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秋本 和宏 院長の独自取材記事

しらかば歯科

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2020/04/01

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武蔵境駅から徒歩約3分。「しらかば歯科」の院内には、あちらこちらにキャラクターグッズが配置され、遊び心が満載。秋本和宏院長は「通院が楽しくなるような空間にしたかった」と語る。大学院で高齢者歯科学を専攻した秋本院長は、その後、アメリカや北欧などで歯科研修を経験。2014年8月、フィンランド式予防治療を行う同院を開院した。院名の「しらかば」は、虫歯予防で知られるキシリトールの原料だという。また、咬合・インプラント・メタルフリー・東洋医学・ドライマウスなどの治療について勉強会に参加し、知識を吸収している。そんな、あらゆる歯科分野の治療を日々ストイックに学ぶ秋本院長に、幅広い年代の患者に対する思いや同院で実践している治療の特色などについて話を聞いた。
(取材日2017年3月1日)

子育て世代も安心して通える心配りがされた院内

開業から3年目を迎えたそうですが、昨今の変化をお聞かせください。

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新たに取り組んでいることとしては、高齢者施設への往診、歯科医師や歯科衛生士向けの専門書を執筆していることですね。私の専門である高齢者歯科学についての書籍製作にも携わりました。また、歯科医師会の活動として地域の検診事業にも取り組んでいます。診療に関しては、患者さんと長く付き合っていくにはどうすればいいか、という開業当初からの課題は変わらず、患者さんとのコミュニケーションの中でベストな診療体制を模索しています。個人のクリニックでは、ネームバリューだけで患者さんが来てくれることは少ないですから、いかに「通いたい」と思える診療を提供できるかが大切なんです。私が10年近く勤務した父のクリニックの患者さんが今でも当院までいらしてくださっているのですが、そういう方々への感謝の気持ちを忘れず、今は僕ができることを一つずつ確実にやっていこうと思っています。

クリニックの特徴を教えてください。

「患者さんが来院して楽しくなる空間」を意識し、入口から診療スペースまでさまざまな場所にキャラクターグッズを置き、遊び心を演出しました。この地域は事業所が少なく、患者さんの多くが子育て中の女性やお子さん、年配の方です。そのためキッズスペースは受付からも目が届くようにし、小さい子も安心して遊ばせられるように入口からは離れた場所にしました。またトイレは広めのスペースを確保し、オムツ替えシートやベビーチェアを設置して、お子さんやお母さんが快適に治療を受けられるように工夫しています。家族全員で来院していただけるようなファミリー向けのクリニックにしていきたいですね。私の子どもは3姉妹なんですが、末っ子は看板娘としてクリニックに顔を出す日もあるんですよ。

予防歯科にも力を入れているそうですね。

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当院の予防歯科では「あれをしてはいけない」「こうしなければならない」という抑制型の予防指導ではなく、生活にキシリトール入りのガムを取り入れるという手軽な形を導入しています。ガム以外でも歯が生えたての赤ちゃんには、虫歯菌の数そのものを減らすことが期待できるキシリトール溶液の塗布などを実施しています。幼い頃の指しゃぶりや頬杖などは、成長とともにさまざまな悪影響を及ぼしますので、まずは予防のために定期的な検診をお勧めしています。お子さんの治療はまず慣れることから始めますので、最初の1~2回はお口の掃除をして、きちんと口を開けられるようになってから治療に入ります。診察台は半個室になっているのでプライバシーにも配慮しています。衛生面にも徹底して取り組んでおり、院内では抗菌スリッパに履き替えていただき、治療器具は患者さんごとに交換、滅菌し、紙コップやエプロンは使い捨てのものを使用しています。

苦手分野をつくらないために、さまざまな知識を学ぶ

最近、気になる症状はありますか?

