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小澤 宏徳 理事長の独自取材記事

新津田沼歯科クリニック

(習志野市/新津田沼駅)

最終更新日:2023/06/08

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック main

新津田沼駅から徒歩1分、津田沼駅からは徒歩4分の場所にある「新津田沼歯科クリニック」。理事長の小澤宏徳先生は「抜かない、削らない」をモットーに、精度の高い処置に努めている。歯の悩み全般に対応し、中でも審美歯科のニーズが高いが、健康な歯を削ることはしない。そこには小澤先生の「審美の目的は患者のQOLを上げること」という考えがある。マイクロスコープを用いての精密根管治療や、薬を用いた化学的なアプローチで行う歯周内科にも取り組んでいる同院。分院も含めて約30人のスタッフの情報共有にはSNSを活用している。「これからは、関わってきた患者さんやスタッフに貢献していきたい」と話す小澤先生に、開業までの経緯や診療時の心がけについて話を聞いた。

(取材日2021年8月27日)

マイクロスコープを導入し、精度の高い治療を追求

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック1

幅広い年代を対象に、虫歯・精密根管治療・インプラントなど、お口のお悩み全般に対応しています。肉眼のおよそ20倍まで視野を拡大することができるマイクロスコープも導入しており、精密な処置に努めています。駅前という立地もあってか、ホワイトニングなど審美歯科のご相談も多いですね。土台となる歯の初期治療から行うので時間はかかるのですが、最近では「マスクをしている今のうちに治したい」という患者さんが増えています。今年の春からは歯周内科の取り組みも始めました。歯石除去などの一般的な処置ではなく、薬を用いた化学的なアプローチを行っています。位相差顕微鏡という顕微鏡を使うのですが、細菌が動く様子を見ることができるんですよ。インパクトが大きく、患者さんのモチベーションアップにもつながります。

診療における先生のモットーを教えてください。

あらゆる治療を高いレベルで行うことをめざし、いずれも「抜かない、削らない」ことに努めています。抜くとほかの歯にダメージを与えますし、削ると歯の寿命が短くなります。どうしても抜かないといけない場合はインプラント治療などを提案しています。外科治療も頻繁に行っています。例えば、歯茎が弱っていたり腫れていたりする場合、かぶせ物をつける前の処置として、歯周外科治療を行い、骨や歯肉の状態を整えます。「抜かない、削らない」という方針は審美歯科においても同じこと。根本は長く歯を維持してもらうのが目的ですから、適合性の高い物を入れることで機能プラス審美を追求しています。もちろん美容歯科ではないので、健康な歯は削らずに治療を進めます。

審美の目的は患者さんのQOLを上げることなんですね。

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック2

まさにそう考えています。それでいえばラミネートべニアをはじめ、セラミックを使用する場合はアフターケアも大切。セラミックの修復物は食いしばりや歯ぎしりによって割れてしまうこともあります。それを防ぐための最初の処置として就寝時に装着して上の歯と下の歯の接触を防ぐマウスガードを作らせていただくことも多いですね。ここ数年、エイジングケア関連の勉強会などでは、「美」や「若返る」といった概念よりももっと幅広い「生活の質」を高めることに注目が集まっているようです。歯科医師の仕事は「口腔内を通して患者さんの暮らしのQOLを上げるもの」なのだと実感しました。

恩師から学んだ直接指導のスタイル

先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック3

市川で生まれ育ち、幼稚園と小学校の卒業文集にはすでに「歯科医師になる」と書いていました。歯科医師だった父の影響が大きかったのかもしれません。父が患者さんと仲良くしたり感謝されたりする姿が憧れでしたね。父はもう亡くなりましたが、私が歯科医師になった時はとても喜んでくれました。日本歯科大学に進み、国家試験の時期には人生で一番というくらい勉強もしました。勉強以外にもバドミントン部に入ったり、仲間と北海道までスキーやスノーボードに遊びに行ったり、楽しい思い出が多いです。その時の仲間には、大学を出たばかりの時期は治療面のこと、今は経営面の相談をよくしています。開業していると、話せる仲間がいることは貴重ですね。

