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山田 新一 院長、山田 祐子 副院長の独自取材記事

やまだクリニック

(海部郡蟹江町/蟹江駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋市の西側に位置し、ベッドタウンでもある愛知県海部郡蟹江町。東名阪自動車道に沿って走る県道40号須成交差点から139号線に入り、蟹江駅に向かって右手にあるのが「やまだクリニック」だ。地元・蟹江町出身の山田新一院長と、妻で副院長を務める山田祐子先生の2人の医師が診療に当たる。脳神経内科を専門とする山田院長と、内分泌内科を専門とする祐子副院長。内科の中でも複雑で、時に治療困難となる分野を学んできた2人が志したのは、プライマリケアを重視し、コミュニケーションを大切にするクリニックを作ることだった。患者との会話を楽しみに働き、良き相談相手でありたいという共通の思いにも、2人の温かい人柄が感じられるインタビューとなった。
(取材日2017年3月30日)

共に内科の医師である夫妻の夢を実現したクリニック

ご夫妻とも医師で、お二人で開業されたのですね。

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【山田院長】副院長が糖尿病内科に勤めていた当時の先輩医師が、僕の高校時代の同級生だったんです。ここ蟹江は僕の出身地ということもありますが、名古屋市中心部から郊外に抜ける道沿いで混雑が少なく、車が主な交通手段の愛知県民にはとても便利な場所なんですよ。
【祐子副院長】知り合った頃から2人とも開業志向だったので、付き合いを始めたときにはもう一緒に開業する話になっていたんです。私自身は、病院勤務ではどうしても数年で異動になってしまい、そこで患者さんとお別れになるのが寂しいなと思っていたんです。開業してからは少しずつ地域の患者さんと親しくなれて、今は和気あいあいとした感じで働けていて、本当に楽しいです。

医師の仕事を志したきっかけを教えてください。

【山田院長】中高生の頃から数学が好きで数学者をめざしていましたが、成長と共に人間の体の複雑で精巧な仕組みに感動して医師を志すようになりました。人が好きですし、理系の中でも医学は専門が多岐にわたるので、どこか自分に合うところがあるだろうと思ったんです。
【祐子副院長】最近、小学校時代の同級生が、当時のみんなの夢をSNSに公開してくれたのですが、そこにあった私の将来の夢には「医師になりたい」と書いてありました。確かに子どもの頃からめざしてはいましたが、当時はもっと漠然としていましたね。反抗期には他の進路を考えたこともありますが、今は医師になって良かったと思っています。

ご専門はお二人とも内科なのですね。

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【祐子副院長】私は内分泌内科で糖尿病を中心に学んできました。糖尿病は患者さんの自己管理が大切で、有名な先生だから治せるものではないんですね。ですから、患者さんの生活を知るためにも、コミュニケーションが大切になります。人と話すのが好きなので、患者さんのご家族のことや趣味、ペットの話など、直接治療に関係のない話も楽しく伺い、信頼関係を築きながら、患者さんのやる気を引き出したいと考えています。
【山田院長】僕の専門は脳神経内科で、一般には神経内科と呼ばれています。経験と知識に加えて診断のセンスが求められる科目で、患者さんの歩く姿を見るだけで診断ができる先生もいます。医学生時代にそれを知って感動し、この道を選びました。パーキンソン病や認知症などを扱うため、患者さんの生活や背景を知る必要があるという点で、祐子先生の専門と共通しています。

質の高い治療だけでなく、居心地の良さも提供したい

クリニックではプライマリケアを重視しているそうですね。

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【山田院長】プライマリケアって、要するに昔の「町医者」がやっていたことなんですよね。しかし、近年は医学の高度化に伴って専門が細分化され、医学部を卒業すると早々に専門を選ばないといけないので、若い開業医ほど総合的に患者を診ることが難しくなっています。一方、医療を受ける患者さんは自分で病名をつけて専門の医師を訪れるわけじゃありませんから、不調を感じたらまずどこに行ったらいいのか迷ってしまう。だからこそ、昔の町医者のように一次的な診断をする、プライマリケアをする病院が必要です。当院ではその役割を大切に考え、診断によっては積極的に専門医院や基幹病院をご紹介しています。