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お子さんの虫歯は減ってきていますが、顎が小さい子が増えています。下顎が小さいと咀嚼が偏るので片側に負担がかかり、長年の積み重ねで壊れやすくなります。実は、こうした症状は小学生までに気づいて治療しなければなりません。大人になって障害が起きてからでは、残せる歯でも失ってしまうことがあるのです。当院ではガムを使って噛み方の練習をしてもらい、しっかりと意識して噛むようにとアドバイスしています。ご飯は味が出るまで噛み、水で流しこまないことが大切です。キシリトールガムは虫歯予防にも適しています。当院の名称は、キシリトールの原料である「白樺」から命名したんですよ。また生活習慣や体の歪みが口腔内に投影されるという考えから、患者さんの動きや全身をよく観察し、口腔内のバランスを調整するようにしています。主訴を治療しただけでは同じことが繰り返されてしまう可能性が高いので、生活習慣の改善策なども提案しています。

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

武蔵野市で生まれ、祖父も父も歯科医師という家系で育ち、弟も歯科医師の道を歩みました。現在は父と弟がそれぞれ武蔵境駅近くで開院しています。そんな環境ですから、私が歯科医師になるのは自然の流れでした。日本歯科大学入学後は補綴学を専門的に学び、その後は摂食嚥下障害や有病者の全身管理を学ぶために、東京医科歯科大学の大学院で高齢者歯科学の研究室に入りました。高齢者歯科学とは、全身的な病気に罹患した高齢者に歯科処置を行うもので、入れ歯や咀嚼、嚥下の治療が中心です。発作を起こす方の処置として、医学部の心臓外科で心電図の撮り方を学ぶなどしながら、補綴技術全般の知識を得ました。また現在も、同大学の高齢者歯科学分野の非常勤講師として働いています。

なぜ補綴を中心に学ぼうと思ったのですか?

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最大の理由は、治療に苦手分野をつくりたくなかったからです。それにはまず、一般歯科の中でも口腔内全体を見て診断・治療をする補綴技術を学ぶ必要がありました。さらに、高齢の方とお子さんの治療は通常の治療とは異なるので、それらを専門的に学んで、どんな主訴にも対応できるようになろうと考えました。高齢の方の治療には、たいていの歯科技術を必要としますから、まずは高齢者歯科学を学んだ上で、全体の技術を底上げしようと考えたのです。

誰もが楽しく通えるクリニックをめざして

診療の際に最も心がけていることは何ですか?

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歯科医師の務めは、「患者さんが求めている治療をすること」に尽きると思います。患者さんのニーズを正確にくみ取るのは大変ですが、しっかりと口腔内の現状をお伝えし、治療に複数の選択肢を示すことで次第にわかってきます。直接どうしたいのかを聞いてもあやふやだった患者さんが、AよりもBを選んだのなら、次はそれに近い選択肢をまた用意します。繰り返すうちに、自然とその方のニーズは見えてきますよね。そうして信頼関係を築くことができれば、予防歯科の必要性を説明してもしっかりと受け止めてもらうことができ、治療がスムーズになります。相互に信頼関係を築いていくことが、何より大切なのだと思います。

休日はどのように過ごされていますか?

講習会がない日は、3人の子どもたちとの時間を楽しんでいます。また、歴史が好きなので歯科の歴史や郷土史を学ぶのが長年の趣味です。実は、当院のホームページにも歯科史の年表を掲載しています。材料の進歩によってどのように現在に至ったのかがわかると、未来の展開も予測できるようになり、治療でも生かされます。しかし最近は講習会への参加や子どもたちとの時間を優先しており、なかなか趣味に割く時間が持てません。振り返れば大学入学以来、「私の人生は歯科一色だなあ」と改めて実感しています(笑)。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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年配の方のドライマウスや口臭症は私の専門分野です。院内には口臭測定器があり、患者さん自身の口臭を可視化することができます。各診察ブースには大型のモニターを用意しているので、目の悪い方でもレントゲン写真を拡大して見ていただくことができます。また30代は歯周病の始まる年齢だと言われています。問題が見える形で出てくるということです。特に自覚症状がなくても歯茎のケアを中心に定期的に歯科医院に通うことをお勧めします。さらにお子さんに関しては、永久歯に生え替わる前に正しいブラッシングを身に付けることが非常に重要です。当院では衛生士がしっかりと対応しますので、まずは気軽に来院してみてください。今後も、どんな年齢層の方にも楽しく通いやすいクリニックであり続けたいですね。

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