を主に学んでいたのですが、もともと審美的な分野にも関心がありました。卒業後は東京歯科大学の口腔外科に籍を置き、歯だけではなく全身を診ることができる歯科医師をめざしていましたが、その頃も勤務後に居残って、審美や美容についての勉強を行っていました。これからの歯科治療は単に歯を治すだけではなく、美容の観点からの治療が必要になってくる面が増えると思いますが、僕の場合は学生時代から審美や形成外科、皮膚科など幅広く勉強をしていましたので、そこが強みでもあると思います。また、口腔外科の経験がありますので、手術が必要な親知らずの抜歯にも対応できます。当院では歯科用CTを用いて細かく診断を行い、親知らず抜歯後の傷の治りを早めるための処置も行えることが特徴です。歯科口腔外科の視点と、審美・美容歯科の視点両方で口元全体を見られることが当院全体の特色でしょうか。
どういった患者さんが多いのでしょう。

銀座という場所柄、女性の患者さんが7割くらいです。過去に歯科で痛い思いをした、抜歯や治療が怖かったという方、今までの治療に不安を感じていた方なども多く来院されます。極端な例ですが、医師に言われるままに治療していたら口の中がインプラントだらけになってしまい、このままだと自分の歯がなくなってしまうのではと怖くなって相談に来られた方もいらっしゃいました。こういう事例も、やはり説明不足やコミュニケーション不足から起こるものではないかと思います。ですから、患者さんとじっくりお話をすることが良い治療のためには大切です。僕は初診の時に1時間くらい話を聞いてから第一回目の治療に入るようにしているので、最初に「きちんと話を聞いてくれた」という安心感から、継続して通ってくださっている方も多いですね。
歯科のネガティブイメージを払拭する痛みの少ない治療
先生の治療方針をお聞かせください。

治療前の説明を、しっかりと行うことが第一です。まず自分の口の中の状態を患者さん自身にも理解してもらい、納得してもらった上で「一緒に治療に取り組んでいく」姿勢を大切にしています。そのため、初診の際は1時間くらいカウンセリングに時間をとります。そして口腔内の写真を撮り、今はこういう状態で、その原因は何か、今後どういう治療をしていくのか、ということを丁寧に話していきますので「ここまで説明してくれたのは初めてです」と驚く患者さんもいらっしゃいます。特に歯並びを含め歯と顎の機能面もケアする審美歯科は、今の口の中の状態と患者さんの希望とをマッチさせる繊細な施術になりますので、十分な説明で患者さんに心から納得していただくことで、良い結果につながると思います。
こちらの特徴でもある「痛みの少ないリラクゼーション治療」とは、どんなものですか?
痛いのはどうしても嫌という方には、静脈内鎮静法という点滴麻酔によって、眠っているような状態で行うことができる「痛みの少ないリラクゼーション治療」を勧めています。この治療は、審美歯科的な治療やインプラントなど治療が長時間になる場合も有用です。例えば前歯を数本まとめて治療する場合などは、治療時間が3時間ほどになることもあります。その間ずっと口を開けて意識がある状態でいるのは大変ですが、この方法だと眠っている間に治療が終わるので、患者さんの負担も少なくて済みます。普通の治療は平気だけれど、親知らずの抜歯は怖いという方も、眠っているような状態で治療が受けられるのでご安心いただけると思います。患者さんによっては、治療後にふらついたりすることもあるので、お休みいただいてから帰れるよう、リカバリールームも用意しています。
歯科のイメージが変わりますね。

僕自身、患者として歯科治療を受けていて、疑問に思うことや不安に思うことが多かったんです。だから、自分の患者さんにはそういう思いをさせたくないという考えがありました。緊張を和らげる院内の雰囲気づくりも、痛みの少ない治療も、カウンセリングに時間をかけるのも、そのような経験からです。歯科のネガティブなイメージを変えることで、過去に痛い思いをしたり、説明不足による治療で歯科恐怖症になってしまった方にとって、きちんと通えるようになるきっかけになればと思っています。
患者とともに、美しい口元をつくっていく喜び
審美歯科をはじめ美容を意識したメニューも豊富ですね。

セラミックを中心にさまざまなケースの審美歯科的な治療を行ってきたので、患者さんが最終的にどんな口元を望んでいるかをしっかりと聞き、美しさと機能面も重視した治療を心がけています。ホワイトニングやクリーニング、歯茎の色を健康的なピンク色に近づけるガムピーリングなどは、歯の治療が終わった後に希望される方も多いですね。歯科口腔外科として単に見た目だけの問題ではなく、噛み合わせも含めた総合的な治療を行い、悩みを解決するのが目的です。お口全体の美しさを求める方に応えられるメニューをそろえていますので、気になることがあれば一度相談してください。
やりがいを感じるのはどんなときですか?
施術を終えた患者さんの顔を見る時でしょうか。審美は、カウンセリングで患者さんの悩みを聞くことから始まって、お互いにいろいろな意見を交わし、患者さんにとって理想とする口元に近づけるために一緒に取り組んでいくものです。ですから、施術が終わり、患者さんが喜んでいる姿、心からの笑顔を見せてくれた時は本当にうれしいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「歯医者さんに行かなきゃ」と思いながら、つい腰が重くなってしまっている方、また歯や口元で気になっている部分があったり、きれいにしたいけれどどこに相談したらいいのかわからないという方も、一度ご相談いただければと思います。治療だけでなく美容が主な目的であっても、気軽に来ていただきたいですね。患者さんにとって、歯科が「痛くなったから行くところ」ではなく「いつまでもきれいで健康な歯と口元でいるために行くところ」、そんなふうに思っていただけるようになればいいなと思っています。患者さんが「メンテナンスしてもらえるから行こう」と思える場所でありたいですね。治療によってはもちろん保険も適用されますし、患者さんの希望に合わせた治療を提案しています。さまざまな不安や緊張を和らげるように私たちも丁寧に対応しますので、安心して来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とは親知らず抜歯(リラクゼーションを取り入れた治療)/5万円~
セラミック治療(ジルコニアセラミッククラウン スタンダード)/15万円~
インプラント治療(1本)/45万円~
ホワイトニング/1万5000円~
PMTC治療/9000円~
マウスピース型装置を用いた矯正(片顎)/10万円~
クリーニング/4000円~
ガムピーリング/2万5000円~
リラクゼーションを取り入れた治療(1時間)/2万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。