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川口 貴行 院長の独自取材記事

木下内科クリニック

(大阪市平野区/平野駅)

最終更新日:2019/08/28

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幹線道路に面し、区役所にも近い大阪市平野区の「木下内科クリニック」は、大阪市営地下鉄谷町線・平野駅から徒歩1分、バス停も目の前にあり交通の便が良い。川口貴行院長は神戸大学大学院で糖尿病を研究した経験を持つ。クリニックは、平野区内で老人介護施設などを運営する木下真一理事長とともに2014年9月に開院。川口院長は、学生時代に交通事故で大けがを負い、つらい手術やリハビリテーションの経験から患者の思いを大切にしながら診察にあたっているという。また、専門の糖尿病治療では、院内に必要な検査機器をそろえ、専門的な治療を受けることの大切さを訴えている。川口院長に糖尿病治療に対する信念や地域医療への考えを聞いた。
(取材日2017年10月6日)

内科疾患に対するきめ細かな治療や療養指導

開院のきっかけを教えてください。

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木下理事長は神戸大学医学部の1年先輩で、学生の頃から一緒に学び、同じ内科の医師として医療に携わってきました。大学院では同じ研究室で糖尿病の研究もした仲です。私は公立の総合病院で常勤医師をしていたのですが、理事長も同じ病院で勤務していました。そんな中で理事長に「一緒にやらないか」と誘っていただいたのが開院のきっかけです。

クリニックの特徴を教えてください。

内科疾患全般を診ることができるのが、当院の大きな特徴です。ただ、平野区は大阪市内の中でも面積が広くて人口が多く、医院の数も多いのですが、実は糖尿病を専門とする医師が少ないため「近いから」「以前から診てもらっているから」という理由で、糖尿病を専門としない先生に診てもらっている糖尿病患者さんが多い地域ではないでしょうか。当院は糖尿病検査の機器を備え、診察を受けた日に検査結果を知ることができますし、糖尿病療養に精通した看護師もいますから、きめ細かな治療や療養指導を受けられます。また、内装や設備は理事長と2人で相談して決めました。全体のフロアが少し広めなので、待合室も広めにし、落ち着ける雰囲気になるようにしました。検査機器も糖尿病の検査機器のほか、胃の内視鏡や腹部エコーなども備え、できるだけこだわったつもりです。

どんな患者さんが多く来られますか?

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「施設やデイサービスなどを利用する高齢者が病気になったとき、気兼ねなく診察が受けられるように」というのも開院の狙いですから、介護を受けているお年寄りもよく利用されます。高齢者のお世話をしているヘルパーさんも、気が付いたことがあれば相談しやすいと思います。また、長く糖尿病の治療を受けてこられた方で、「一度、専門の医師に診てもらいたい」とおっしゃられる方も増えてきました。もちろん、内科疾患全般を診察しますので、高齢者ばかりではなく幅広い年代の患者さんが来られます。当院は地下鉄の駅のそばで、近くには区役所や企業も多く、むしろ患者さんの年代は幅広いと思います。健康診断に必要な機器もそろっていて、企業の従業員健診も行っています。

患者一人ひとりに合った適切な治療が大切

医師になるにあたっては、もともと内科をめざしていたのですか?

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最初はただ漠然とマイクロサージェリーをしてみたいと考えていました。しかし、実習や現場で、多くの患者さんと接する中で、また尊敬する先輩方と一緒に過ごす中で、もっと多くの人を診ていきたいと思うようになり、内科の道に進もうと決めました。そして、内科の医師になる以上はいろんな症例に対応できるジェネラリストをめざすことにしました。学生時代のけがの治療やリハビリテーションでは痛い思いをし、つらいこともありましたが、おかげで患者としての立場を経験することができ、その経験全てが今の診療に活きていると思います。

