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諏訪 裕 院長の独自取材記事

湘南諏訪クリニック

(藤沢市/長後駅)

最終更新日:2022/03/01

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長後駅近くにある「湘南諏訪クリニック」の諏訪裕院長は、もともと診断から手術までを担えるところに惹かれて泌尿器科に進んだという。開業後も、がん患者を非常勤医として外来診療を担当する藤沢湘南台病院で継続して治療。また別の病院で放射線治療を施す場合もホルモン療法はクリニックで行うなど、主治医として一貫した治療に関与。「病院に紹介して終わりではなく、できる限り治療に関わりたいと思っています」と語る。頻尿や尿失禁に悩む女性も気軽に受診してほしいと、スタッフと協力しながら、院内の雰囲気づくりにも力を入れる。学生時代は野球部、趣味はディンギーヨットというスポーツマンらしい爽やかな人柄と、穏やかな笑顔も印象的な諏訪院長に、クリニックの特徴や泌尿器科医としての思いを聞いた。

(取材日2022年1月18日)

排尿にまつわる悩みから、がん治療まで幅広く対応

こちらのクリニックについて教えてください。

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当院は、泌尿器科を専門とするクリニックです。患者さんで多いのは前立腺肥大症による頻尿など排尿障害に関する症状、前立腺がん疑いの患者さん、50歳以下の男性では尿路結石や血尿などです。最近は女性の患者さんも多く、急性膀胱炎だけでなく過活動膀胱などの頻尿や、尿失禁の悩みが多いですね。また前立腺がんや膀胱がんなどの治療後のフォローも行っています。子どもさんのおねしょや、男の子のおちんちんの炎症などの患者さんも来られます。エリアとしては、地元の長後地区をはじめ、湘南台、六会、善行、一部は鵠沼地区、綾瀬市、横浜市泉区や大和市からも来院されます。

ここで開業するまでの経緯は?

大学卒業後、外科、内科、麻酔科、泌尿器科をローテーションして、最終的に泌尿器科を選びました。もともと外科系に進みたいと考えていましたが、泌尿器科は、診断から手術までを泌尿器科医自身が行い、感染症や腎臓の病気まで診られるところに惹かれました。これからますます高齢化が進む中、世の中に必要とされる診療科だということもありましたね。その後、関連病院などを経て、藤沢湘南台病院で12年間泌尿器科部長を務めていました。当時、この長後地区には泌尿器科医院がなく、泌尿器科系の患者さんが病院に集中していました。そんな時に、この場所で開業してはどうかと声をかけてもらい、ここなら受け持ち患者さんも引き続き診られると思い開業したのです。

診療面や設備面にはどのような特徴がありますか?

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泌尿器科の病気はエコー(超音波)検査によって見つかることも多いので、エコー検査を駆使しています。若い女性で自覚症状もないのに、たまたまエコーで膀胱がんが見つかったという例もあります。前立腺がんが疑われる場合は、エコー検査、採血、直腸診などを行い、CTやMRIなどの画像検査をしたほうが良いか、経過観察か、前立腺生検をすべきかを判断します。腫瘍マーカーの数値が高くても前立腺肥大症や前立腺炎の治療で数値が下がる人もいるので、すぐにがんと決めつけず総合的に判断しています。膀胱鏡検査に関しては、痛みの少ない軟性タイプの内視鏡も用意していますので楽に受けていただけると思います。また、診察室にある大型のモニターは、エックス線検査や膀胱内視鏡、エコー検査の結果をネットワークで結び、さらに他院で撮影したCTやMRIの画像もここに送られてくるので、即座に見ていただきながら説明することができます。

がんが見つかった場合も、主治医として治療に関わる

先生の診療方針について聞かせてください。

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患者さんのお話をよく聞き、きちんとわかりやすく説明し、患者さんに納得してもらった上で治療を提供するのが基本スタンスです。治療には漢方薬も積極的に取り入れています。診療の際は患者さんの顔や目を見て、診察することを心がけています。デリケートな領域でもありますから、受診しやすい雰囲気づくりも大切にしています。スタッフも、患者さんが不安にならないように、適切に声かけをするなどの対応を心がけています。そして、がんが見つかって総合病院で手術が必要となった患者さんには、握手をしながら「頑張ってきてください」と励まして送り出すようにしています。

