小澤 宏徳 理事長の独自取材記事
新津田沼歯科クリニック
(習志野市/新津田沼駅)
最終更新日:2026/08/31
新津田沼駅から徒歩1分、津田沼駅北口からは徒歩2分の場所にある「新津田沼歯科クリニック」。エントランスを入ると洗練されたサロンのような空間が広がり、窓から降り注ぐ自然光が明るく心地良い。理事長の小澤宏徳先生は、「抜かない、削らない」をモットーに、マイクロスコープを用いた精密根管治療や薬を用いた化学的なアプローチで行う歯周内科など、天然歯をより長く残すための治療に注力している。最近では、インプラント治療を希望する患者も増えていると言い、長く築き上げてきた患者との信頼関係を礎に適切な治療に努めている。小澤理事長に、クリニックの特徴や診療時の心がけなどについて聞いた。
(取材日2026年7月3日)
患者との信頼関係に基づいたインプラント治療
最近、患者さんのニーズの変化などを感じることはありますか?

幅広い年代を対象に、虫歯や精密根管治療、歯周病、インプラント治療などお口のお悩み全般に対応しています。駅前という立地もあってか、ホワイトニングなど審美歯科のご相談も多いですね。当院では、見た目の美しさだけでなくお口全体の健康を重視しているため、土台となる歯の初期治療から行うので時間はかかりますが、きちんと治療したいと考えている方が多いですね。開業当初から、当院の患者さんは歯科に対し意識が高く、質にこだわった治療、根本的な原因に対する治療を選択される方が多いです。開業から18年経ちますので、以前から通ってくださる患者さん方も年齢を重ねて抜歯せざるを得ないケースもあり、その際にインプラント治療をご希望される方も増えています。インプラント治療は、周囲の歯にかかる負担を減らすことが期待できるため、口腔内全体の健康維持という点でも選択されています。
診療における先生のモットーを教えてください。
あらゆる治療を高いレベルで行うことをめざし、「抜かない、削らない」治療に努めています。歯を抜くと他の歯にダメージを与え、削ると歯の寿命が短くなります。そのため当院では、歯を長く残すための手段として、外科治療も頻繁に行っています。例えば、歯肉の状態が良くない場合、かぶせ物をつける前の処置として、歯周外科治療を行い、骨や歯肉の状態を整えます。「抜かない、削らない」方針は審美歯科でも同じこと。長く歯を維持するのが目的ですから、適合性にこだわった素材を選ぶことで機能性に加え審美性も追求しています。もちろん健康な歯は削らずに治療を進めます。審美歯科の目的は、患者さんのQOL(生活の質)の向上にあると考えています。ここ数年、エイジングケア関連の勉強会では、「美」や「若さの追求」より、幅広い「生活の質の向上」に注目が集まっているようです。歯科医師の仕事も口腔内を通してQOLを上げることなのだと思います。
インプラント治療ではどんなことを大切にしていますか?

精密で適切なインプラント治療を行い、治療後のメンテナンスも含めてできるだけ長く持つようにすることです。歯科用CTによる診断や症例によってサージェリーガイドシステムを活用するなど、精密な治療に努めています。骨が足りない場合は骨造成治療も行っています。治療後の保証についても当院独自の5年保証とインプラントメーカーの10年保証もつけています。ただ、インプラント治療はあくまでも人工物を利用するものなので一生保つとは言い切れません。メンテナンスを怠れば、インプラント周囲炎などを引き起こすこともあります。治療後は、必ず定期メンテナンスに通っていただくなど、インプラント治療の特性を患者さんによくご理解いただくことが重要です。患者さんとよくお話しすることで信頼していただき、この歯科医師なら任せようと思ってもらえることが一番大切だと思います。
インプラント治療に迷っている方へのアドバイスはありますか?
インプラント治療も生活の質を高めるために有用だと思います。ブリッジや入れ歯は周囲の歯に負担がかかりトラブルを引き起こすリスクがありますが、インプラントはその欠損した部分だけの治療で口腔機能の回復が見込め、周囲の歯の健康維持につながります。価値のある治療だと捉えていただきたいですね。
歯科医療では人と人とのふれあいが大切
他に新しい取り組みがあれば教えてください。

