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中山 百合 院長の独自取材記事

砧ゆり眼科医院

(世田谷区/祖師ヶ谷大蔵駅)

最終更新日:2021/10/12

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小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩10分、洗練された砧の住宅街にある「砧ゆり眼科医院」。院内は天井画やステンドグラスで彩られ、リビングルームのようなくつろぎの空間が広がっている。2児の母でもある中山百合院長は、明るい雰囲気と笑顔が魅力のドクター。中でも小児眼科の診療経験が豊富で、一人ひとりの思いに真摯に寄り添う姿勢を常に忘れない。そんな院長のもとには、近隣はもちろん他県からも多くの患者が訪れるそうだ。感染症対策に伴い、完全予約制を導入するなどさまざまな取り組みをしているという。その具体的な取り組みや、診療にかける思いなどに加え、近年増加傾向にある小児の近視との向き合い方などを聞いた。

(取材日2021年6月9日)

丁寧で親身な診療を実施。遠方から通う患者も多数

まずは先生がこの地で開院した理由を教えてください。

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前職の国立成育医療研究センターから近く、土地や地域の方々に親しみを感じていたからです。住宅街にある眼科医院なので、初めは近隣の方が多くいらっしゃると思っていました。しかし小児眼科が少ないこともあり、東京都内だけでなく、神奈川県や埼玉県からも患者さんがお見えになっています。お子さんの病状を心配していくつもクリニックを回った結果、当院にたどり着いたという方も多いんですよ。

開院から5年ほど経過していますが、患者層に変化はありましたか?

最も多いのはお子さんですが、家族全員で通われる方も多いです。近所のご高齢の方に加え、ほかの地域から足を運ばれる中高年以降の患者さんも増えてきました。わかりやすい説明を希望して来院なさる方もいます。最近は、新型コロナウイルス感染症への感染を懸念して通院を控えていた方が、久しぶりに足を運んでくださるようにもなりました。ワクチン接種が完了した高齢の方から、「白内障の手術を受けたいので病院を紹介してほしい」と相談を受けることが増えましたね。

白内障の手術を希望する患者さんには、どのようなサポートをしているのですか?

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まずは当院で診療して、どんな病院でどんな手術を受けたいのか、患者さんの希望をお聞きしながら適切な病院を紹介します。足腰が弱いけれど送迎を家族に頼めないという方には、できるだけ自宅から近い病院を勧めるなど、患者さんの生活スタイルなどを考慮するよう心がけています。白内障の手術が終わった後は、当院でアフターケアをさせていただきます。手術から1ヵ月経過したくらいから、月に1回ペースで当院で目の状態をチェックします。

院内のアートがとてもすてきですね。

「家族全員で来られるクリニックにしたい」という思いにご賛同いただき、女子美術大学でヒーリングアートを研究されており、国立成育医療研究センターのアートも手がけている山野雅之教授など、多くの方々にご尽力いただきました。四季折々の信州の山々と植物の様子を、広がる青空とともに天井に描き、光と色の調和が楽しめるように円形のステンドグラスを取り入れました。最初は待合室だけだったのですが、診察室と玄関にも追加でアートを施しました。クリニックはただでさえ緊張する場所ですから、少しでもくつろぎやホッとする癒やしを届けられたらと思います。

完全予約制や感染症対策により、患者の健康を守る

先生が診察の際に心がけていることはありますか?

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わかりやすい説明です。大学病院などに勤めていた時、それほど重症ではないけれど「今の治療でいいですよ」という医師の一言を聞くためだけに受診される方がとても多いと感じていました。ですから開業医として「地域で解決できることは、地域で解決する」を目標としています。患者さんとお話しする中で心がけているのは、目に関すること以外の会話を1つはすること。カルテにも病気のことだけを書くのではなく、旅行の思い出やペットの話など世間話的なメモも残します。そうすれば半年に1度の通院でも、メモをつなげていくと人となりが見えてきたり、次の治療を提案するヒントになったりするんですよ。

