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大山 秀樹 院長の独自取材記事

大山歯科クリニック

(吹田市/千里山駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急千里線千里山駅から徒歩15分、JR東海道本線吹田駅からバスで17分。メディカルモールの中、2階の角部屋が、「大山歯科クリニック」だ。24年間、さまざまな大学で歯科と医科両方を修め、研究を積み重ねてきた大山院長に、歯周病に代表される感染症をメインに、さまざまな話を聞いた。
(取材日2017年10月12日)

経験を生かしたいと考え開業

2014年5月に開業とのことですが、経緯を教えてください。

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一生大学で仕事をしていると思っていましたが、違った形で患者さんの力になりたいと考え開業しました。前職の兵庫医科大学では病理学という教室に10年所属し、歯周病やその他の感染症にかかわる免疫のことや、アレルギー関係のこと、糖尿病と歯周病の関連性について研究していました。週一日、歯科口腔外科で歯周病専門部門を開き、手伝わせていただいていました。あるきっかけで、「もしも自分が開業したならば」と考える機会がありました。経験値を生かせるというと、他科と共同でいろいろできる医療モールがいいと思っていた際に、この場所と出会い、さまざまな点で自分の理想に合致していたので、この場所で開業しました。

メディカルモールのご近所付き合いはいかがですか?

当院の向かい側が内科のクリニックで糖尿病が専門の先生です。隣が皮膚科で、1階に耳鼻科と整形外科があります。皆さんと仲良くさせていただいています。クリニックモールの先生方とはほぼ必ず新年会があり、また時間が合えばお昼や晩ご飯を食べに行ったりすることもあります。このクリニックモール内のどの診療科さまも、歯周病と糖尿病との関連をはじめ、歯科と連携して治療を進めなければならない場合も多々あり、助けていただいています。

患者層はどのような状況ですか?

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お一人来られると、ご家族・ご友人・同僚の方など、患者さんのつながりで来ていただいています。「家族が通っていて……」と言って来ていただくことが増え、うれしいです。信頼していただけているならば、応えなければと身の引き締まる思いです。あとは、ホームページからの患者さんがかなり増えてきています。遠方では岡山から来られている方もおられます。現在の治療に不安を感じ、こちらに来られて治ったという方もおられます。なかには東京に引越しをされた後でも、わざわざメンテナンスのためにお越しくださる患者さまもおられます。

他科との連携を密にしていくということ

耳鼻科との連携について詳しく教えていただけますか?

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根管治療の一つで、歯性上顎洞炎があります。これは上の歯の奥歯の根っこの先にできた病巣が、鼻腔の横に存在する上顎同内まで波及して、炎症を起こします。その結果、蓄膿症が治らない場合、耳鼻科のみにかかっている方でも、なかなか完治することはありません。歯性上顎洞炎の患者さんは思っていた以上に割とおられ、階下の耳鼻科の患者さんにも時々いらっしゃいますので、こちらに紹介していただいております。当院でCT撮影し、根管治療をしながら、耳鼻科のほうでも鼻の中を内視鏡で観察しながら投薬などで治療していきます。

根管治療は単に歯の神経を抜くというだけではないのでしょうか?

根管治療とは、歯の根っこの治療です。虫歯で神経が露出し、細菌感染が起こり、炎症を伴うことにより、神経を取らざるを得なくなる場合に行う処置は、抜髄処置といいますが、行うのは根管治療です。抜髄処置の際または後に、根管に細菌感染が起こってしまった場合、根っこの先に病巣ができることがあります。この際は、感染根管治療を行います。根っこの先にできた病巣は、痛くない場合も多くありますが、その時に痛みがなくても、腫れた経験の有無を聞くと、「腫れたことがあります」とおっしゃる方が多いです。病巣が存在することは、レントゲンを撮った時にわかるので、サイズによって説明は変わりますが、「これは病気ですので、治しましょう」とご説明させていただくことが多いです。そこにずっと存在する慢性の感染病巣を全身の健康を考えてなくしましょうという観点から行っています。

感染症というと少し怖いような感じがしますが、治るのでしょうか?