最近では、子どもの口腔機能発達不全症に対する取り組みを始めました。それに加えて、以前から行っていることとして、初診時やクリーニングの際に位相差顕微鏡によって口腔内に存在するさまざまな細菌を確認しています。実際に細菌が動いている様子を見ることができるのでかなりインパクトがあり、患者さんのモチベーションアップにもつながっています。歯周病原因菌が確認された場合は、その種類などを調べるPCR検査を行うケースもあります。また、高齢者に多い口腔機能低下症の対応も引き続き行っています
診療の際、どんなことを心がけていますか?
さまざまなリスクを知った上で治療法を選択していただけるよう、きちんと説明することを心がけています。「言われていない」「知らない間に削られた」というようなトラブルを避け、患者さんに納得してもらうためにも大切なことです。わかりやすく伝えるための説明資料も用意して、動画や写真を活用することもありますね。しかし、こちらが説明しているつもりでも、患者さんと認識が違うこともあったりします。歯科は専門用語も多く、治療工程や使う素材によって料金や期間も変わってきます。いかに誤解なく説明できるか、今も試行錯誤しています。
院内の連携にはオンラインのシステムを活用していると伺いました。

現在、分院も含めて多くのスタッフが連携し、働いています。私は新たなシステムも積極的に導入していますが、スムーズな運営にはスタッフの協力が不可欠です。なぜそのシステムを入れるのか伝わらなければ、スタッフの不満を招くことになります。私の考えや当院の方針を皆で共有できるよう、SNSを駆使して、情報がスタッフ全員に行き渡るようにしています。今、医療のDX化がいわれていますが、いろいろな業務をAIに任せることは、果たして良いことなのだろうかとも考えています。医療現場では人と人とのふれあいや会話が重要で、患者さんもそれを求めている部分が大きいと思います。スタッフと話すことで、安心感や信頼感が生まれると思います。AIに任せる分、人と人が話せる時間を増やしていきたいですね。
これからは関わってきた人たちに貢献していきたい
先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

幼稚園と小学校の卒業文集にはすでに「歯科医師になる」と書いていました。歯科医師だった父の影響が大きかったのかもしれません。患者さんに感謝されたりする父の姿が憧れでしたね。父はもう他界しましたが、私が歯科医師になった時はとても喜んでくれました。日本歯科大学に進み、国家試験の時期には人生で一番というくらい勉強しました。卒業後は、当時、森博司先生が理事長を務める「ふじみ歯科医院」に勤務しました。就職前のクリニック見学で、高いレベルの治療を追求する姿勢と「再発させないことをめざす治療」の理念に共感したのです。当初の勤務地は浦安だったのですが、翌年に分院の「津田沼診療所」の院長を任されました。そして2008年、森理事長の退任を機に診療所を引き継ぎ、新津田沼歯科クリニックとして新たに開業いたしました。
森理事長から学んだことや現在に生かしていることをお聞かせください。
森理事長は、治療以外でも本当に厳しい先生でした。例えば、報告。「この患者さんは、こういう経過をたどってこうなりました」と、常に報告しないといけません。治療プロセスにも厳しく、週に2回、治療の際に私の横について直接指導してくれました。直接指導のスタイルは当院でも継承しており、歯科医師の技術向上をめざし、患者さんの満足度を上げることにつなげていきたいと思います。
最後に、今後の展望をお願いします。

これからは「関わってきた方にどれだけ貢献できるか」が私の課題です。それは患者さんに対してはもちろん、スタッフに対してもです。これまで23年間、歯科医師としてキャリアを積んできましたが、私一人のマンパワーは限られています。私も50歳を超えて、1人の患者さんに長く関われることがどれだけ幸せなことか、しみじみ思ったりもするのです。「先生に出会えて良かった」という一言が、今の私のやりがいにつながっています。自身の健康に気をつけるとともに、人とのご縁を大切に、目の前の患者さんに真摯に向き合いながら、後進の育成に努めていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/4万9500円~、インプラント治療/1本あたり 45万6500円~、ホワイトニング/9900円~、歯周内科治療/4万9500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

