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諏訪 裕 院長の独自取材記事

湘南諏訪クリニック

(藤沢市/長後駅)

最終更新日:2020/04/01

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小田急江ノ島線長後駅から徒歩約3分。駅周辺の商店街を抜けたところに建つサービス付き高齢者向け住宅に併設されたクリニックモールの1階に「湘南諏訪クリニック」はある。院内には白を基調にした清潔感あふれるインテリアが施され、クリニックのロゴマークは院長の諏訪裕先生が学生時代から趣味で乗っているというディンギーヨットがモチーフだという。穏やかで優しい笑顔が印象的な諏訪院長は「私はがん治療を専門にしています。診断だけでなくできる限り治療に関わりたいと思っています」と語る。例えば前立腺がんの疑いがある患者を、週1回外来を務める藤沢湘南病院で継続して治療をしたり、別の病院で放射線治療を施す場合もホルモン療法はクリニック内で行うなど主治医として一貫した治療を行うのが特徴だ。今回は、そんな患者本位の診療スタンスを大切にしている諏訪院長に、クリニックの特徴や開業のきっかけなどについてお話を伺った。
(取材日2014年11月19日)

泌尿器科医院がなくて困っていた地元の患者のために開業を決意

この場所に開業した経緯を教えてください。

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開業したのは2012年4月です。2011年頃このクリニックモールで開業を誘われた当時、私は、ここから5分くらいの場所にある藤沢湘南台病院で泌尿器科部長を務めていました。その頃、この長後地区には泌尿器科医院がなかったので、どうしても泌尿器系の患者さんは藤沢湘南台病院に集中していました。そのため長く待たせることになって困っていたのですが、ここなら、自分がこれまで受け持っていた患者さんも診られると思い開業を決意しました。現在患者さんは、地元の長後地区をはじめ、湘南台、六会、善行、一部は鵠沼地区、綾瀬市、横浜市泉区や大和市からも来院されています。高齢の方が比較的多いですね。

来院される患者の主訴はどのようなものが多いですか?

最も多いのは前立腺肥大症による頻尿など排尿障害に関する症状です。次に多いのが、前立腺がん検診で腫瘍マーカーの数値が高かったことから、前立腺がんの疑いで内科医院から紹介されるケースです。来院された患者さんに対しては、エコー、採血、直腸診などを行い、CTやMRIなどの精密検査をしたほうがよいか、経過を観察するだけでよいか、前立腺生検をすべきかを判断します。腫瘍マーカーの数値が高かった人でも話を聞いてみると、尿の出が悪いなどの前立腺肥大症のケースも多く、その症状を治療したら数値が下がる人もいるので、すぐにがんと決めつけず総合的に判断することにしています。50歳以下の男性は尿路結石症や血尿などで来院される方が多く、近頃は過活動膀胱による頻尿に悩む女性が来院されるケースも増えています。

クリニックの診療スタンスを教えてください。

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患者さんのお話をよく聞き、しっかりわかりやすく説明し、当院でできる範囲の治療を提供するのが基本スタンスです。診察室にある大型のモニターは、院内のレントゲン、膀胱内視鏡、エコー機器などとネットワークで結ばれ、さらに他院で撮影したCTやMRIの画像もここに送られてくるので、検査結果を即座に見てもらえます。それらをもとに説明し、患者さんに納得してもらった上で治療をするという点では自信があります。また、治療には漢方薬も積極的に取り入れています。もちろん泌尿器科系が中心ですが、腰痛や便秘などの相談をされる方も多いので、そうした症状に向いた漢方薬もお出ししているのです。患者さんによっては長年の不調が改善されたという方もいらっしゃいますよ。

できる限り院内で治療を行い、基幹医療機関との理想的な病診連携も実現

藤沢エリアの基幹医療機関との連携体制はどのようになさっているのですか?

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当院では対応できないがんの手術に関しては、地域の基幹医療機関と連携して治療することになります。その場合、外科手術では藤沢湘南台病院、腹腔鏡手術では横浜市大学立附属病院、藤沢市民病院を紹介するなど、密接な病診連携体制を取っています。近頃は放射線治療の技術も進歩しているので、放射線の照射により前立腺がんの症状が改善されるケースが増えています。そこで、先進的な治療装置を備えている湘南鎌倉総合病院、湘南藤沢徳洲会病院で放射線治療を行いながら、当クリニックでホルモン療法を併用するという治療も積極的に行っています。私はがん治療の認定医でもあるので、できる限りがんの治療に関わりたいのです。患者さんの病状や各医療機関の設備の特徴を総合的に判断し、ご本人とも相談しながら治療法を選択しています。

今も藤沢湘南台病院の泌尿器科で診察を務めているそうですね。

クリニックの休診日である木曜の午前中は月に2回藤沢湘南台病院の外来を務めているので、患者さんが希望される場合、クリニックでは治療が難しいがんの場合でも藤沢湘南台病院で私が継続して診ています。前立腺がんはホルモン療法が効かない患者さんもいるので、抗がん剤治療が必要となった時は、私が処方します。そうやって治療を続けて症状が落ち着いたら、クリニックに通院してもらって経過を観察するようにしています。なるべく1人の主治医に診てほしいという患者さんは多いので、基幹医療機関に患者さんを送り出すだけでなく、一貫して治療を提供できるように心がけています。

診療において大切にしていることは何ですか?

