個々の適性をしっかり見極め
満足度の高いインプラント治療を追求
長尾歯科医院
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2022/10/21


- 自由診療
何らかの理由で歯を失うと、きちんと噛めないばかりか、歯並びなどに悪影響を与える恐れがあり、歯科治療を受けて歯の欠損を補う必要がある。しかし、どんな治療法があるのか、どの治療法を選べばいいのか、よくわからないというのが正直なところではないだろうか。とりわけインプラント治療については、どのような治療法なのか、どんな人でも治療を受けられるのか、治療にかかる費用や期間はどれくらいなのかなど、まだまだ広く知られていないことが多い。歯をなくした人はもちろん、将来歯をなくしたときのためにも必要なインプラント治療の基本知識について、多くのインプラント治療経験を持つ「長尾歯科医院」の長尾浩和院長に説明してもらった。
(取材日2022年6月11日)
目次
考えられる治療法のメリット、デメリットをきちんと説明。納得できるインプラント治療の提供をめざす
- Q歯を失った場合、どのような治療法がありますか?
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A
▲それぞれの治療法にメリットがあると話す長尾院長
ブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類が主な治療法で、それぞれに一長一短があります。ブリッジは、基本的に両隣の歯が残っていることが条件となります。両隣の歯を大きく削る必要があり、さらに両隣の歯でブリッジを支えるのでどうしても負担がかかります。一方、入れ歯とインプラントは、周囲の歯に負担をかける心配はありません。ただし噛み心地は入れ歯が天然歯の20%、ブリッジは50%、インプラントは80%ともいわれます。入れ歯は使い心地に問題があるケースも多く、食べ物のカスなどが挟まって不快という方もおられます。また、お口の中の状態は年々変化するので次第に入れ歯が合わなくなり、定期的な作り替えを要することも。
- Qインプラント治療はどのような治療法ですか?
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A
▲インプラントは他の歯への負担がかからないそうだ
顎の骨にチタン製のインプラントを埋め込み、人工の歯をかぶせる治療法です。ほかの歯を削る必要がなく、周囲の歯に負担がかからないことが大きなメリットです。人工の歯の材質は、セラミックのほかチタンにセラミックやプラスチックに超微粒子のセラミックを練り込んだハイブリットレジンをかぶせたものなどがあり、本数と求められる強度、治療を受ける方の噛む力の強さなどを考えて選ぶようにしています。強度が大切と思われがちですが、強すぎると顎の骨や噛み合っている歯に大きな負担がかかります。このため、あえて金属ほど強度が高くない素材を使うことがあります。力がかかって損傷した場合に、かぶせ物を修理するだけで済むからです。
- Qどのような人に適した治療法ですか?
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A
▲骨の成長が完了していればどの人にも勧められる治療だという
骨の成長が完了した方が治療の対象となります。早い段階でインプラントにすれば、治療の本数が少なくて済み、ブリッジなどのようにほかの歯に負担をかける心配もないと考えます。また、年齢を重ねた方にもメリットが期待できます。奥歯をなくすと不正咬合や歯並びの崩壊が起こりやすく、お口全体のコンディションが低下します。しかし、奥歯にインプラントを入れることで、歯並びの崩壊を抑え、しっかりと食べ物を噛めるよう促せれば、生活の質の向上にもつながります。ただし、糖尿病など外科手術が制限される持病がある場合は適用が難しいのが現状です。また、虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病には注意が必要です。
- Qインプラント治療の流れについて教えてください。
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A
▲痛みにも配慮して治療を行っている
抜歯や虫歯、歯周病の治療が必要な場合はそれを先行します。カウンセリングでインプラント治療を行うことが決まれば、歯科用CTとエックス線の画像をもとに治療プランを作成し、同意いただければ治療スタートです。当院では、細菌感染のリスクを抑えるために、オペの前と当日の2回にわたって口腔内清掃を行い、歯石などをきれいに除去します。オペの所要時間は15分程度です。麻酔下で処置しますので痛みを感じることはほぼありません。術後は消毒や抜歯のために来院していただき、1ヵ月程度は様子を見ます。さらに、インプラントが骨としっかりくっつくために3ヵ月程度の期間が必要で、その後に型採りをしてかぶせ物を作製、装着します。
- Qこちらで行うインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
▲治療を迷っていたらまずは気軽に相談してほしいそうだ
私は大学病院の口腔外科で歯科治療全般を学び、その後はインプラント治療に力を入れるクリニックに勤務して経験を積みました。さまざまなケースに対応しているので、インプラント治療を検討されている方は気軽にご相談いただければと思います。治療については、一人ひとりの患者さんに適した治療提供をめざしています。このため、最終的な治療法の選択は患者さんの意志を尊重しますが、インプラント治療が適していないと判断した場合は、きちんとその旨をお伝えするようにしています。また、治療計画を立案する際には必要に応じて、顎の骨の量や形状、歯の根っこの状態なども確認した上で、綿密なシミュレーションを行います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント1本/48万5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。