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田口 大藏 院長の独自取材記事

武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック

(尼崎市/武庫之荘駅)

最終更新日:2020/04/01

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耳鼻咽喉科医院の多い尼崎エリアにおいて、連日多くの患者が訪れる「武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック」。その理由は立地の良さだけではない。2019年5月に就任した田口大藏(だいぞう)院長は、「社会貢献」「感謝」「笑顔」「礼節」「成長」という理念を医院全体で大切にし、患者本位の医療を実践しているからだと自信をのぞかせる。年齢問わず幅広い患者を迎える中、治療法や設備を常にアップデートしているのもそのためだ。田口院長はこれまで耳科領域の手術を数多く手がけ、小児の睡眠時無呼吸症候群や中耳炎の診療にも造詣が深い。そんな院長ならではの内視鏡を用いたレーザー治療、注力しているアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法、同ビル内の小児科との連携や、自慢のスタッフについて話を聞いた。
(取材日2020年1月8日)

舌下免疫療法に注力。小児科と連携し家族の健康を守る

まずは、患者層を教えていただけますか?

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年齢層は幅広く、午前中は高齢者や就学前のお子さんが中心、午後からは会社勤めの方や、放課後の小・中学生の来院が増えてきます。ご相談内容はさまざまですが、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりなど鼻のアレルギー症状、風邪で咳が止まらないといったご相談は年齢に関係なく寄せられますね。あとは時期によってインフルエンザ、花粉症の患者さんが多くなります。近隣住民はもちろん、梅田や伊丹、芦屋など阪急沿線にお住まいの方、奈良などの遠方から足を運んでくださる方もいるんですよ。立地の良さもありますが、引っ越してからも当院を気に入って通い続けてくださる方は少なくありません。このエリアは耳鼻咽喉科のクリニックが多い中、連日たくさんの患者さんにお越しいただいており、とてもありがたく思っています。

力を入れている治療はありますか?

アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法と、レーザー治療です。従来の薬による治療では症状をコントロールできないと、これらの治療を希望される方が多いです。レーザー治療は、鼻の中の粘膜をレーザーで焼いて縮めていくことで、鼻の通りを良くし、アレルギー症状を軽減するための治療法です。表面麻酔をするため痛みはほとんどありません。ただし、粘膜の状態が元に戻ると症状が再発し、再治療が必要となります。粘膜の回復力は人によって異なりますが、大体の方が1~2年後に再治療を受けられています。

舌下免疫療法とはどんな治療法ですか?

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体の中にアレルギーの原因となる抗原を少しずつ入れて慣らしていく治療法で、スギ花粉症またはダニアレルギーのみ対象となります。薬を毎日服用するのは面倒に思われるかもしれませんが、3~5年続けて症状が改善につながっていれば、その後、長期的な作用が期待できます。より根本的な改善をめざせるという点で、当院では舌下免疫療法を推奨しています。しかし、中には「受験を控えている」「妊活を始めたい」といった理由で一時的に症状を抑えたい方もおられます。その場合はレーザー治療をお勧めするなど、患者さんのご希望や生活状況、ライフイベントなどを考慮して治療法をご提案しています。

同じビル内の小児科とも連携しているそうですね。

同じ法人の「わくわくこどもクリニック」です。竹迫院長とは飲みに行くほど親しい間柄なんですよ。ちょっとした症状でも快く診ていただけます。休診日が水曜と木曜とで異なるので、空いているほうを受診するという使い分けも可能ですね。同じ建物の中にある2つのクリニックが密に連携しているというのは、私たちにとって大きなメリットですし、患者さんにとっても便利で安心かと思います。

小児睡眠時無呼吸や中耳炎、メニエール病の診療に精通

先生ご自身の得意分野は何ですか?

