全国のドクター9,321人の想いを取材
クリニック・病院 161,003件の情報を掲載(2021年2月25日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市浪速区
  4. 芦原橋駅
  5. 彩デンタルクリニック
  6. 辻本 敦司 院長

辻本 敦司 院長の独自取材記事

彩デンタルクリニック

(大阪市浪速区/芦原橋駅)

最終更新日:2019/08/28

171590

芦原橋駅から徒歩約5分。町工場が点在する静かな住宅地に「彩デンタルクリニック」はある。気取らない語り口に時折優しい笑顔を浮かべて話す辻本敦司院長は、通院が困難な高齢者などを対象に自宅や施設を訪ねる訪問歯科にも力を入れ、時間があれば休日でも往診。また、親の診察中は保育士の資格を持つスタッフが子どもの世話をする体制も整え、親子で通いやすい歯科医院にするなど、患者を第一に考えた診療を実践している。地域に溶け込み、住民の歯の健康を見守り続ける同院の診療内容やこだわりについて話を聞いた。
(取材日2017年6月21日)

高齢者にもやさしいバリアフリー設計。訪問診療も対応

奈良のご出身とのことですが、なぜ大阪で開業されたのでしょうか。

1

生まれは奈良ですが、中学から高校まで大阪の学校に通っていました。大学の先輩もこちらに多くいたので研修を終えた後は大阪で勤務しようと思っていたんです。この街は前の勤務先からもほど近く、なじみ深い土地だったこともあり、2014年に開業しました。下町の雰囲気が残る世話好きな方が多い住宅街で、顔見知りもずいぶん増えましたね。

患者さんはどういった方が多いのでしょうか。

会社勤めの方、地元の店主さんや地域で長年暮らしている高齢者の方などさまざまです。若いご家族も多く暮らす街なので、子どもさんやお母さんも来ますね。小さなお子さんを他所に預けなければ歯科医院に行けなかったような方も、当院はキッズルームを用意していますし、保育士の資格を持つスタッフがお母さんの治療中にお子さんを見ることもできるので、安心して通っていただいているようです。

院内はバリアフリーにも配慮されていますね。

はい。ご高齢の方も通いやすいクリニックをめざしていたので、バリアフリー設計にしました。車いすでも動きやすいように、診察室やレントゲン室への段差をなくしたり、診察室内のユニットを斜めに配置して移動のためのスペースを広く確保しています。今後もニーズに合わせて手を入れていくと思いますが、2年に1回くらいで改修ができていけば良いと思っています。かっちり計画を立てたりはせず、患者さんが増えれば待合室の椅子を増やしたり、スタッフの数も増やす。来てくださっている患者さんが変わらず快適に治療が受けられるように順次環境を整えていきたいですね。

訪問診療にも力を入れているそうですね。

2

高齢者が多い街なので、開業前から訪問診療ありきで考えていました。体が動かなくなったらどうしようとか、相談はどこにすれば良いのかと悩まれたりする方がたくさんいて、そうしたお年寄りの近所に住んでいる方が「あそこに相談してみたら」と当院を紹介してくださって、それをご縁に当院を知っていただくことも多いですね。訪問歯科治療は65歳以上で介護保険の被保険者の方であればどなたでも受診可能。上は100歳くらいの方もいらっしゃいます。ごはんを以前のように食べられなくなったという悩みが多く、入れ歯を作ることによって噛めるようになると生きる意欲まで湧くと喜ばれます。往診日は月・火・水・金曜。私と非常勤医師の2人体制です。外来とほぼ同じ治療ができる程度に機器はそろえています。また、連絡をいただいたら当日か翌日には行くことを心がけ、私が対応できる時は日曜祝日でも往診しています。

きめ細かにニーズと向き合い、患者ファーストを徹底

在宅医療と外来医療ではそれぞれ気を配る点で違いはありますか?

