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丸山 妙子 院長の独自取材記事

まるやま歯科クリニック

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2025/11/14

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック main

学芸大学駅から徒歩6分、駒沢通りの五本木交差点近くにある「まるやま歯科クリニック」は、地元で育った丸山妙子院長が2014年に開業して以来、地域の人々のかかりつけ医として親しまれている。穏やかな笑顔で迎えてくれる丸山院長は、虫歯や歯周病、入れ歯の治療をはじめ、訪問歯科診療、摂食嚥下などの口腔リハビリテーションにも力を入れている。「おいしく食べる喜びを、人生の最後まで感じてほしいんです」、その言葉どおり、一人ひとりの思いに寄り添いながら、心を込めた診療を続けている。今回はそんな丸山院長に、取り組んでいる訪問歯科診療について、そして地域とともに歩む歯科医療への想いを語ってもらった。

(取材日2025年10月22日)

困っている人を助けたい想いを形にした街のクリニック

歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック1

父は会社員、母はピアノの先生で、医療とは縁のない家庭でした。ただ、私が6歳の頃に祖母が倒れ、介護が必要になったんです。施設や病院に行く機会が増え、医療に携わる方々の姿を目にするうちに、「自分も人の役に立つ仕事がしたい」と思うようになりました。もう一つは、「一生続けられる仕事をしたい」という思いですね。手に職を持って、自分の力で人を助けられるような仕事に惹かれ、日本歯科大学新潟歯学部(現・日本歯科大学新潟生命歯学部)に進学しました。大学卒業後は東京や神奈川のクリニックで経験を積み、幅広い世代の患者さんを診てきました。今では、あの頃の祖母のように、困っている方に少しでも寄り添える存在でありたいという気持ちを大切にしています。

こちらのクリニックを立ち上げた理由を教えてください。

2014年に、この五本木の地で「まるやま歯科クリニック」を開業しました。勤務医時代は、どうしても経営や売り上げを優先しなければならない場面が多く、自分の理想とする治療ができないもどかしさがありました。私は利益追求型ではなく、きちんと患者さんの立場に立った医療をしたいと思っていたんです。歯の治療は、洋服のように買い替えができるものではありません。だからこそ、リスクも含めて丁寧に説明し、納得して治療を受けていただくことを大切にしています。自分にできること、できないことを正直に伝え、無理のないかたちで「困っている人を助けたい」、その思いを形にするために開業しました。五本木は私の地元でもあり、慣れ親しんだこの場所で地域の皆さんの健康を支えていけたらと思っています。

どのような患者さんが多く通われていますか?

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック2

地域柄もあって、高齢の患者さんが多いですね。地元に長く住んでいる方が中心ですが、新聞などで取材を受けた記事を見て、遠方から来られる方もいらっしゃいます。近所の方は「歯が痛い」「入れ歯が合わない」といった身近な悩みで来院されることが多いです。一方で、「いくつもの歯科に通ったけれど良くならなかった」「大学病院でも原因がわからなかった」とおっしゃる方も少なくありません。そんな歯科を転々としてきた方が、最後の砦として当院を頼ってくださるケースもあります。また、現在は外来はもちろん、訪問歯科診療にも力を入れています。通院が難しい方にも寄り添いながら、一人でも多くの方を支えたい、そんな思いで日々の診療にあたっています。

介護経験を生かし、家族にも寄り添う訪問歯科診療を

訪問歯科診療にも力を入れていらっしゃるんですね。

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック3

訪問歯科診療は毎日行っており、火曜の午後は外来をお休みして訪問に専念しています。ご自宅や施設などにも伺い、患者さんを診ています。ご負担がないよう、当院では交通費不要で対応しています。歯の治療はどうしても「命に関わらないから後回し」と思われがちですが、実はとても大切なんです。噛む力や飲み込む力が衰えると、食事が楽しめなくなるだけでなく、全身の健康にも影響します。私は「食べること」は一生を通しての楽しみだと考えています。虫歯や歯周病の治療はもちろん、口のリハビリテーションや食事の工夫などを通じて、最期まで「おいしく食べる喜び」を支えたい。食べることは人の生きる力そのものですから、そこを守るお手伝いをするのが私の使命だと思っています。

訪問歯科診療に関心を持たれた背景には、どんな出来事があったのでしょうか?

