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西島 誠聡 院長の独自取材記事

にしじまクリニック

(堺市東区/北野田駅)

最終更新日:2023/06/07

西島誠聡院長 にしじまクリニック main

南海高野線の北野田駅から車で約5分の幹線道路沿いにあり、紺色の看板、明るいクリーム色の外観が目印の「にしじまクリニック」。駐車場は5台分を備える。院内も外観と同じカラーで統一された清潔感のある空間が広がる。西島誠聡(なりあき)院長は、気さくな語り口が印象的で、患者と何でも話し合える関係性を築いていることが見て取れる。「患者には診療方針をはっきり伝え、安心して治療に専念してもらいたい」と話す西島院長には、泌尿器科のスペシャリストとしての自信がうかがえた。さらに、医療連携によって、患者に適した医療を提供できる開業医でありたいと地域への強い愛情を示す。クリニックの診療に対する思いなどを聞いた。

(取材日2023年5月9日)

異色の経歴から泌尿器科のスペシャリストの道へ

まず、ご経歴から教えてください。

西島誠聡院長 にしじまクリニック1

高校時代は医師になりたいと思っていたわけでなく、京都工芸繊維大学に入学しました。工芸学部物質工学科に在籍し、ここで抗がん剤の原料ともなる化合物の研究をしていたことが転機になりました。人に役立つものであるのなら、それを使ってみたいと思うようになったのです。在学中に医学部をめざして受験勉強を再開し、浜松医科大学医学部に入学。卒業後は、附属病院の泌尿器科に入局して一般泌尿器科を学び、透析医療・腎移植医療を専門に研究しました。それから、静岡県の総合病院の泌尿器科でさらに修練していたのですが、出身が関西なので里心がつきました(笑)。帰阪する途中で寄り道をして、丹波中央病院泌尿器科に勤め、最終的には、大阪市天王寺区内にある在宅専門病院の院長兼管理医師として勤務しました。

泌尿器科を選ばれたのはどうしてですか?また、開業の理由は?

手術がしたいという思いがあり、外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科に焦点を当てましたが、回り道をしていたので、医師になった時にはすでに30歳でした。外科は一人前になるのに10年かかるともいわれるので選択肢から外し、結局、開腹手術ができる泌尿器科を選びました。泌尿器科では透析や腎移植にも携わり、多くの研鑚を積むことができました。しかし、問題は病院勤務では患者さんとゆっくり話す時間が持てないこと。お互いの思いを伝え合うことができないのが悩みでした。それならと開業に踏み切りました。大多数の患者さんは「おしっこで困っている」方々ですが、現在は泌尿器科疾患だけでなく、高血圧や糖尿病などの腎機能障害に至る疾患や、急性腹症などの緊急を要する疾患の診療も行っています。

患者さんとのコミュニケーションで大切にされていることは何ですか。

西島誠聡院長 にしじまクリニック2

まず、患者さんの目を見て話すことですね。「先生はパソコンを打ちながら話をしないよね」とよく言われます。患者さんと話をしてからパソコンで記録し、検査結果や診断結果を説明し、治療の方針を話すようにしています。初診で方針を伝えるので、患者さんは安心されるのではないでしょうか。「なるべくこの方針でいって、薬でこのような変化があるかもしれないが、そうなったら今度はこのようにしよう」などと丁寧に話します。たとえ薬の副作用があっても、患者さんが慌てられることがないように。子どもの受験や就職、花見の話なんかもされますよ(笑)。患者さんが話しやすい雰囲気をつくって、できるだけご自分の状況を話してもらうよう心がけています。そうするとストレスがなくなるのか、こちらが聞きたいことによく答えてもらえますから。特に初診の方には20分、30分と時間をかけています。

絵や写真を駆使し、患者にわかりやすい説明を心がける

地元に戻られていかがですか?

西島誠聡院長 にしじまクリニック3

やはり関西は住みやすいですね。実家が近くでして、以前は周りが田んぼで、たこ揚げをした思い出もあります。この辺りの方は皆さんおっとりされている印象があります。医師になって20年たちましたが、今までいろんな地域で診療してきたので、どのようなタイプの患者さんが来られても、苦手意識はないです。「熱が出た」と連れて来られる子どもから、90代の方まで、幅広い年代層が来院されています。当院では透析や手術は行っていませんが、患者さんの悩みに向き合って、適した治療ができる進路を見つけるのが僕の役目だと思っています。たとえ専門外の疾患でも広く相談に乗れる、エリアのスペシャリストでありたいと思っています。

泌尿器科の受診を敬遠される方も多いのではありませんか?

