全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月27日現在)

  1. TOP
  2. 三重県
  3. 鈴鹿市
  4. 白子駅
  5. 医療法人IRO 三重膠原病リウマチ痛風クリニック
  6. 関節リウマチとは治療法と早期治療の重要性を解説

関節リウマチとは
治療法と早期治療の重要性を解説

三重膠原病リウマチ痛風クリニック

(鈴鹿市/白子駅)

最終更新日:2024/01/15

三重膠原病リウマチ痛風クリニック 関節リウマチとは 治療法と早期治療の重要性を解説 三重膠原病リウマチ痛風クリニック 関節リウマチとは 治療法と早期治療の重要性を解説
  • 保険診療

関節リウマチと聞くと、曲がった関節や高齢者の疾患というイメージを抱く人も少なくないだろう。しかし、実は関節リウマチは30代から閉経期までの女性が発症しやすい疾患で、若年層で発症することも珍しいことではない。さらに、新たな治療薬が出てきた近年は、関節が変形する前に治療を行うことがスタンダードへと変化している。関節リウマチや膠原病を専門とする「三重膠原病リウマチ痛風クリニック」の甲斐基一先生は、「関節リウマチは発症から2~3年で急激に関節の変形が進むため、早期発見と早期治療が重要」と話す。日本リウマチ学会認定リウマチ専門医である甲斐先生に関節リウマチについて、早期診断や治療の流れなど詳しく聞いた。

(取材日2023年11月24日)

関節にこわばりや痛みがあれば要注意。30代から女性がかかりやすい関節リウマチは早期発見と早期治療が鍵

Q関節リウマチとは、どのような病気でしょうか?
A
三重膠原病リウマチ痛風クリニック 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医である甲斐先生

▲日本リウマチ学会認定リウマチ専門医である甲斐先生

関節リウマチとは、自己免疫が手足の関節を攻撃してしまう疾患です。関節を覆っている滑膜が炎症し、進行すると骨を変形させてしまい手術が必要になる場合もあります。初期症状は関節を覆っている滑膜が腫れるので、関節がこわばっている感じや痛みを感じやすいです。ただ、指がむくんでいる時のような症状のみのケースもあるため、初期症状では気づきにくいことも少なくありません。20~30年ほど前までは適した治療薬がなかったため、どんな専門の医師に診てもらっても関節の変形が避けられませんでした。しかし、昨今は新しい治療薬が出てきたので、早期発見と治療で関節を変形させる前に進行を食い止めることも望めるようになっています。

Q関節リウマチが疑われる症状と受診の基準を教えてください。
A
三重膠原病リウマチ痛風クリニック スムーズで精度の高い検査を実施する

▲スムーズで精度の高い検査を実施する

関節リウマチの初期症状は、先ほども申し上げたとおり関節のこわばりと痛みです。指を曲げたときに違和感がある、関節に痛みがある方は、一度受診していただきたいです。関節の痛みは関節リウマチ以外にも、さまざまな疾患が考えられますが、受診していただければ検査を行って適切に診断します。ひと昔前までは、リウマチは左右対称の関節に症状が起こると考えられていましたが、初期段階では、片方の関節に症状が出ることも少なくありません。さらに関節の変形は、最初の2~3年で急速に進行することもわかっています。関節にこわばりや痛みがある方は、まずは一度ご来院ください。

Q関節リウマチはどういった人に起こりやすい病気ですか?
A
三重膠原病リウマチ痛風クリニック オープン型MRIを導入

▲オープン型MRIを導入

関節リウマチは、男性よりも女性のほうが起こりやすいことがわかっています。特に30代から閉経期くらいの女性は発症率が高いので注意が必要です。日本でも50万人以上の患者さんがいるといわれています。原因は未だ不明ですが、喫煙との関係も指摘されています。あとは、血縁者に関節リウマチの方がいる場合も、発症率が高くなるといわれているため注意が必要です。

Q関節リウマチはどのように診断するのでしょうか?
A
三重膠原病リウマチ痛風クリニック 検査結果から複合的に診断を行う

▲検査結果から複合的に診断を行う

関節リウマチの診断は、触診と血液検査、エックス線検査、それと滑膜の炎症を診るために超音波検査を行います。これらの検査結果から複合的に診断しますが、初期段階で発見するためには、特に超音波検査が重要です。当院の場合は、経験を積んだ専門のスタッフが、複数の超音波検査機から症状に合ったものを選んで丁寧に検査を行います。関節リウマチと類似する症状が出る疾患が複数あるので、他の疾患と区別することも大切です。

Qどのような治療法がありますか?
A
三重膠原病リウマチ痛風クリニック 「関節にこわばりや痛みがある場合はご相談を」と話す甲斐先生

▲「関節にこわばりや痛みがある場合はご相談を」と話す甲斐先生

関節リウマチは免疫系の疾患なので、基本的には薬物療法になります。治療中は、来院してもらった時に血液検査を行い、免疫の状態を診て、薬の種類や量を調整します。ただし、関節リウマチの治療薬はとても幅広くあるため、患者さんに合うものを提案することが重要です。昨今では、リウマチの進行を抑えることが期待できる生物学的製剤を中心にさまざまな種類があり、自分で注射をする治療薬もあります。関節リウマチの治療では、医師に適した治療薬を選んでもらって、進めていくのが大切です。

ドクターからのメッセージ

甲斐 基一先生

以前は関節の変形が避けられなかった関節リウマチは、新たな治療薬が出てきたことで変形する前に食い止めることも期待できるようになりました。現在では、関節リウマチを発症しても、早期に適切な治療を行えば、勤労だけでなく妊娠・出産も望めるようになっています。関節の変形は発症から2~3年で急激に進むことがわかっていますので、とにかく早期発見と早期治療が重要です。関節リウマチに対して専門性を持って対応するクリニックの当院では、検査と診断に必要な機器と専門のスタッフをそろえています。関節にこわばりや痛みがある場合は、なるべく早くご相談ください。

Access