現在は完全予約制で診療されているそうですね。

多くの患者さんにご来院いただくようになり、2019年5月に予約制を開始しました。現在は感染症対策として、一度に大勢の方が来院して待合室が混雑してしまうのを避けるために、当日受付枠をなくしてウェブ上での完全予約制という形を取っています。ただ、外傷や急な目の腫れなど緊急度の高いケースは、事前に電話でご相談いただければ、予約状況に応じて診療のご案内が可能です。完全予約制ではあるものの、病気は予測不能であり、前の患者さんの病状次第では次の方の診察開始時刻が遅れる場合がありますので、受診時は時間に余裕を持ってお越しください。時期によっては予約が取りづらいことがあるかもしれませんが、予約枠を広げるなどして、できるだけ努力していますので、引き続きご理解・ご協力いただけますとうれしいです。

さまざまな取り組みをされているんですね。

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現在は当院のスタッフ全員のワクチン接種が完了し、これまで着用していたフェイスシールドやゴーグルを外して診療するようになりました。物々しい雰囲気がなくなったといいますか、クリニックの風景がだいぶ変わって、私たちも患者さんもコミュニケーションを取りやすくなったと思います。引き続き受付には飛沫を防ぐためのアクリル板を、視力検査室には隣の人と空間を隔てるためのパーティションを設置しています。キッズスペースの絵本やおもちゃは、安全性を考慮し今もご用意を控えています。診療内容に関しては、十分な距離を確保できないという理由から、新規のコンタクトレンズの着脱練習をお断りしているのが現状です。ご来院の際にはエチケットとして3歳以上のお子さんには、マスクの着用をお願いしております。

生活環境の変化を踏まえ、患者の心に寄り添う診療を

最近、気になっている症状はありますか?

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お子さんの近視ですね。この1年間、近視の相談が増加し、かつ患者層が低年齢化している印象を受けます。新型コロナウイルス感染症の影響で外に遊びに行くことが難しくなったため、テレビやタブレットを見る時間が増えてしまうことが原因だと思っています。また、お子さんがストレスをため込んでしまって、それが目に悪影響を及ぼしているケースも多くみられます。例えば緊急事態宣言明けくらいからの視力検査で、本来の視力であれば見えているはずのものを見えないと答えるお子さんが急増しているんです。普段からマスクで鼻や口を隠しているのに、目だけむき出しであることに違和感があり、「目も隠したい」という願望を抱いてしまう。それによって、見えるはずのものを見えないと思い込んでしまうのではないかと考えています。

そんなときに、親がしてあげられることはあるのでしょうか?

子どもは子どもなりに、新出の感染症に振り回される日々に不安やストレスをため込んでいると思います。大人だけでなく、今は子どもも大変だということを理解し、サポートしてあげてほしいです。あとは近視抑制のための予防策として、タブレットなどの視聴時間を短くすることに加え、太陽光を2時間浴びるのも有用だということが近年わかってきています。近視抑制についてはインターネットなどでさまざまな情報が出回っていて、親御さんもどれが正しい情報かを見極めるのが非常に難しいと思います。そんなふうに悩んでいる方に、当院ではお子さんの生活スタイルなどをお聞きした上で、実践可能なアドバイスをさせていただきます。私も2児の母ですから、医師の経験だけでは知り得ない、病気を持つ子どもの母親だからこその経験を通じて、より的確なアドバイスができればと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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対話を通じてその方が満足できる適切な治療を探していく、今の診療スタイルを続けられたらと思っています。これまで感染症が心配で受診を控えていた方も、空いている時間帯に行きたいなどとご相談くだされば、可能な限り調整いたします。これは決して治療を急かすためではなく、治療を中断したことで治るはずの病気が悪化してしまう危険性を考えてのことです。ご高齢の方はいうまでもなく、成長期にあるお子さんにも治療に適したタイミングがあります。ぜひ無理のない範囲で継続的にお越しください。当院でも引き続き感染症対策を徹底し、患者さんの安全を確保したいと思っています。

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