適切な治療を行えば、多くの場合治すことができると思います。口の中の感染症をコントロールすることこそが、仕事だと思っています。歯周病は歯の周りの歯周組織の感染症ですから、そこに存在する感染源、特に歯の根っこ表面にこびりついている歯石を除去することが必要です。歯の根っこの先部分に存在する感染病巣を治すためには、感染根管治療が必要となります。

糖尿病クリニックとの連携はどのようなものでしょうか?

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糖尿病の人は歯周病が重くなる傾向があります。また、歯周病を治すことで、糖尿病が良くなることもあります。特に主婦の方は、人間ドックなどの検診を受けていない方が多くおられるので、重度の歯周病が発見された場合には、必ず糖尿病に関する検査を受けられることを強く勧めており、糖尿病であることが発見されることも時々あります。逆に、糖尿病クリニックのほうから歯周病を治すようにとこちらへ紹介されてくる場合も多くあります。治療の経過に伴い、双方の治療効果を確認することもあります。こういう医科と歯科の連携は今後の糖尿病患者さんの健康管理にとってとても大事なことであると確信しています。

CUREからCAREへ、という考え方を大事に

予防ということをかなり強く進められているようですが、詳しく教えてください。

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歯科疾患は自然治癒ではなく、予防していくことが大切です。欧米では当たり前のことですが、日本の歯科医療の状況は、予防が習慣になっていないと思います。「治療を受けるために通う歯科医院から治療を受けないために通う歯科医院に」なりたいというのがモットーです。当院は、重い歯周病の患者さんがかなり来られますので、そんな場合には治療に年単位がかかることもありますが「一度きっちり治しましょうね」と動機付けのためにお話しするようにしています。ありがたいことに、多くの皆さんは本当に頑張って、きちんと通ってくださいます。その姿勢に対して、私も応えるべく、歯科医師として、「何としてでも治す」という考えと姿勢は強く持っています。一度治してしまえば、後は予防管理をしっかり行っていただき、現状を維持することが大切だとご説明しています。

医科と歯科、両方を修められていますが、利点を感じられることはありますか?

当院には全身的な疾患をお持ちの患者さんが多く来られます。一応、医学部の病理学教室に在籍し、全身の病理に約10年近く携わっておりましたので、他の診療科にかかっておられる全身の病気を理解することができます。患者さんにしてみたら、全身の状態をわかりつつ口の中を治療する歯科というのは、安心できるのではないでしょうか。私自身、患者さんが持たれている全身の病気を考慮し、適切な配慮を行った上で歯科治療を行うようにさせていただいております。

ところで、先生が最初に歯科をめざされたきっかけは何ですか?

デザイン建築を志していましたが、高校3年生の時に友人と話していた際に、あるくだらないエピソードがきっかけで、突然、医学部志望に変更しました。その時は、担任の先生が心配して母親に電話をかけてこられたぐらい、成績としてはかけ離れた志望でした。私は、「その時にしかできないことをやる」というのがモットーですので、高校生の間はみんなと一緒に遊ぼう、勉強は卒業してからやろう、と当時思っておりました。事実高校3年生の頃も、音楽活動に熱を注いでいて、受験間近な頃、図書館に行って勉強してくると言って、ドラムスティックを肩にかけて外出することもありました。今からしてみれば、若かったなと思いますし、母親にはたいへん心配をかけてしまったと反省しております。

今後の展望をお聞かせください。

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細菌感染症である歯周病を治療していくうえで、歯周病を引き起こす細菌がどの程度お口の中にいるのか、細菌に対して抗体がどの程度産生されているのかを調べる必要があります。それらを治療におけるそれぞれの過程で、経時的に調べることができれば、最適な治療につながります。また、金属アレルギーの検査についても、自分が得意としていた血球を用いた免疫学的な検査を実施することができれば、患者さんの負担なく簡単に結果を得ることができます。これらの検査を自身の手で行い、即座に歯科治療に反映していくことができる歯科治療が行えるようになればいいですね。

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