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西脇 知子 院長の独自取材記事

池下ファミリー耳鼻科

(名古屋市千種区/池下駅)

最終更新日:2019/12/20

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名古屋市営地下鉄東山線「池下駅」に直結しているショッピングモール「サンクレア池下」4階にある「池下ファミリー耳鼻科」。西脇知子院長は名古屋大医学部を卒業後、公立陶生病院に長く勤務し、耳鼻咽喉科の部長を経て2006年に同院をオープンさせた。診療モットーは「正確な診断と適切な治療」。予断を持たずに患者の話をじっくりと聞き、時に話を引き出しながらあらゆる可能性を探り、病気を特定していく。「患者さんをちゃんと見て、ちゃんと聞くことが正確な診断と適切な治療に結び付くのです」と話す西脇院長から、耳鼻科を受診したほうが良い症状や医師への症状の伝え方などのアドバイスも交えて話を聞いた。
(取材日2016年8月24日)

正確な診断には、訴えを引き出すことが大事

開業して10年が経ちます。勤務医時代から開業を志望されていたのでしょうか?

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実は、このビルの管理会社からのダイレクトメールを受け取るまで全く考えていませんでした。当時は瀬戸市の公立陶生病院に勤めていたのですが、机の上にあったダイレクトメールがふと目に留まりこのビルの医療フロアでテナントを募集していると知りました。すぐに管理会社に電話をかけ、その後はとんとん拍子で決まっていきました。何よりロケーションが良かったんですよね。池下駅に直結しているから患者さんが来やすくて、雨の日でも傘が要りません。自宅にも近くて。メールを見た前日に高校の友達と電話で話していて、開業の意向を聞かれたのですが「全然(考えていない)」と答えていました。だから自分でも不思議なのですが、ピンとくるものがあったんです。

アクセスが良いので、さまざまな患者が来院されそうです。

そうですね。耳鼻科って子どもの患者さんが多いイメージを持たれがちなのですが、当院には大人の方も多くいらっしゃいます。会社員の方が空き時間や仕事帰りに来られたり、近所のお年寄りが来院されたり。この周辺は古くから住んでいる方もいれば新しいマンションに越してきた子育て世代の方もいるので、患者さんは幅広いですね。来院されてから診察の順番が来るまでに、サンクレア池下のお店で買い物をする人もいらっしゃいますよ。

診療する上で心がけていることをお聞かせください。

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正確な診断と適切な治療です。鼻水が出るならアレルギー性鼻炎だろう、その時期が春なら花粉症だろうと考えるのではなく、患者さんの話をまずはじっくりと聞いて、他の病気の可能性がないかを十分に探ります。中には自分の症状をうまく話せない人や緊張して言葉が出てこない方もいますから、私の方でも想像しながら「こんな症状はありませんか?」と聞いていきます。その中に患者さんの伝えたいことや思い当たることが含まれていれば、徐々に信頼関係ができていき、次の診察の時には自分からよく話してくれるようになることもあるんです。患者さんをちゃんと見て、ちゃんと聞く。それで私自身が理解し納得して診断し、治療することが大事です。医者が不安に思っていると患者さんにも伝わりますから。正確な診断が適切な治療に結び付くのです。

元気なのに鼻水やのどの痛みがある時は耳鼻科へ

では、子どもを診療する時に意識していることはありますか?

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基本的なことではありますが、なるべく怖がらせないよう、泣かせないようにしようと努めています。無理強いすることは極力避けていますね。耳や鼻を触られることは初めはどの子も嫌がりますから少しずつ慣らしていきます。そうすると、最初は嫌がっていた子でも「痛いことをされる場所ではないんだな」と段々わかってきますから、何度か通ううちに、抵抗することなく診察させてくれるようになります。それに、泣かずに診察を受けられたことは子どもにとっても自信になりますしね。もちろん、親御さんからもお子さんの症状をよく聞きます。耳をよく触っていないか、夜泣きがないか、最近機嫌が悪くないか、微熱がないかといったことですね。