「恥ずかしくて相談しづらい」と言われる患者さんは少なくありません。それで、当院のホームページで「おしっこの話」というコーナーをつくって、どんな症状が出るのか、泌尿器科ではどんな検査や測定を行うのか、どんな治療をするのかを絵や画像でわかりやすく解説しています。予備知識を持って来院されると、ざっくばらんに話すことができます。また、尿路結石と診断されても、一体どこがどうなっているのかがわからないと思いますから、模型や画像を使って説明すると、納得されることが多いです。患者さん目線で話すことが大切だと思います。患者さんから喜んでいただけるのが一番うれしいですね。

ホームページに「尿流量検査」とありましたが、どんな検査ですか?

西島誠聡院長 にしじまクリニック4

「尿流量検査」ではおしっこの出方を診ます。もちろんご本人から、「夜間に排尿の回数が多い」、「急に尿意をもよおす」、「残尿感が気になる」などの自覚症状を聞きますが、同じ症状で悩んでいたとしても患者さんによって訴え方が違ってきます。おしっこの頻度と量を測って、客観的な評価をするために「尿流量検査」を行います。院内のトイレで尿検査ができますが、「排尿日誌」をつけてもらって、どれだけの水分を取りどれだけのおしっこが出ているのか、普段の生活を自分で振り返ってもらうこともあります。超音波で腎臓・尿路に異常がないかを診て、必要であればカメラを入れることもありますが、いろんな検査をすべて行うわけでなく、侵襲の少ない検査から適宜行います。

何でも相談でき、信頼される開業医でありたい

近年話題となっている、過活動膀胱について教えてください。

西島誠聡院長 にしじまクリニック5

テレビなどで話題になっている過活動膀胱について、単に尿の回数が多いことが病気であるように感じてしまう患者さんも多いかと思います。しかし、過活動膀胱の本質は尿の回数が多いことではなく、尿意を感じた際に排尿が我慢できない状態になることです。その結果として、排尿の回数が増えていきます。尿の回数は、飲んでいる水分の量に比例します。例えば、夏場などには飲水量が増えますが、当然飲水量が増えると排尿回数は増えます。そのため診断では、単に排尿回数だけをみるのではなく、根本の原因がどこから来るものなのか、その見極めが重要になります。

こちらでは正しい診断に力を入れているそうですね。

はい。当院では、初期症状を訴える患者さんに対して必ず顕微鏡を使用した尿検査を行い、尿に炎症反応がないかを確認します。炎症反応があれば尿路感染に伴う症状と判断して抗生剤を処方します。一方で、異常がなければ炎症以外の原因を考え、腹部超音波を行い尿路の確認するようにしております。実はこの過程が重要だと考えています。超音波で尿路の確認を行うと尿の流れに異常がないか、男性であれば前立腺肥大の疑いがないかを確認できます。さらに膀胱内に残っている尿量がほとんどないのか、それとも多量に残っているのかまで確認ができます。そのため、腹部超音波で尿路を確認することは正しい診断につながり、適切な治療法を検討するためにとても重要なポイントになります。

最後にメッセージをお願いします。

西島誠聡院長 にしじまクリニック6

2023年5月で当院は開院して10年になります。開院当初は継続できるのか不安な日々を過ごしておりましたが、地域の患者さんの支えのおかげで、何とかここまでやってくることができました。また昨年は体調を崩し1週間ほど休診させていただきましたが、再開後には患者さんに私の不摂生を戒めるお言葉を頂いたり、「先生もお大事に」と温かいお言葉を頂くこともありました。当院に通ってくださることに非常に感謝しており、叱咤激励のお言葉に感激しました。これからも当院を受診される患者さんのご要望に応えられるよう、さらに精進していこうと思います。また開院当初より当院で働いてくれているスタッフにも感謝です。いつも笑顔で患者さんを迎えてくれ、私を支えてくれてます。開院当初よりほとんどメンバー変更のないことは当院の最大の自慢です。これからもスタッフともども頑張りますので、不安なことがあればいつでもご相談ください。

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