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田中 孝明 院長の独自取材記事

たなか整形外科

(北九州市八幡東区/八幡駅)

最終更新日:2021/12/15

田中孝明院長 たなか整形外科 main

大蔵バス停から徒歩約2分のところにある「たなか整形外科」。院長を務めるのは、複数の大学病院や総合病院に勤務し、整形外科に関する多くの研鑽を積んだ田中孝明先生。同院は2014年の開業より、全身のケガや長引く痛みに対応し、幅広い世代の健康を支えている。オーダーメイドのリハビリテーションを特徴とし、9人の理学療法士がスポーツによる損傷や障害に対しても力を尽くしている。「手術だけでは取れない慢性的な痛みで苦しむ患者さんは少なくありません。そんな方々に寄り添い、リハビリを中心に提供し健やかな日々を送れるようサポートしていくことが私たちの役割です」と優しく話す田中院長に、医院の特徴や診療において大切にしていることなどについて聞いた。

(取材日2021年9月2日)

リハビリに注力。痛みを根本から取り除くことをめざす

まずは医院の特徴からお伺いします。

田中孝明院長 たなか整形外科1

私は医学部を卒業後、九州大学整形外科に入局。その後、大学病院や総合病院といった基幹病院でさまざまな臨床経験を積みました。勤務医時代は膝関節を中心に整形外科全般の手術、スポーツ外傷の治療を行ってきましたが手術だけでは取れない痛みが多く、リハビリの有用性を実感しました。しかし、大きな病院では長期的なリハビリに対応していないことが多いのが現状です。そこでリハビリを中心とした地域医療を提供したいという思いで当院を開業しました。その志のとおり、特にリハビリには力を入れ、長引く慢性的な体の痛みからスポーツによる突発的なケガまで、根治をめざした幅広い整形外科診療を提供できるのが大きな特徴です。

診療における全体的な方針を教えてください。

診察時や治療を進める際は、できる限り専門用語を使わず、わかりやすい言葉で丁寧に説明するよう徹底しています。痛みで苦しむ患者さんの不安を素早く取り除くために、親身に接することをスタッフ一同、大切に考えています。また、当院では3台のエコー検査装置を設備。一般内科ではよく使われる医療機器ですが、実はこれまで整形外科ではあまり使用されてきませんでした。エコー検査では、筋肉や患部の血流、神経の状態を細かく確認できるので、当院では早い時期より導入し、より精密な診断に役立てています。エコー検査は、スピーディーに行え、費用の負担も少ないという点も患者さんにとってのメリットです。

どういった層の患者や主訴が多いですか?

田中孝明院長 たなか整形外科2

10歳以下の子どもたちから90代の高齢者まで、幅広い世代の患者さんが来られています。10代の若い世代の子たちは、運動の部活やスポーツにおけるケガや骨折のほか、いわゆるオーバーユースと呼ばれる体の使いすぎによる炎症で来院するケースが多いですね。働き世代の方は、頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニア、60代以上の高齢者の方については、変形性関節症などによる膝や腰、肩、背中といった各部の慢性的な痛みでよく受診されています。

多様な機器を駆使した、オーダーメイドのリハビリ

特に注力されている治療は何ですか?

田中孝明院長 たなか整形外科3

勤務医時代は、大学病院や総合病院で整形外科全般の手術、スポーツ外傷の治療を行ってきましたが、中でも私の専門は膝関節の治療です。当院でも前十字靭帯損傷や半月板損傷、変形性膝関節症といったケガや病気に対応し、多くの患者さんの治療にあたっています。また、当院では治療においてもエコー装置を積極的に活用。特に注射を打つ際は、事前にエコーで患部をしっかりと把握し、適切に目的の場所に針を入れることで働きを最大限に引き出せるよう対応しています。肩こりなどによる痛みの緩和を図る筋膜リリースにおける注射の際もエコーが役立ちます。

こちらではどんなリハビリが受けられますか?

リハビリの目的は、痛みの原因を探り、体のバランスを見ながら必要に応じてストレッチや筋肉を鍛える運動、徒手療法などを行いながら痛みを根本から取り除き、痛みのない状態を持続させること。当院では、9人の理学療法士がマンツーマンでリハビリを提供します。肩や腰、膝の痛み、スポーツ外傷・障害など、幅広い患者さんを対象に、一人ひとりに合わせてオーダーメイドで対応しています。当院では、電気治療器、低周波治療器、ウォーターベッドなど、多様な機器を設備。野球選手の治療に用いられることで知られる拡散型圧力波治療器も早くから導入しています。これは圧縮した空気を患部に照射して刺激し、自己修復を促す先進の機器です。こうした手厚いリハビリ体制により、さまざまな痛みの緩和に向けて力を尽くしています。

スポーツ外傷・スポーツ障害の治療についてお聞きします。

田中孝明院長 たなか整形外科4

当院では、野球肘や野球肩、テニス肘、腱板損傷、靭帯損傷、オスグッド病、ジャンパー膝など、さまざまなスポーツ競技におけるケガや障害を対象とした治療に対応しています。スポーツ外傷・スポーツ障害の治療は、リハビリが基本となります。例えば、野球肘は腕だけで投げる癖が原因で発症するケースが少なくありません。適切な投球には腕と肩と下半身が連動した協調運動が不可欠で、これができていないと各部の痛みや運動障害につながります。私自身もバスケットボール経験者ですが、当院では野球をはじめとするスポーツ歴のある理学療法士が経験を生かして、体の動かし方の指導や適切な練習メニューの提案などを行い、ケガの改善と競技復帰をめざし総合的にサポートしています。

整形外科の専門性を最大限に生かして地域医療に貢献を

デイケアにも対応されているそうですね。

田中孝明院長 たなか整形外科5

70代、80代と年齢を重ねるごとにだんだんと体が動かなくなるのは自然の摂理。しかし、適切な運動やリハビリの実践によって、健康寿命を延ばすことが期待できます。そこで地域の方々が生涯にわたって健やかな生活が送れるよう、整形外科の専門性を生かした1時間半の短時間デイケアサービスを提供しています。デイケアの大きな目的は、現状の活動レベルを適切に維持していくこと。当院のデイケア部門では理学療法士による個々に合わせた運動メニューで筋力アップを図るほか、必要に応じて痛みのある箇所のリハビリも行っています。

医師を志したきっかけや仕事のやりがいを教えてください。

外科の医師をしていた父の影響が大きかったのは間違いありません。父は開業医で、19床ある病院の建物の上が私の実家でした。父の働く姿を見る機会も多く、患者さんから慕われる優しい医師だったと記憶しています。そんな環境で育ったので、子どもの頃から人を助ける仕事に憧れを持ち、自然と医療の道を志すようになりました。医師として日々、診療にあたり、ケガで苦しんでいた患者さんが元気になっていく姿を目の当たりにするたびにやりがいを実感します。わざわざ電話で感謝を伝えてくれる方もいて、多くの方々を笑顔にする仕事は、私の天職だと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

田中孝明院長 たなか整形外科6

首から肩、腰、膝、手足の先に至るまで、全身のケガや関節の痛みに幅広く対応します。当院では、充実したリハビリ体制を整え、スポーツにおける外傷や障害の診療も専門的に行っています。手術や精密検査などが必要な場合は、それぞれの分野を得意とする医師や高度医療機関と連携し、最善の治療が受けられるように取り組んでいます。突発的なケガのほか、なかなか取れない慢性的な痛みなどのお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。スタッフ一同、親身に寄り添い、適切に対応いたします。

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