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北村 健 院長の独自取材記事

北村クリニック

(京都市下京区/四条駅)

最終更新日:2020/02/14

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「北村クリニック」へは、京都市営地下鉄烏丸線の四条駅または阪急京都本線の烏丸駅からそれぞれ徒歩約3分。烏丸通の仏光寺を北に上った東側に立つ、メディカルモールを備えたビルの6階にクリニックがある。院長の北村健(たけし)先生は、泌尿器科の医師として豊富な経験を積んだ後、専門的な知識や経験を生かして男性特有の疾患や問題に応えるべくクリニックを開業。「男性を専門に診る」という考え方のもと、幅広い年齢層の多種多様な悩みに対応している。同院ではどのような想いで、どのような診療に取り組んでいるのか、北村先生に話を聞いた。
(取材日2020年1月8日)

男性のさまざまな悩みに応えていくクリニック

開業の理由を聞かせてください。

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自分のキャリアを振り返った時に、赤ちゃんの手術から悪性腫瘍の手術、男性不妊症の治療まで、ありとあらゆる男性の病気や悩み事を診てきたことに気づきました。また、自分が経験してきたようなことを専門的に診る医療機関が必要なのではと思いました。男性を専門に診ていく診療部門という考え方で、メンズヘルスの重要性を世の中に問うとともに、自分の経験を生かして病気や悩みを持つ男性の役に立ちたいという思いで開業しました。現在の場所に決めたのは、京都が好きで、このビルが京都の真ん中に位置してアクセスも良かったからです。実は母校を選んだのも、ずっと京都に憧れていたからなんです。

男性を専門に診る診療部門というのは新しい考え方ですね。

開業について金融関係やコンサルタントのようなさまざまな業種の方に相談した時も、いわば「男性科」診療所の考えを説明すると、いつも「どんなクリニックになるのかわからない」「患者さんが来てくれるのか」「男性専用? 経営は大丈夫か?」という反応でした(笑)。しかし私自身、診療や手術については自信もあり、その重要性も揺るぎなく確信していました。メンズヘルスという分野は世界的にもその重要性が認められるようになってきていますので、決意して半年後に満を持して開業しました。開業から6年目を迎え、患者さんのニーズが高まっていることを実感していますし、悩みを持つ多くの男性諸氏の役に少しは立てているのではないかと思っています。

どんな患者さんが来られますか。

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99%は男性の患者さんですね。年齢はとても幅広く、1日の診療の中で生後半年の赤ちゃんから、90代のおじいちゃんまで診ることも珍しくありません。主訴も、就学前の子どもさんの包茎や夜尿症から高齢者の排尿障害まで、本当にさまざま。また、男性が気軽に利用できるクリニックを開設したことで、性感染症、性的な機能の問題など話しづらかったことについても相談してくださる方が増えたのではないかと感じています。人に相談しづらい悩みは根が深いことが多いのですが、皆さんすごく悩んでいても、適した相談先を見つけにくかったのではないでしょうか。

診療の際に心がけていることを教えてください。

当院がめざしているのは、年齢に関わらず男性が元気になって、社会で活躍し、充実した人生を送るためのお手伝いをしたい、ということに尽きると思います。私自身、そこにやりがいを感じていますし、日々悩む男性のお役に立つことを考えて患者さんと向き合っています。また、男性が元気になることで、間接的には豊かな国づくりや、女性の社会での活躍や豊かな人生を支援することにもつながっていくのではとも考えています。

患者のニーズに合わせ土日も診療

不妊治療はやはり女性主導なのでしょうか。

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かつては、不妊症に男性が関与しているという意識は薄かったのですが、男性も女性も受けるべき治療を受けて、対応していくべき問題だと思います。当院では場合によっては、婦人科などの女性のかかっているクリニックと協力して、治療を進めることもあります。近年は不妊症について知られるようになり、自分のことも調べてほしいと受診される男性が増えてきました。とても良い傾向だと思います。