訪問歯科診療に関心を持つようになったのは、実父を介護した経験からです。介護をする家族は私一人で、仕事や子育てをしながらの介護は本当に大変でした。約20年にわたり介護を続ける中で、優しい方にも出会いましたが、時には心細い思いをすることも。その経験を通して、介護をされているご家族のつらさや悩みを身をもって知りました。だからこそ、介護を受けるご本人だけでなく、ご家族の気持ちにも寄り添える歯科医師でありたいと思うようになったんです。当時はまだ訪問歯科診療が一般的ではありませんでしたが、「自宅でも安心して診療を受けられるように」との思いから、日本歯科大学附属病院にて2年間研鑽を積みました。口腔リハビリテーション分野の知識と技術を深め、今の訪問歯科診療に生かしています。

ご自宅や施設で診療する際に、どんなことを心がけていますか?

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック4

訪問歯科診療では、歯の治療だけでなく、その方を取り巻く環境やご家族の状況まで含めて見るようにしています。在宅で介護をされているご家族の方は、日々の疲れやストレスを抱えていらっしゃることが多いんです。だからこそ、診療の合間に「最近眠れていますか?」「何かお困りのことはありませんか?」といったお話をします。話すことで少し楽になれることもありますから、ちょっとした愚痴も大歓迎。患者さんやご家族のお話を丁寧に聞くことで、心の面からも支えていけたらと思っています。私と出会った方には「先生に会えて良かった」と感じてもらえるような存在でありたいですね。

安心して話せる関係づくりが、良い治療への第一歩

患者さんとの信頼関係づくりで、どんなことを心がけていますか?

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック5

コミュニケーションを何よりも大切にしています。私はとにかく話をよく聞きます。治療の前に、その方がどんな方なのか、どんな経緯で今の状態になったのか、どんな治療を望まれているのか、そうした背景を丁寧に知ることから始めます。初診時にいきなり深くは聞きませんが、少しずつお話を重ねながら「この方は今、何に困っているのか」を探っていくようにしていますね。中には話すことが苦手な方もいらっしゃるので、安心して話していただけるような雰囲気づくりも心がけています。やはり医療は信頼関係がなければ成り立ちません。お互いに信頼できて初めて、良い治療につながると思っています。

診療の中で貫かれているポリシーをお聞かせください。

患者さんにとって最適な治療法を見極め、安心して治療に臨める環境を整えることを重視しています。どんな症状で困っているのか、どんな治療を望まれているのか、そして費用面も含めてどこまでの治療を希望されているのか。そのすべてを踏まえて、その方にとって「一番良い方法」を一緒に考えていきます。私はインプラントの治療は自分では行っていませんが、必要だと判断すれば信頼できる先生をご紹介します。また、当院では治療リスクが高いと判断した場合には、大学病院や大きな総合病院におつなぎすることも。大切なのは「この人にとって何がベストなのか」を見極めること。無理に自院で完結させるよりも、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整備することが、私の診療の基本方針です。

今後の目標や、地域の方々への思いを教えてください。

丸山妙子院長 まるやま歯科クリニック6

現在は私のほかに、歯科医師の息子と、2人の歯科衛生士の計4人でクリニックを運営しています。これからますます高齢化が進む中で、訪問歯科診療にはより力を入れていきたいと考えています。通院が難しくなった方でも、ご自宅で安心して診療を受けられるような体制を整え、少しでも「健康に長く生きる」ためのお手伝いをしていきたいですね。お口の健康は、食べること・話すこと・笑うこと、すべての基盤です。歯の治療を通して、患者さんが生涯「食べる楽しみ」を感じられるよう支えていきたいと思っています。地域の皆さんにも長く信頼していただけるよう、親子で力を合わせていきます。お口のことでお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/6万6000円~、セラミッククラウン/15万4000円~
オフィスホワイトニング/2万7500円~、ホームホワイトニング/2万2000円~

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