開業までの経緯をお聞かせください。

大学を卒業後、当時、森博司先生が理事長を務める医療法人不二見会ふじみ歯科医院に勤務しました。就職前のクリニック見学で、高いレベルの治療を追求する姿勢と、「再発しない治療」の理念に共感したのです。当初の勤務地は浦安だったのですが、翌年に分院の津田沼診療所の院長を任されました。そして2008年、森理事長の退任を機に診療所を引き継ぎ、新津田沼歯科クリニックとして新たに開業いたしました。さらに2014年、より多くの方々に当院の「再発しない治療」を理念とする治療を受けていただきたいと、奏の杜に分院「新津田沼歯科クリニック 奏の杜」を開業しました。今は理事長として2院をまとめています。

森先生から学んだことや、今に生かせていることはありますか?

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック4

私を育ててくれた森理事長は、治療以外でも本当に厳しい先生でした。例えば報告。「この患者さんは、こういう経過をたどってこういう経緯になりました」と常に報告しないといけない。怠ると電話でも説教されましたね(笑)。治療プロセスにも厳しく、週に2回、治療の際に私の横について直接指導してくれました。直接指導のスタイルは当院でも継承しており、高いレベルの治療が行える歯科医師を育て、患者さんの満足度を上げることにつなげていきたいと思っています。もちろん、患者さんが不安を感じる場合は、私が引き継いで責任を持って診療します。自分が理事長となった今、厳しかった森先生の気持ちがわかるようになりました。

これからは、関わってきた人たちに貢献していきたい

診療の際に心がけていることはありますか?

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック5

すべてのリスクを知った上で治療法を選択していただけるよう、きちんと説明することを心がけています。「言われていない」「知らない間に削られた」というようなトラブルを避け 患者さんに納得してもらうためにも大切なことです。わかりやすく伝えるために説明資料も用意して、動画や写真を活用することもありますね。しかしこちらが説明しているつもりでも、患者さんと認識が違うこともあったりします。歯科は専門用語も多く、治療工程や使う素材によって料金や期間も変わってきます。いかに誤解なく説明できるのか、今も試行錯誤しています。

院内の連携にはオンラインを活用していると伺いました。

現在、分院を合わせると約30人のスタッフが働いています。当院では新たなシステムも積極的に導入していますが、スムーズな運営にはスタッフの協力が不可欠です。例えば、現在は予約システムの刷新を進めていますが「なぜそうしたいのか」が伝わらなければ、業務を担当するスタッフの不満を招くことになります。私の考えやクリニックの方針を皆で共有できるよう、SNSを駆使して、情報はすべてのスタッフに行き渡るようにしています。また、以前は定期的に集まって情報共有や勉強会を開いていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行があってからはそれも難しくなりました。いずれは再開したいと思っていますが、それまではオンラインでの研修を考えています。私自身も、外部のオンライン勉強会に積極的に参加していますよ。

最後に今後の展望をお聞かせください。

小澤宏徳理事長 新津田沼歯科クリニック6

これからは「関わってきた方にどれだけ貢献できるか」が私の課題です。それは患者さんに対してはもちろん、スタッフに対してもです。これまで18年間、歯科医師としてキャリアを積んできましたが、私一人のマンパワーは限られています。自分自身の成長に達成感を感じる時期は過ぎたのかもしれないですね。小さかった患者さんが何年かぶりにいらっしゃると、その成長に驚くこともあります。私も40歳を超えて、1人の患者さんに長く関われることがどれだけ幸せなことか、しみじみ思ったりもするのです。「先生に診てもらって良かった」という一言が、今の私のやりがいにつながっています。人とのご縁を大切にして、目の前の患者さんに真摯に向き合いながら、後進の育成に努めていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ラミネートべニア/8万8000円
インプラント治療/1本40万円程度 ※ケースにより異なります
オールセラミッククラウン/13万2000円
セラミックインレー/4万9500円
ホワイトニング/ホームホワイトニング2万7500円~、オフィスホワイトニング9900~(1照射あたり)
歯周内科/8万8000円

※詳細はホームページをご確認ください

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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