病診連携で、がん治療にも取り組んでいるそうですね。

私はがん治療に積極的に関わりたいと考えており、当院では対応できない場合も、地域の医療機関の設備の特徴を総合的に判断し、患者さんと相談しながら治療法を選択しています。例えば、外科手術か腹腔鏡手術かによって適した病院を紹介するなど密接な病診連携体制を整えています。主に藤沢湘南台病院、藤沢市民病院、横浜市立大学附属病院との連携が多いです。このほか、放射線治療の技術も進歩していますので、藤沢市民病院、湘南鎌倉総合病院、湘南藤沢徳洲会病院で放射線治療を行いながら、当院でホルモン療法を併用するという治療も積極的に行っています。また、今も月に2回藤沢湘南台病院で外来診療を担当しており、希望される場合は同病院で生検や抗がん剤治療を担当することもあります。なるべく一人の主治医に診てほしいという方も多いので、医療機関に患者さんを送り出すだけでなく、一貫して治療を提供できるように心がけています。

先生のプライベートについても少し教えてください。

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医師をめざしたのは、結果が形として表れ、人に喜んでもらえる仕事をしたいという思いから。父は医療とは関係がなかったのですが、子どもには人に役立つ職業についてほしいと考えていたようで、その影響でしょうか、兄も私も医学の道に進みました。学生時代は野球部で、大学時代にはキャプテンとして東日本医科学生の大会で優勝した経験もあります。医師になってからはテニスや、ディンギーヨットに乗るのが趣味ですね。プロ野球では地元横浜のチームを応援していますが、ベースボールファンですので、ほかのチームのファンの方もご安心ください(笑)。

患者の気持ちに寄り添い受診しやすい泌尿器科をめざす

泌尿器科医の立場から、気になることはありますか?

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最近でこそ泌尿器科クリニックは増えてきましたが、まだ気軽に受診できる環境ではない地域も多いのが現状です。一方で前立腺がん、腎臓がんなど泌尿器科の病気は無症状のことも多く、発見された時は進行していることも少なくありません。前立腺がんは高齢化に伴ってさらに増える傾向にありますし、膀胱がんも目立ちます。若い方でも血尿や他のちょっとした症状から、膀胱がんが見つかることがあります。たった一度きりの血尿でも病気が進行していることもありますので、注意が必要なのです。また、頻尿は、男性にも女性にもよくある症状ですが、残尿や多尿、膀胱の病気、睡眠障害などさまざまな原因が考えられます。女性でも過活動膀胱とも限りませんし、尿検査やエコー検査を行わないと診断はできません。排尿困難や腰痛、下腹部が痛いというのも含めて、気になる症状が続く時は恥ずかしがらずに、ぜひ泌尿器科を受診していただきたいと考えています。

開業10年を迎えて、今後の展望などを聞かせてください。

勤務医時代からの知り合いの内科の先生が、患者さんを紹介してくださることにもやりがいを感じていますし、術後に早く当院でフォローしてほしいと戻ってこられる患者さんが多いこともうれしく思っています。一方で、やはり泌尿器科の受診は、男性はもちろん、女性にはハードルが高いのだろうなと思います。実は新型コロナウイルスの流行以降、急性膀胱炎で受診される女性の方が増えているんですよ。今までは内科を受診していた方が、感染を恐れて泌尿器科に来られたのかなという気がしています。やはり泌尿器科領域の病気や悩みには専門的な診断や治療が必要ですから、できるだけ患者さんの気持ちに寄り添った対応を心がけて、受診しやすい泌尿器科をめざしたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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30代〜40代の女性でも頻尿や尿失禁などの排尿障害に悩まれている方はかなり多いようです。内科でも急性膀胱炎や過活動膀胱の治療は受けられますが、泌尿器科の病気は診断が難しく、泌尿器科医が専門的に診ることで発見されるケースも少なくありませんし、ありふれた症状の裏に重篤な病気が隠れている場合もあります。実際に来ていただければ、検尿、問診、エコー検査だけでほとんどの診断は可能ですし、排尿障害に関しても、今は薬が数多く出ています。尿失禁の症状は治療法も進んでおり、手術で症状の緩和を図るケースも増えています。泌尿器のことで気になる症状がある場合は、ぜひ泌尿器科専門のクリニックを受診していただきたいですね。

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