院内の設備について教えてください。

【祐子副院長】当院くらいの規模のクリニックではあまりないそうですが、CTや血液検査の機械も入れていますので、外部に検査を委託せず1時間くらいで結果が出ます。患者さんの立場になってみれば、検査結果を知るために何度も通うよりも、1回で終わりたいですよね。患者さんにとってメリットが大きいので入れて良かったと思っています。エントランスには雨除けを設けて出入りしやすく、院内は床暖房に、内装はカフェの雰囲気を取り入れました。長く通っていただくことになるので、明るくて行くのが楽しみになることも大切と考えて設計してもらいました。

やりがいを感じるのはどんな時ですか。

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【祐子副院長】患者さんから「来て良かった」と言っていただくことですね。そうすると、周囲の方に当院を紹介してくださるので、やがては患者さんのご家族やご友人も来院されるようになります。さらに親しくなると、例えば風邪で来院された奥さんに、糖尿病で通院されているご主人の最近の生活状況を伺うことができます。すると、患者さん本人からご報告いただけていない食生活の乱れなどがわかっちゃうんですね(笑)。
【山田院長】患者さんには治療を提供するだけでなく、サービスとして「来て良かった」と思っていただけたらうれしいです。ここにいる1時間、2時間を快適に過ごしてほしい、そのためにスタッフたちも本当に良くやってくれています。僕がよく患者さんに言う「お待たせしてごめんなさい」という言葉を同じように使ってくれるなど、患者さんに対する心遣いがスタッフみんなに浸透していると感じる時も、開業して良かったと思います。

偏りない診断と治療のために、二人で話し合うことも

診療に当たって心がけているのはどんなことですか。

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【山田院長】当院の基本は「町のお医者さん」なので風邪や発熱、腹痛など内科について幅広く診察しますが、全体の1割くらいは専門的な治療が必要な方です。これまでたくさんの患者さんを診てきましたので、今では初診の方でも「ちょっとこれはおかしいかな」と気付くことがあります。診察を進めるうちに「やはりこれはいかんな」と判断すれば、自分の力を過信せず、ただちに専門の医師や基幹病院を紹介しています。最近は特に消化器関係の疾患が増えているようで1日に2人、3人と紹介で送り出すこともあり、消化器の分野を専門とする先生もいたらいいのかなと思うこともあるのですが、やはり総合診療のスタンスを大切にしたいですね。

診断や治療について、お二人で相談をすることもあるのでしょうか。

【祐子副院長】しょっちゅうありますね。頭痛のように原因が多岐にわたるものや一般的な病気についても、気になる患者さんのことは家に帰ってからでも話し合い、意見を交換しています。一つのクリニックでセカンドオピニオンをとれるようなものですから、便利に利用していただきたいです。
【山田院長】それぞれが医学のトレーニングを受けた内科の医師ですから、疑問に思うことは2人で考えるほうが偏りが少なく、患者さんの利益につながりやすいと思います。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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【祐子副院長】何でも話しやすい、相談しやすいクリニックをめざしているので、どんなに小さなことでも、個人的なことでも遠慮なくお話しいただきたいです。悩んで悩んで不眠になったり過食になったりすることが病気につながっている場合もあるので、人生相談みたいになっても大丈夫ですから、お気軽にお話しください。
【山田院長】忙しくなるとどうしても患者さんのほうが気を使ってくれて「わかりました、もう大丈夫です」と席を立とうとすることもあるんです。それを「ちょっと待って、もうちょっと聞かせて」と引き止める場合もあります。僕たちは患者さんから「来て良かった」と言ってもらいたいがために働いているようなものだから、これからも一人ひとりの患者さんと濃いコミュニケーションをはかりたい、そして質の高い医療を提供していきたいですね。

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