横浜市立大学附属病院の勤務医時代にお世話になった野口和美先生や横浜市民病院当時の部長の森山先生に、患者さんと視線を合わせて診療することの大切さを教えてもらいました。入院患者さんの回診も、その先生だけはベッドの脇に座って「いかがですか?」と話されていて、患者さんも答えやすそうだと感じました。今はもう回診をすることはありませんが、その姿勢は今でも大切にしていています。例えば、患者さんの顔や眼を見て診察するように心がけています。当クリニックでがんが見つかって、総合病院で手術が必要になった時や他の病気でも大きな手術する前には、握手をしながら「頑張って来てください」と言って送り出すようにしているのです。

普段の治療の中でやりがいを感じるエピソードを教えてください。

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大きな病院よりも、当クリニックの方がいいと言ってもらえるとうれしいですね。総合病院の外来では担当医がころころ変わり、医師によって言うことが違ったりすることもあるので、患者さんも不安が思うこともあるようです。また、当クリニックの膀胱鏡は、痛みの少ない軟性タイプの内視鏡を使っているのですが、大きな病院でも未だに痛みを伴う硬性タイプを使っているケースもあるので、これからもここで診てほしいと言ってもらえる時もうれしく思います。

女性も気軽に来院してもらえるような雰囲気づくりに努める

なぜ医師をめざそうと思ったのですか?

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結果が形として表れたり、人に喜んでもらえる仕事をしたいと思い、医師という仕事をめざすようになりました。父親は銀行員でしたので医療とは全然関係がない家系なのですが、父は、子供には人の役に立てる職業についてほしいという希望がありました。その影響も少しはあったかもしれません。特に親子で話し合ったわけではないのですが、結局兄も私も医学の道に進むことになりました。

泌尿器科を選んだのは?

卒業するとすぐに入局といって専門を決める医科大学が多いですが、私の母校である横浜市立大学は卒業後、研修医として2年間いろいろな診療科をローテーションし、最終的に専門を決めることになっています。私は、外科、内科、麻酔科、泌尿器科を経験し、最終的には泌尿器科を選びました。もともと手術ができる外科系に進みたいと思っていたのですが、泌尿器科は、一通り全部自分で診られるのが魅力でした。消化器系の疾患では診断は内科、手術は外科の医師が担当しますが、泌尿器科では最初の診断から手術まですべて泌尿器科医自身が行い、感染症や腎臓の病気までも診られるので面白いなと思ったのです。また、これから高齢社会になるので、今以上に世の中に必要とされる診療科だということもありますね。

学生時代はスポーツマンだったそうですね。

中学・高校・大学と部活は野球部でした。大学時代にはキャプテンとして東日本医科学生大会で優勝した経験もあります。医師になってからは友だちに誘われてテニスをしたり、大学の時に友人と遊びで始めた2人乗りのディンギーヨットに乗って海に出るのが趣味ですね。今は横浜スタジアムの近くに住んでいるので、ゲームがある日は、子どもたちやベイスターズファン仲間と一緒に観戦に行っています。私はベイスターズファンですが、基本的にベースボールファンですので他のチームのファンの方でも仲良くできますのでご安心ください。(笑)

最後に「ドクターズ・ファイル」の読者にメッセージをお願いします。

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30〜40代の女性でも、頻尿などの排尿障害に悩まれている方は結構いらっしゃいます。その原因は過活動膀胱だけでなく他のケースもあるので、恥ずかしがらずに一度泌尿器科に行くことをお勧めします。とはいえ、高齢の女性でも恥ずかしくてなかなか受診できなかったというくらいなので、若い女性にとって泌尿器科は行きにくいイメージがあるでしょう。そのため、来院された女性の患者さんには、「あなただけでなく、みんなそうなのですよ」「何でも気軽に話してください」とできる限り気持ちに寄り添った対応をしています。実際に来ていただければ、検尿、問診、エコーだけで診断は可能ですし、今では効力のある薬も数多く出ているので、気になる方はぜひ泌尿器科にかかることをお勧めします。

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