専門医の資格をいくつかお持ちだと伺いました。

何年か経験を積んである程度こなせるようになると、ついつい勉強から遠のいてしまします。でも、医師としてそれではいけない。常に勉強して最新の知識や技術を学んでいかなければいけません。ただ、私は勉強が嫌いでして(笑)。勉強を続けるモチベーションとして資格の取得を目標にしました。最初に取得したのは日本糖尿病学会糖尿病専門医と日本内科学会総合内科専門医の資格です。あと、消化器病や老年病、高齢者のエイジングケアの分野についても勉強しました。街の開業医というのは、さまざまな症例の患者に対応しますが、一方で専門性も大切だと思います。同じ内科の開業医といっても、それぞれ専門がありますから、互いに連携して患者が適切な治療を受けられるようにしていくべきだと思いますし、私自身もそれを心がけていきたいですね。

患者さんの症状に合った適切な治療を受けることが必要なんですね。

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患者さんの中には専門外の医師のもとで適切な治療を受けていない人も多いと思います。また、「まだ自覚症状がないから」と放置している人も多い。実際、「長く治療を続けているが、一向によくならないので、専門の医師に診てもらおうと思った」と当院を訪れる方も結構おられます。そうした方は、やはり適切な治療を受けていない人が多いですね。薬の量が多い人もかなりいます。多くの病気は一人ひとり症状が異なり、治療方針も違うので、それぞれに合った「オーダーメイド」の治療をしなくてはなりません。適切な治療によって症状が改善する方もいらっしゃいます。まずはそれをしっかり判断できるように、今も日々内科にかかわることを幅広く勉強しています。

患者と向き合い、地域で必要とされる存在に

診察の際に気を付けていることはありますか?

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駅に近いということもあって、初診の患者さんも多いクリニックです。特に初診の方は訴えも多いので、できるだけ話を聞くように心がけています。そのため、診察の間は意識的に患者さんに向き合うようにしています。診察室も患者さんに向き合いやすい形にしたつもりです。そして患者さんの前では電子カルテの書き込みも控え、後からまとめて書くようにしています。また、先ほど専門の医師の診察を受ける大切さを話しましたが、私も内視鏡の検査はできますが、特殊な処置などはできませんし、大腸までは検査できません。循環器についても、他に専門の先生がおられます。必要に応じて近隣に信頼をおける先生を受診できるよう橋渡しもしたいと思っています。

健康教室も開かれているとお聞きしました。

開院当初から、「いきいき健康講座」と題した一般向けの講習会を、待合室で年4回ほど定期的に開いています。講師は私が務めたり、客員の先生お願いしたりもします。大学の教授や、基幹病院で今もご活躍されている先生にも講師をしていただいたこともありますよ。内容は生活習慣病についての説明や食生活のアドバイスなどで、治療を受けている人はもちろん、「気になることがあるが診察を受けようかどうか迷っている」という方たちの参考になればと思っています。定員は30人ですが、おかげさまで毎回すぐに予約で埋まってしまうほど好評です。講座終了後にはお薬手帳を広げた参加者が私のところに相談にこられます。そうやって、病気について正しい知識を学んでいただき、私の顔も覚えて診察を受けに来ていただきやすくなればうれしいですね。

どのようなクリニックをめざしていますか?

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健康診断などで糖尿病の可能性を指摘されながら診察を受けずにいる方や、「糖尿病の気がある」「糖尿病予備軍」などと言われて「まだ問題はないだろう」と軽く考えている人は多いと思います。しかし、その段階で適切な対応をしなければ、その人の一生に関わります。きちんと糖尿病のことを知り、適切な治療や生活習慣についての指導を受けないと、いずれは進行し合併症を引き起こします。そうなる前に、病気に不安を抱いている方や健診で検査を勧められた方は、相談だけでも一度来ていただけたらと思います。もちろん糖尿病以外の内科疾患についても、患者さんの立場に立って誠意ある治療に努め、地域の皆さまに必要とされるクリニックであるよう努力していきます。

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