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西河 潤 院長の独自取材記事

癒しの杜 にしかわクリニック

(大阪市東住吉区/北田辺駅)

最終更新日:2020/09/24

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東住吉区北田辺にある「癒しの杜(もり)にしかわクリニック」は近隣住民の健康を支えてきた「春田クリニック」を継承、リニューアルしたクリニックだ。天然のヒノキを使用した古民家風のクリニックは、一歩足を踏み入れると凛とした空気が体を包み込んでくれる心地良い空間。聞こえてくる水琴の音やアロマの香りは、クリニックの持つネガティブなイメージを塗り替えてくれそうな優しさだ。良い香りと良い音、良い空気の真ん中でほほ笑むのは西河潤院長。西洋医学はもちろん、漢方などの東洋医学にも精通する医師だ。今回は「心身をまるごと診る医師になりたい」と心身の健康増進法を追求し続けている西河院長に、同院についてのさまざまな話を聞かせてもらった。
(取材日2019年7月10日)

「体と心をまるごと癒やす」こだわりの空間

クリニックに入ると、まさに「癒しの杜」といった空間が広がりますが、こだわった部分はどこですか?

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とにかくその場にいるだけで心地良くなる空間をつくりたくて、とことんこだわりました。例えば、扉の取っ手の流木は、僕が一つ一つ選んだものを使用してもらっていますし、クリニックのいたるところに天然のヒノキを使用しています。漆喰もこだわりの漆喰です。僕は古民家が好きなのですが、古民家って古いけど古くない。そして、何よりも落ち着くじゃないですか。僕は自分のクリニックをそんな「落ち着く」空間にしたいと思ったし、この街にもすごくしっくりくるんじゃないかと思ったので「古民家で行こう!」というイメージはすぐ固まりましたね。足を運んでくださる皆さんにも「クリニックって感じがしなくて居心地が良い」と言ってもらえることもあり、そういう声を聞くと「やった」と思います(笑)。

院内に響く水の音や香りにもこだわりが感じられますね。

そうなんです。水の音は水琴というもので、日本庭園の装飾の一つ「水琴窟(すいきんくつ)」をヒントに作られた音響装置です。とてもきれいな音がしますよね。アロマの香りはスタッフが季節に合わせて選んだものですし、観葉植物や季節のフラワーアレンジメントも院内のいろいろな場所で目を楽しませてくれます。クリニックは体を癒やすところだということはもちろんですが、それだけではなく五感すべてを癒やせたらという思いから、嗅覚、視覚、聴覚も大切にしていますね。また、クリニックを流れる水にももちろんこだわっていますので、衛生的でおいしい水を飲んでいただけます。足湯をするためのスペースもありますし、とにかく「体と心をまるごと癒やす」ためにできることは何でもしたいです。

この場所は「春田クリニック」から継承されたそうですが、経緯を聞かせてください。

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学生時代から「心身をまるごと診る医師になりたい」と思っていました。そこで西洋医学の勉強をしながら、意識のことや呼吸法、食養生などを学び、それぞれの分野に詳しいたくさんの先生に会いに行き学びを深めてきました。また、知人のがん患者さんのサポートをさせていただく中で「患者さんにも受け身で治療を受けるだけではなく、病気への気づきを得てもらえるような診療ができないものか」と考えるようになりました。そんな時、サポートしていたがん患者さんが亡くなったのです。その方の死を通してさまざまな気づきがあり「勤務医をやめて自宅で小さなクリニックを開きます」と話したところ、知人を介して春田博之先生をご紹介いただき、トントンと話が進んで今があります。

めざすは地域の人々にとっての「ベストなクリニック」

患者さんはどんな方がいらっしゃるのですか?

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小さなお子さんから100歳近いお年寄りまで、さまざまな方がいらしてくださっています。症状も実に多様で、日常に起こる体調不良や糖尿病の相談、お子さんの体質に関する相談、漢方での治療を希望される方など幅広いんです。心の調子を崩されている方がいらっしゃる場合もありますね。当院は「癒やし」をテーマにしていますが、もちろん西洋医学をベースにした診療も大事にしています。さまざまな年齢、さまざまな考えの患者さんがいらっしゃいますので「とにかく早く治したい」方から「時間はかかっても根本的に改善したい」と考える方まで、どんな考えも否定するものではありません。めざすは地域の皆さんの「ベストなクリニック」。どんな方にも気軽に来ていただけたらうれしいです。

先生が診療に際して大切にしていることはどんなことですか?

