全国のドクター9,257人の想いを取材
クリニック・病院 158,643件の情報を掲載(2024年4月23日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 座間市
  4. 座間駅
  5. しのざき整形外科
  6. 篠崎 勇樹 院長

篠崎 勇樹 院長の独自取材記事

しのざき整形外科

(座間市/座間駅)

最終更新日:2021/10/12

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科 main

沖縄を連想させるヤシの木が印象的なひまわりメディカルタウン内にある、「しのざき整形外科」。2014年の開院以来、地域に密着して診療を行ってきた。院長の篠崎勇樹先生は大学卒業後、昭和大学藤が丘病院の整形外科に入局。その後、いくつかの関連病院で研鑽を積み、医師になって13年目に同院を開院した。診療では高齢者が元気で健康にいられるよう努め、院長いわく「アクティブエイジング」に取り組む。一般的なリハビリテーション器具に加え、院長自らが試し納得した器具も導入。また、患者と話す時間も大切にしているため、篠崎院長との会話を楽しみに通院している患者も少なくないのだとか。若々しくエネルギッシュな篠崎院長に、整形外科の医師としての思いや今後の展望など、じっくりと話を聞いた。

(取材日2015年5月19日)

生まれ育った地域の人たちの健康寿命を延ばしたい

北里大学医学部ご卒業から開院までの経緯について、教えてください。

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科1

卒業してすぐ昭和大学藤が丘病院の整形外科に入局しました。その後も関連病院で勤務しながら、臨床や手術の経験を積ませていただきました。開院する直前には、横浜旭中央総合病院という地域の中心的な病院に5年間勤務。短いスパンで異動していた時とは違い、それぞれの患者さんを何年も担当することができたため、今までにない経験ができましたね。また、横浜旭中央総合病院にいたときが一番手術に携われたと思います。また、人と会話することも好きなので、臨床に対しても思い入れがありました。開院するまで13年間医局にいましたが、その間ずっと臨床に携わってこれたおかげで、ますます臨床が好きになり、ある程度自信も持てるようになりましたので、当院を開院した次第です。

ひまわりメディカルタウンに開院されたのは、どのような理由からでしょうか?

私は厚木市で生まれ育ち、相模原市の大学に通っていましたから、ずっと神奈川県の県央地区になじみがありました。医局は横浜市でしたが、将来的には自分がお世話になってきた場所の近くで開院したいという思いがありましたね。タイミング良く座間市のひまわりメディカルタウンでのお話をいただき、他の科と連携することもできるということで、わりと早く決断しました。実際、ここに開院して良かったと思っています。患者さんにとっても、クリニックがある程度まとまっているほうが通いやすいでしょうし、外にはヤシの木があるなど沖縄風の感じが開放的でいいんですよ。駐車場も広いですし、気楽に通える感じがいいと思います。

診療をされてきて、どのようなことをお感じになられていますか?

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科2

整形外科的な病気や骨折の他、ご高齢の方によく見受けられる膝や腰の痛み、骨粗しょう症などになると、なかなか回復できない場合が多いんですね。もちろん、個人差がありますから早く回復に向かう患者さんもいらっしゃいますが、手術をすると、もとの生活レベルに比べてスムーズにいかないこともあります。日本では高齢化が社会的な問題となっていますが、動けない高齢者が増えますと、ご本人がつらいのはもちろん、ご家族の方のご負担も相当なものだと思われます。やはり、元気に自分自身でしっかり活動ができて、好きな時に好きな場所にいつでも行ける高齢者が増えていくといいですよね。ただ患者さんの寿命を延ばすだけではなく、整形外科の医師としてできる限り、この地域の皆さんの健康寿命を延ばして差し上げたいと思っています。

