全国のドクター9,365人の想いを取材
クリニック・病院 161,015件の情報を掲載(2021年3月08日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市浪速区
  4. 桜川駅
  5. ことぶき歯科クリニック
  6. 西田 寿 院長

西田 寿 院長の独自取材記事

ことぶき歯科クリニック

(大阪市浪速区/桜川駅)

最終更新日:2019/08/28

171428

大阪市営地下鉄千日前線桜川駅、4番出口から徒歩約1分の場所にある「ことぶき歯科クリニック」。同院の待合室には、ライトアップされた人工クラゲや、さまざまな種類の熱帯魚が優雅に泳ぐ美しいアクアリウムが設置されており、観る人の心を和ませてくれている。院長の西田寿先生は治療において、患者との信頼関係を最も重視しており、徹底したインフォームドコンセントを実践。また、虫歯や歯周病の予防にも注力しており、患者一人ひとりの口腔内の状態に合わせた予防指導を行っている。今回の取材では、そうした西田先生の診療方針や、生物をこよなく愛する穏やかで優しい西田先生の素顔の部分について、詳しく聞いた。
(取材日2017年6月16日)

通院患者の予防意識の向上が歯科医師としてのやりがい

桜川で開業されるに至った経緯を教えてください。

1

ここはもともと三上歯科というクリニックで、私もその三上歯科で7年ほど働いていたんです。そして、三上歯科の院長がこの医院を閉めることになったので、私がここを買い取り、当院を開業しました。三上歯科が閉院してから当院が開業するまで、約半年ほどの期間が開いてしまいましたが、無事、慣れ親しんだ愛着あるこの土地で開業することができて良かったです。患者さんは地元の方々も多いですが、私が過去に勤めていた平野区や奈良のクリニックで診ていた患者さんたちも、たくさん通ってくださっています。自宅からは少し離れていて、車で40分ほどかかるのですが、通勤時間としては許容範囲内です。

特に注力している治療や検査はありますか?

当院では、どれかひとつの分野に特定して注力するというよりは、すべての治療をキッチリ丁寧に行う、ということをモットーにして診療を行っています。そして、治療と同じくらい、予防にも力を入れています。初診の患者さんには必ず虫歯や歯周病の原因についてご説明しますし、その後も、月に一度以上は予防についてのアドバイスをします。アドバイスの内容は、口腔内の細菌の数や、治療している状況によってリスクに違いがあるので、そうしたことを踏まえた上で個別に変わってきますね。今ある虫歯をいくら治療しても、予防をしないと結局また虫歯になり、それを何度も繰り返すことになってしまいますから、やはり予防は重要です。初診の時にあまり良くなかった患者さんの口腔内の清掃状態が、通院を通じて予防意識が高まり、徐々に良くなっていく様子を見ると、歯科医師としてのやりがいを感じます。

虫歯になるのはどうしてなんでしょうか?

2

口の中が酸性に傾いていると、歯が溶けやすく虫歯になりやすいんです。3食以外に食べ物や飲み物を口にすると、口腔内が酸性になる時間が多くなってしまうため、間食が多い人は虫歯になりやすいですね。ただ、同じように間食していても、虫歯になる人とならない人がいます。それは口の中の細菌層の違いによるものです。人の口腔内の細菌層は、親御さんからの唾液感染で2歳半くらいまでの間に決まってしまいます。ですから、親御さんに虫歯が多いと、お子さんにも虫歯が多い、ということがよくあります。菌が多い人は、他の人と同じような生活をしていても、虫歯になるリスクが高くなってしまいますから、それを踏まえたケアが必要なんです。まずは、ご自分のお口の中の状態をよく把握することが、虫歯や歯周病予防の第一歩といえるでしょう。