「病気だけを診ない」ことです。病気を診ることはもちろん大切なことですが、そのことに夢中になりすぎて、人を見ることを忘れてしまってはいけないと思います。検査のデータだけを見て薬を処方するような診療は絶対にしないようにしています。どんな症状があり、どんなことに困っているのか、患者さん自身はどうしたいと思っているのか、僕が診なくてはいけないのは「その人まるごと」であり、決して「病気だけ」ではないのです。僕が病気を治すのではなく、患者さんと一緒に治し、健康になっていくのだと思います。そのためにも、患者さんの顔を見て、目を合わせて話をすることはとても大切です。心を通わせることが、まずは治療の第一歩だと思いますね。

「愛と智慧でいのちを再生する」というクリニックのコンセプトは、そこがスタートなんですね。

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実は僕自身、とても病弱な子どもだったんです。喘息発作を起こしては何度も入退院を繰り返していたので「健康であること」の素晴らしさを実感しながら大きくなりました。病気の時ってつらいんですよ。そうすると心も閉じてしまいますし、明るい気持ちで暮らすことができません。それでは体も元気になれないと思うんです。だからこそ、クリニックは苦痛を取るための治療をしながら、心も元気にしなくてはいけない。それは薬を処方するだけでは足りなくて、人と人とのふれ合いであったり、信頼できる関係であったり、病に対して前向きに取り組む気持ちであったり、自分への気づきであったり……そういったものから生まれてくるものだと思います。このクリニックに足を運んでくれたことが、心と体が輝き出すきっかけになったらうれしいですね。

心身の輝きを取り戻してもらえる場所をめざして

クリニックでは健康教室も開催されていますよね。

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健康教室といっても難しい病気の話をしているわけではなく、みんなで楽しくヨガや簡単な体操、お茶会などをしています。ヨガのインストラクターは看護師の資格も持っていますので、病気があるから不安という方にも気軽にご参加いただけます。ハードで疲れるヨガではなく、毎月テーマを持って笑顔になれるようなヨガを行っていますので、年齢や性別問わずにご参加いただけます。お茶会は僕が話し手を務めます。ハーブティーを楽しみながら病気と丁寧に向き合うことの秘訣をお話しします。体操のトレーナーも僕ですね。1時間程度で誰にでもできる体と心をほぐす体操をお伝えします。どれも構えて参加するようなものではないので、カルチャースクールのような感じで参加してもらえたらいいと思います。気軽にお問い合わせください。

なんだかクリニックだということを忘れそうですね。

それくらいがちょうどいいんじゃないかなと思いますね。クリニックに行くということで緊張したり、苦手だからと我慢してこじらせたりするよりも、「あ、あそこに癒やされに行こう」くらいの気持ちで行けるほうがいい。何もない時でもちょっと顔を出せたりするくらいがちょうどいいと思うんです。この辺りは下町で、まだまだ人と人とのつながりがあるところ。せっかくそんな場所でクリニックを開いているのだから、皆さんとは末永いお付き合いをしたいです。最近では往診に行かせていただくことがあり、ますますその思いを強くしています。自転車で通える範囲にはなってしまうのですが、来院が難しければご相談ください。

最後に、今後の目標や展望を教えてください。

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これから取り組みたいなと思っているのは、食事に関すること。食養生という言葉があるとおり、体を作っているのはやはり「食べるもの」です。ですから、口に入るものに対してもっと意識を持ってもらえるような取り組みをしていきたいなと思っています。今は、知人の作る無農薬野菜を食べてもらえるようなカフェや即売所を造れないかなと具体的に考え、計画しているところなので、楽しみにしていてください。また、当院に関わってくださる多くの方々に心身の輝きを取り戻してもらえるよう、もっと自分自身もレベルアップしていきたいと思います。笑顔のお手伝いができるよう、頑張ります。

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