花粉症の治療にレーザー照射や舌下免疫療法を取り入れているとお聞きしました。

そうです。レーザー治療は、鼻の中の粘膜にレーザーを当てることで粘膜が花粉に反応するのを鈍らせる方法です。1度治療を行うとその年は症状の軽減が期待できます。鼻づまりで呼吸がしづらい人にもお勧めです。リピートされる方も多いですね。舌下免疫療法は、アレルギー物質を体に取り込んで徐々に慣れさせていき、免疫反応を抑える治療法です。花粉症の根治をめざすことができるので注目されていますが、花粉症の時期を除いて3年以上継続して取り組む必要があるので、根気が必要。レーザー治療と舌下免疫療法はともに患者さんによって効果の程度が違いますので、その旨はしっかりと伝えて、患者さんのご要望や生活背景を考えながら、行うかどうかを判断しています。

内科と耳鼻科のどちらを受診すれば良いか悩む人もいます。どう判断すれば?

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風邪が疑われる場合で、のどは痛くないのに高熱が出ているとかお腹が痛い、吐き気がするといった消化器症状を伴う時はまず内科を受診した方が良いでしょう。一方で、体は比較的元気だけど鼻水が止まらないとかのどの痛みが続くとかいう時は耳鼻科の受診を勧めます。耳鼻科ではのどや鼻の奥深くまで診ることができますし、副鼻腔炎の診断もします。副鼻腔炎というのは、副鼻腔という顔の中にある空洞に細菌やウィルスが感染し、膿が貯まる病気です。風邪は治ってきたのに黄色い鼻汁や咳、痰、頭痛が続くというような場合、副鼻腔炎が原因となっていることがけっこうあるんですね。また、耳鼻科では投薬だけでなく鼻汁を吸引したりのどに薬を塗ったり、ネブライザーという機器で鼻やのどから霧状の薬を吸入するといった処置を受けることができるところがメリットかなと思います。

一番の悩みを伝えることで、診断までがスムーズに

先生ご自身のことについてお聞きします。なぜ医師を志したのですか?

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医学部を受験するきっかけとなったのは学校の先生から勧められたことですが、私自身も手に職をつけて一生続けられる仕事をしたかったのと、様々なものを観察して考えることが好きだったので、医者も魅力的だなと。名古屋大学医学部を卒業した後、何を専門にするかについては耳鼻科と内科で悩みましたが、内科と比べて診断までが早く、また治療まで自分で一貫してできることに魅かれて耳鼻科を選びました。耳鼻科を専門にして良かったですね。ほとんどの耳鼻科の病気は診断から治療まで自分でできますから、自分で診断した患者さんの治療が終わるまで見届けられるという楽しみがあります。患者さんから最後にお礼を言われるのはやっぱり一番うれしいです。

アメリカへの留学も経験されていますね。

ええ、名古屋大学医学部附属病院に勤務した後、公立陶生病院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学に2年間留学しました。医者である夫についていった形ですね。こちらの大学では臨床よりもラットを使った研究をすることの方が多かったのですが、空いた時間に耳鼻科の外来を見学させてもらっていました。中には珍しい症例もあったので勉強になりましたね。その後、公立陶生生病院に戻って開業まで14年間勤めました。病院では手術も自分でしていたので、開業医になっても手術が必要なものかどうかを判断できるのは強みだと思います。クリニックでは入院ができませんから、自分の腕を使って日帰りでできる手術をしようと考え、必要な機器を導入しました。

最後に、耳鼻科を診療する人にアドバイスをいただけますでしょうか。

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医者に何を伝えれば良いかわかりづらいかもしれませんが、まずは最も悩んでいることから聞かせていただければ診療がしやすくなります。耳、鼻、のどは全てつながっているので、そのどれかが悪いことで他の部位に影響している可能性があるんですね。ですから、その大元の悪い部位を特定することが大事。それと、お子さんには診療前に食べさせないように。診療時に吐いてしまうこともあるので、ぐずってかわいそうだなと思っても、そこはちょっと我慢していただいた方がスムーズに診療ができて、お子さんの病気も見つかりやすいです。風邪については普通の風邪なら2週間以内で治ることが多いので、それ以上鼻や咳が続いていたら副鼻腔炎を起こしていることも考えられます。耳鼻科を受診することをお勧めします。当院は患者さんの話をじっくりお聞きした上で診察を行います。まずは、気軽に受診して頂きたいですね。

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