海をコンセプトにした安らぎの空間

施設や設備に関するこだわりについて教えてください。

Cs3 3

全体的に海をコンセプトにした造りになっています。船室の窓をイメージしたような丸いステンドグラスや、海の生き物が描かれたトイレのタイル、受付のカウンターにも控えめではありますが、部分的に魚のシルエットの柄が入っています。これは、前院長である三上院長がこだわってつくられた内装です。待合室の熱帯魚やサンゴが入った水槽は私が設置しました。設備に関しては、モニター付きの診察台を導入しています。モニターは主に、患者さんにご自分のお口の中を確認していただくのに使っています。治療前や治療後の状態を撮影し、モニターでしっかりと見ていただくことで、患者さんもご自分の状態を把握し、納得した上で治療を受けることができます。患者さんがご自分の口腔内の状態を見て、「汚いな!」とびっくりされることもありますよ(笑)。

こちらのクリニックの患者層や、多い主訴について教えてください。

患者層はかなり多岐にわたります。この辺りはオフィスもあれば店舗も多いので、オフィスワーカーや飲食業界の方も多いですし、マンションなどの住宅も多いので、ファミリー層も多いです。年代も、3歳児から80歳を超える方までかなり幅広い層の患者さんが来られます。男女比はほぼ同じくらい。主訴は、やはり虫歯や歯周病が多いですね。あとは義歯や入れ歯、審美などで来院される方もわりといらっしゃいます。

診療方針や、診療の際に心がけていることはありますか?

保険、保険外に関わらず、すべての治療をきちんと丁寧に行うということを心がけています。また、患者さんとの信頼関係も非常に重視しています。モニター付きの診察台を使って、患者さんにご自分の口腔内の状態をしっかりと見ていただくようにしているのも、その一環です。治療方法にいくつか選択肢があるような場合は、それぞれの治療法のメリットやデメリットなどについても、しっかりご説明して、患者さんご本人に選んでいただきます。また、患者さんに良い治療を提供するためにはスタッフも重要ですから、スタッフの教育にも注力しています。

先生の25年のキャリアの中で、最も苦労した経験はどのようなものですか?

4

歯科医師になりたての頃、小児歯科の看板を上げているところで勤務していた時期があったのですが、そのとき、週に一度「非協力児」ばかりを集めて治療行う取り組みをしていたんです。泣き叫んだり、暴れたりするお子さんたちばかりを続けざまに治療するのは、本当につらかったですね。しかし、そうしたお子さんたちも、何度か診療を通して信頼関係を築いていくうちに、徐々にちゃんと治療を受けられるようになっていくんです。そして最終的には、どの子もとても良い子で治療を受けてくれるようになりました。そうなると、つらさがうれしさに変わるんですよね。

ずっと自分の歯で食事するためにも、定期的なケアを

将来の展望についてお聞かせください。

5

今はまだ少し歯科衛生士さんの数が足りないのですが、やはりもう少し予防や定期的なメンテナンスに力を入れていきたいです。歯の詰め物やかぶせ物を白くするという、審美治療の部分も、もう少し積極的に行いたいとは思っていますが、本来であれば、しっかり予防をして、治療はないほうが望ましいですよね。今の日本では、まだ予防より治療で来院される方のほうが多いとは思いますが、いずれは当院でも、治療より予防で来院される患者さんが増えてくれれば良いなと思います。

休日の過ごし方を教えてください。

子どもたちが小さい間は、一緒にスキーボードをしたりしていたのですが、今はもう子どもたちも中学生になってしまったため、あまり一緒に行かなくなりました。個人的な趣味は、海洋生物の飼育や採取です。当院の待合室に設置している水槽の熱帯魚も、一部は私がシュノーケリングで海に潜って捕まえてきた魚なんですよ。私は生き物が好きで、7月から11月頃までは、月に3度は海に潜りに行っています。あとは、野球観戦なども好きですね。虎のマークの某チームがお気に入りです。

読者に向けて、メッセージ、アドバイスをお願いします。

6

お口の中の環境は、人それぞれまったく違います。ですからまずは、ご自分のお口の中の状態を把握して、その状態に合った予防、メンテナンスをしていっていただければと思います。やはり将来、自分の歯で食事をするのと、入れ歯になるのでは全然違いますから。入れ歯の場合、口腔内に異物を入れることになるわけですから慣れるまで時間もかかりますし、どんなに良いものを入れたとしても、噛む力は本来の数分の一、下手をすれば10分の1くらいになってしまいます。将来もなるべくご自分の歯でお食事を楽しむことができるよう、しっかりとケアしていってください。

Access