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もともとは耳の領域が専門ですが、勤務医時代は耳鼻咽喉科全般を診療し、小児の睡眠時無呼吸症候群や中耳炎の手術も数多く手がけました。睡眠時無呼吸症候群は、扁桃腺や、アデノイドという鼻の奥にあるリンパ組織の肥大が原因である場合、それらの切除手術を行います。子どもは体の構造が小さいため、顕微鏡や内視鏡を使った繊細な手技の技術を磨くことができました。それに手術は全身麻酔が基本で、中耳炎によって内耳にたまった水を吸い出す鼓膜切開術や、水がたまるのを防ぐチューブ留置術、鼻粘膜のレーザー焼灼術などを扁桃腺の切除と併せて行うこともあります。

大学ではメニエール病について研究されていたそうですね。

メニエール病の発症に関わるアクアポリンの研究に没頭しました。アクアポリンはタンパク質の一種で、細胞膜の中にある小さな穴の開いたトンネルです。これが細胞への水の出入りに重要な役割を担っているのですが、ストレスホルモンなどの影響を受けると、その代謝機能に異常を来し、内耳に水がたまり、メニエール病を発症するというメカニズムです。そういった研究について書いた論文が評価され、ドイツ留学の機会を頂くことができました。

ところで、こちらは院内の設計にひと工夫あると伺っています。

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はい。患者さんの動線に配慮した設計です。患者さんは番号が呼ばれたら待合室から中待合へ。そこから診察室に入り、終わったらネブライザースペースで吸入をして、会計と、まるでドライブスルーのようにぐるりと回れば良いようになっているんですよ。どこに進めば良いかがわかりやすく、段差がないので車いすやベビーカーでの移動もしやすいと思います。また、待合室には絵本やおもちゃのそろったキッズルームも完備しています。

設備面についてはいかがでしょうか?

超音波診断装置、レーザー機器、耳鼻科用内視鏡、ファイバースコープなどを備え機器の充実を図っています。当院ではレーザー治療にも内視鏡を用いることで、粘膜の表面をしっかり焼けたか鼻の裏側まで拡大して確認します。モニターにも映し出せるので、治療中に患者さん自身が患部の状態を確認できるんですよ。診察では、ファイバースコープで撮影した画像を説明に生かしています。お子さんの耳や鼻に異常がないかと心配される親御さんも、写真で確認できたほうがより安心ですよね。

家族みんなでかかれるクリニックめざして

診療において大切にしていることを教えてください。

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基本的なことではありますが、診察ではまず自己紹介のごあいさつをしてから、患者さんの訴えをしっかり聞きます。そして的確な診断、適切な治療に努めます。お子さんには「痛い、怖い」という思いをなるべくしないで済むよう、優しい言葉をかけながら処置を短時間で済ませるよう心がけています。一方、限られた時間で多くの患者さんを丁寧に診るためには、スタッフのバックアップが必要不可欠ですね。

スタッフさんはどんなふうに活躍されていますか?

問診の段階である程度、必要な情報をヒアリングしておいてくれるので、診察がスムーズに進みます。また、患者さんが医師である私には遠慮して話せなかったことを、代わりに聞いて後で共有してくれたりも。処置を怖がるお子さんを、人形などを使ってうまくあやしてくれるのも助かりますね。細かなことにも気がつき、自分で考えて行動してくれる。そんなプロ意識の高いスタッフたちのおかげで、私は診察に集中できます。患者さんの安心感や、待ち時間の軽減にもつながっています。

チームワークの秘訣は?

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当法人では「医療を通じて日本の未来を明るくする」という理念を掲げ、「社会貢献」「感謝」「笑顔」「礼節」「成長」の5つを大切にしています。私を含め全員がこの考え方に共感して入職しました。同じ志を持つ者が集まり、患者さんのために一生懸命働いている。それがチームワークの秘訣であり、患者さんに支持を得ている理由でもあると思います。

今後の展望をお聞かせください。

近い将来、遠隔診療を導入する予定です。実現すれば、長期的に薬の服用が必要な舌下免疫療法も、顔を見てお話を伺い、副作用がなければ1ヵ月分を処方することを、パソコンやスマホの画面越しにできるようになります。薬は郵送で届けられて、患者さんの通院負担を軽減できると期待しています。もう一つは、舌下免疫療法やレーザー治療をより積極的に行うことで、アレルギー性鼻炎の症状にお悩みの方を一人でも多く救えたらと考えています。特にスギ花粉症は、抗原の量を増やした製剤の登場以来、早ければ治療開始から半年後に結果につながる方もいます。このように医学は日々進歩するので、最新の治療を取り入れていきたいですね。そして、家族ぐるみで頼りにしていただけるクリニックをめざしたいと思います。

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