ひのまる歯科

渡邊 学院長

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2014年7月に開院した「ひのまる歯科」は、患者の話をしっかり聞き、十分な診療時間を確保するため、完全予約制をとる。渡邊学院長は「良く聞きなさい。耳は2つある、口は1つしかない」というローマ時代の哲学者・セネカの名言を座右の銘に、“聞く姿勢”を大事にする歯科医師。日当たりが良く、居心地の良い場所にカウンセリングルームを配置したのも、患者との対話を一番大切にしたいとの思いからだという。院内は人間工学に基づき、最も効率的に動ける動線で設計。歯科医院独特の匂いをなくし歯科医院が苦手な人にも恐怖心を与えない細やかな配慮が、随所に施されている。悪くなってしまった原因を突き止め、再発の少ない治療をめざす渡邊院長に、診療にかけるこだわりやそこに思い至った経緯について聞いた。
(取材日2016年8月25日)

患者との対話を大切に、悩みを解決する治療を届けたい

―こちらで開業しようと思われたのはどうしてですか?

千駄木に自宅があり、徒歩圏内で開業しようと思っていました。ここはビルの9階で、朝はおひさまの光がたくさん入ってくるので、院名を「ひのまる歯科」にしました。この辺りは下町なので皆さんすごくアットホームで、新しくできたお店や、地元の祭りなど、患者さんとは世間話でよく盛り上がります。地域の皆さんとのつながりがあってこその当院だという、感謝の思いを常に持ちながら日々診療しています。もともと絵が好きで、待合室には自然とリラックスできる明るい色調の絵を。診察室にはりんごや梨、かぼすなどの絵を意図的に飾っています。人は物を見ると、意識が物に向き、恐怖心や不安が和らぐ効果を狙っています。実は作家さんの隠れギャグがあります。それは来院された時に探してみてください(笑)

―開業から2年経ち、診療になにか変化はありましたか?

目の前の患者さんとじっくり話す中で、その方の悩みを解消して、快適で楽しい生活を送れるお手伝いをすることが私の仕事だと、より強く感じるようになりました。穴が開いている所をただ詰めたり、失った歯をどう補うかだけを考えていては、よい歯科医とは言えません。その方の生き方や価値観、生活に最も適する治療はなにかを第一に考え、納得のいく歯科治療を提供する。それが今の私の診療方針の基本です。これからも虫歯や歯周病、入れ歯などの一般的な歯科診療から噛み合わせまで、お口に関するお悩みをトータルで支える歯科医院でありたいと思います。

―患者とのコミュニケーションで大切にしていることは?

患者さんが本音で話せるように、私から「治療が終わった時どうなってたら良いなと思いますか?」と必ずお聞きするようにしています。今何に困っていて、この先どうなりたいか。治療の目的がわかれば、手段はいくらでもあります。その方の希望に合ったプランを複数提示して、最終的にはご本人に選んでいただく。歯科医任せではなく、ご自身で納得のいく医療を選べるのが当院の治療の特徴です。もちろん、判断の基準となる各治療法のメリット・デメリットを丁寧にお伝えします。その際、「自分の家族に同じ治療をしたいかどうか」を私の中の判断基準にしています。開院から2年、地域の方はもちろん、セカンドオピニオンで来院される方、新幹線に乗って遠方から通う方もいらっしゃいます。最近は、「ドクターズ・ファイルを見て、相性が良さそうだから」と来てくださる方も増えてきました。



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