「アクティブエイジング」を積極的に取り入れる

クリニックの特色について、教えてください。

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科3

「元気な高齢者を増やしたい」という私の考えにもつながることなんですが、当クリニックでは、WHO(世界保健機構)より提唱された、高齢者が健康で活動的でいられるための対策である「アクティブエイジング」の考え方を取り入れています。「年齢を重ねても若さを保ち、健康で美しく生きていくこと」として捉え、電気を当てたり、けん引をしたりという一般的なリハビリテーション器具の他に、トレーニング器具も導入しました。例えば、筋肉をつけるトレーニングで筋力強化を図ったり、筋肉の柔軟性をつけるためにストレッチをしたり、転倒しないようにしたい方はバランス感覚をつけることもできます。また、腰椎と大腿骨の両方の骨密度も調べることができます。ロコモティブシンドロームの予防にもなりますし、マッサージにもなるため、肩こりや慢性的な腰痛の方や足にしびれのある患者さんにも使っていただいていますね。

診療の際、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科4

電子カルテを導入しておりますので、本来ならどうしてもパソコン画面のほうに向かう時間が長くなってしまいます。しかし、患者さんとお話しする際は必ず顔と体を患者さんのほうに向けて応対するようにしています。初診でいらした患者さんの中には、「友人から、話を聞いて……」という方が何人かいらっしゃって、うれしいですね。ちなみに、ドアから入っていらっしゃる時点で、すでに診療は始まっています。例えば、患者さんが診察室に入ってくる姿をみて、「あ、顔つきがいつもと違うな」とか。何度か通院されている患者さんですと、そういったこともわかりますね。他に、レントゲンを撮ったら画面上でご説明するなど、ご納得いただけるような説明を心がけています。

患者が元気になっていく様子が、やりがいになっている

整形外科の医師をめざしたきっかけについて、教えてください。

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科5

医師になりたいと思うようになったのは、中学生の頃です。学校での成績がわりと良かったので、社会のために何かお役に立てるといいなと思いまして、両親にも相談したところ、「医師がいいんじゃないか」と。中学校の卒業アルバムにも、「医師になりたい」と書いたのを覚えています。大学生の頃、初めは内科の医師になりたいと思っていたんですよ。ところが、5年生の臨床実習で整形外科を回った時に、ある先生の脊椎の手術を見て、とても感銘を受けました。その手技の素晴らしさがきっかけとなり、整形外科に興味を持ち始めました。足腰がつらい方でも比較的お元気な患者さんが多いですし、患者さんが元気になっていく様子もよくわかります。治療に対して変化を感じやすいというのも、やりがいにつながっていますね。もう一度職業選択の機会があったとしても、整形外科の医師になりたいと思います。

休日は、どのようにお過ごしですか?

2歳の娘と4歳の息子、5歳の娘がおりまして、基本的には家族サービスをしていますね。平日は、帰宅すると子どもたちはみんな寝ていますので、朝にしか会えないんですよ。子どもたちともっと遊んであげたいという気持ちがありますので、日曜日に近所の公園やスーパーのキッズコーナーに行ったりしています。他に、ある野球チームのファンでして、たまに野球観戦に行ったりもしていますね。また、ほぼ毎年恒例なんですが、同期の友人たちと旅行もしています。同じ医局だった頃は同じ時期に休みが取れませんでしたが、今ではほとんど開院しているため、お互いの休みが合わせやすくなって良かったです。

今後の展望について、教えてください。

篠崎勇樹院長 しのざき整形外科6

おかげさまで多数の患者さんにお越しいただいています。お待たせする時間が長くなってしまって申し訳ないのですが、それぞれのお話をじっくりと伺いたいので、ご容赦いただいている感じですね。今思えば、開院する際リハビリ室をもっと広くしておけば、患者さんにもっと入っていただけたなぁと思うことがあり、いつか分院が作れたらいいなと考えています。また、開院してしばらくはご高齢の方が多かったのですが、クチコミでだんだん小学生から中学生の患者さんも増えてきました。座間小児科さんが近隣にありまして、そちらの院長先生からのご紹介でいらっしゃることもあります。ひまわりメディカルタウンにある内科、歯科もそうですが、今後も近隣のクリニックとも協力し合いながら、患者さんたちを診てさしあげたいと思っています。

Access