3

在宅医療では、まずどのようなことを患者さんが望まれているのか、ご本人はもちろんご家族からも聞きます。施設に入居されている場合はスタッフさんにも話を聞きます。ご自分で歯を磨けないという方は歯磨きのコツをご家族やスタッフさんにお伝えすることもありますね。また、どこまでの治療を望まれているかという点で患者さんのお気持ちをくみ取るようにしています。例えば80~90歳くらいの方の場合、根っこは触らずに入れ歯の具合を良くしてほしいという要望もある。根っこを処置しないことで何かしらの弊害が後々出る可能性はありますが、その可能性が何十年も先の話であればそこまでの処置を望まない方もいますから。一方、来院される方の場合、例えば30~40代の患者さんはまだまだ歯を使い続けるので、弊害が出る可能性はなくさなくてはならない。外来では、長持ちしてきれいになり、痛みの少ない治療を心がけていますね。

ほかにも外来診療でこだわっている点があれば教えてください。

日中は1人につき1時間、夜の時間帯でも30分程度と、診療時間を極力長めにとるようにしています。当院の場合、午前中から昼にかけてお子さん連れのお母さんが多いのですが、次の患者さんが待っていたりすると、お子さんが泣いてしまって治療が長引いたときお母さんが非常に気を使ってしまう。だったらはじめから余裕をみて時間をたっぷりとっておこうという考えです。1時間まるごと使うことはほぼありませんが、歯の痛みなどを抱えて来院されるわけですから、こちらとしても次の患者さんをなるべくお待たせしたくはない。もちろん絶対に待ち時間はないとは断言できませんが、最小限に抑えたいので、最初から時間を十分とるようにしています。

確かに歯が痛いのに長時間待たされるのはつらいですよね。

4

ええ。時間を十分にとるのは、私自身が患者さんの歯をしっかり治療したいからでもあるんです。歯科治療も技術の進化は日進月歩ですが、基本的な治療は昔とそう大きく変わりません。ただ、その基本的な治療をどれだけしっかり丁寧に行うかが、後々響いてくるんです。歯科医院が今ほど多くなかった頃は、丁寧とはいえないような治療をする歯科医師も中にはいて、雑に処置されてしまった歯もあります。そういう歯が年月を経て再び痛み出すのですが、レントゲンで診るとそれがよくわかります。私の患者さんにそうしたことが起こらないよう、時間に余裕を持ってしっかりと治療にあたりたいのです。どの患者さんからも時間を長めにいただいていますが、中にはユニットに座り続けることさえ耐えられないという歯科恐怖症の方もいらっしゃいます。そうした場合は、時間を何回かに振り分けて、一回の治療を短時間で行うようにしています。

何でも相談できるかかりつけ医として歯の健康を守る

最初に勤めた歯科医院ではどのような経験をされましたか?

Cs1 5

1日に30~40人もの患者さんを診るような歯科医院でしたが、治療技術や忙しさに対応するスキルのほか、さまざまな個性を持った患者さんとのコミュニケーションの取り方、開業に必要な経営のことなどいろいろ学びました。また、訪問診療を行うことは開院前から決めていましたが、そこは外来のみだったので、週1回の休診日には在宅医療を行っている別の歯科医院に通って勉強をさせてもらいました。大学卒業して働き始めて実際に患者さんの歯を触りだしてから仕事の面白さを感じるようになりしたね。

クリニック名は奥さまの名前が由来だとか。ご家族や休日の過ごし方についてお聞かせください。

はい、「彩」は妻の名前です(笑)。妻とは以前の勤務先の後輩を介して知り合いました。開業の準備段階から支えてもらい、現在は受付業務を手伝ってくれています。子どもは3歳と5歳。5歳の長男は、すでに歯科医師になりたいと言っているようですね。たまの休みは、家族で出かける日もありますが、今も付き合いが続く大学時代の仲間はほとんどが歯科医師になっているので、皆で集まって勉強会をしたり、情報交換と称して飲み会を開いたりしています。

読者に向けてメッセージをお願いします。

6

患者さんの目で医師の治療技術の良しあしを見抜くのはなかなか難しいので、この先生になら任せられると思える医師のところに通っていただきたいですね。それと虫歯は放置しても絶対に治らないので、痛みを感じたらなるべく早く診てもらってください。特に妊娠されている方は、口内環境の乱れが赤ちゃんに悪い影響を及ぼす可能性もありますし、治療が制限されてしまいますから、早めの治療を心がけていただきたいですね。ご両親が高齢の場合はお口の健康のことも気にかけてあげてください。施設に入所されるご予定がある場合は、入所前に治療したほうが治療費の面でもお勧めです。ご自分の足で通院できるうちに歯をしっかり治しておければ理想的ですね。歯科医院は敷居が高いと敬遠せず、気になることがあれば気軽に訪ねて、安心して任せられる医師を見つけてください。当院もお電話を1本かけていただければいつでもご相談に応じています。

Access