手術にも力を入れているようですね。

男性不妊症の主要な原因の1つとされる精索静脈瘤の顕微鏡下の手術をはじめ、局所麻酔で日帰り手術ができる症例は基本的にカバーしています。非常にニーズが高く、手術には基本的に毎日対応しています。特に土日は希望者が多く、約2ヵ月先まで予約が詰まっています。もともと土日の診療はなかったのですが、患者さんの要望に応えて月に1回日曜日の診療を始めると、すぐにいっぱいになったので隔週にして、それも満員になったので、祝日以外は診療と手術をしています。病院勤務時代は、病院の規則上、患者さんの都合に個人の裁量で合わせて診ることは難しかったのですが、今は患者さんの要望に柔軟に対応できます。泌尿器科と並行して救命救急も約12年経験したので、医療機関は24時間365日で患者さんに対応するというのが私の理想になりました。1つのクリニックで完全無休を実践するのは難しいですが、できる限り対応したいと強く思います。

テストステロンのホルモン補充療法を行っていますね。

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男性も女性と同様に、年齢を重ねていくと男性ホルモンであるテストステロンの分泌が減少していくことで、さまざまな症状が現れてくることがあります。これを男性更年期障害といい、症状は勃起機能不全(ED)やいらいらする、疲れを感じやすくなる、倦怠感、不安感などさまざまです。当院では、こういった男子性腺機能不全に対して筋肉注射を用いてテストステロン補充療法を行っています。

子どもについての相談も多いのですか。

お母さんから、お子さんの包茎について相談されることは多いですね。女性にはわかりにくいことで、インターネット上にはさまざまな情報があふれて不安をかきたてられている方が目立ちます。中には手術が必要なケースもありますが、通常の受診で対応できることも多いので、必要以上に心配されることがないよう丁寧にアドバイスします。ただし、何らかの処置が必要なことも多いので、自己判断せずに医師に相談してください。診療の際には、お子さんが怖がらないよう、嫌な経験として心に残らないよう、心のケアも行いながら治療を進めています。

人の役に立つ仕事として医師を選んだ

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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幼い頃から、人の喜びや幸福のために役立つ仕事は楽しそうだな、と漠然と考えていました。私の祖父は、地元でよく知られた教育者で、社会福祉活動にも尽力していました。そんな祖父から、「誰かの役に立つことは人間として大切だ」と聞かされ、感銘を受けたことが強く影響しています。今は、小さな頃からの願いがかなって医者になれたことを、とてもうれしく思っています。泌尿器科を選んだのは、自分の手を使って手術をすることに憧れを持っていて、手術に関連した診療科に進みたいと考えていたからです。一般外科、呼吸器外科、心臓血管外科など、さまざまな診療科を検討した結果、多彩な診療に携われる診療科として泌尿器科を選びました。

開業までのキャリアを教えてください。

母校の大学病院を皮切りに大阪、京都の病院の泌尿器科に勤務しました。どの病院での経験も、今の自分にとって貴重な財産ですが、とりわけ開業直前に勤務した病院では診療部長を務めさせていただきました。私のように手術を専門的に行う医師は、自分の責任で最後までベストを尽くして治療にあたることが非常に大切です。診療部長という責任ある立場で、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がんといった悪性腫瘍をはじめ、本当にたくさんの手術を経験させてもらい、レベルアップできたと思います。

今後の目標を聞かせてください。

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6年前に自分の思いをぶつける形で開業しました。しかし、今日の当院の存在は、スタッフをはじめ、たくさんの異業種の方々の有形無形のサポート、そして何より当院に来てくださる患者さんたちの温かい支援のおかげなのです。その結果、無事に今日まで診療を続けることができ、周囲のすべての方に本当に心より感謝しています。今後も男性特有のさまざまな悩みに対応するクリニックとして、もっと気楽に相談してもらえるよう、診療と手術の質の向上を常にめざし、同時に受診のハードルを下げるため創意工夫をし続けます。できれば、他の都市にも当院のようなクリニックを分院として開設したいですね。医療の分野だけでなく、教育の分野でも社会の役に立ちたいと考え、学童保育施設を開設ました。これは祖父の影響が大きいのですが、医療と教育という二大テーマを掲げ、今後も「誰かの役に立つこと」に取り組んでいきたいですね。

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