花田 亮太 副院長、花田 琴絵 先生の独自取材記事
花田内科胃腸科医院
(川崎市川崎区/港町駅)
最終更新日:2026/07/31
川崎区大島の住宅街、川崎市立向小学校のすぐ近くにある「花田内科胃腸科医院」は、花田徹野院長、花田亮太副院長、花田琴絵先生の3人が診療する、地域の住民が家族ぐるみで受診できるクリニックだ。同院では、一般的な内科診療に対応する他、亮太副院長が専門とする消化器内科では胃や大腸の内視鏡検査にも注力。小さな子ども4人を育てる琴絵先生は、現在は生活面で時間の制約がある中で小児科の診療を担当している。同院での診療の特色や地域への思いについて、亮太副院長、琴絵先生に話を聞いた。
(取材日2026年5月22日)
地域密着のファミリークリニックを目標に
亮太副院長と琴絵先生がこちらで診療を始められた経緯をお聞かせください。

【亮太副院長】私は川崎区で生まれ、父が診療する姿に憧れて医師になったので、当初から父と一緒にここで診療することを考えていました。さらに川崎市立川崎病院で診療経験を積む中で、生まれ育った川崎の地域医療に貢献したいとの思いも強くなり、2024年5月から当院の診療に加わりました。地域の皆さまの健康を見守ってきた当院の歴史と信頼を受け継ぎながら、新しい知識や技術も取り入れて、より時代に即した医療を提供したいと考えています。
【琴絵先生】「地域に小児科が少なく、受診先に困っている」という周囲の声を聞き、地域のお役に立ちたいという思いから小児科を開設しました。私自身も4人の子どもを育てる母として、「この程度で受診していいのか」「もう少し様子を見るべきか」と迷う親御さんの気持ちはよくわかります。日本小児科学会小児科専門医としてだけでなく、一人の母親としても寄り添える診療を心がけています。
亮太副院長は消化器分野がご専門と伺いました。
【亮太副院長】大学卒業後から当院で診療を始めるまで、ほとんどを川崎病院で過ごし、初期研修などで幅広い分野の診療を担当した後、専門である消化器内科で研鑽を積んできました。川崎病院は地域の基幹病院なので重症な患者さんが多く、消化器に限らず腎臓、血液の疾患や神経内科分野の疾患なども経験できたことは今の診療にも役立っています。当院では一般的な内科診療に加え、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として、内視鏡検査を含む専門的な診療にも対応可能です。また川崎病院で週2回、胆道や膵臓の特殊な内視鏡検査を担当し、当院の設備では難しい専門的な検査を継続することで技術の維持に努め、必要な時には当院の患者さんを川崎病院に紹介して私が検査することもできるようにしています。
どんな患者さんが来られていますか?

【亮太副院長】内科では、高血圧症、脂質異常症、慢性胃炎などの生活習慣病で症状が落ち着いた方に加え、風邪や胃腸炎といった急性疾患の方も多くみえています。年齢層は中高年から高齢者まで幅広く、生活習慣病では若い世代の患者さんも増えました。また消化器疾患のある方は高血圧症や糖尿病などを併発するケースも多く、内科の総合的な管理が重要です。私は日本内科学会総合内科専門医でもあるため、内科全般もしっかりと診られるのは当院の強み。ファミリークリニックとして、家族みんなの健康を支え、安心して受診できる環境を大切にしています。
【琴絵先生】小児科はお子さんの全身を診る診療科なので、発熱や咳、鼻水などの感染症はもちろん、湿疹や便秘、離乳食、発育など、幅広くご相談いただいています。急性疾患については、毎日お子さんを見ている親御さんの目線で「今日は何かおかしいな」と感じた場合、迷わず受診していただきたいです。
苦痛に配慮した内視鏡検査で早期発見を
内視鏡検査を重視される理由を教えてください。

【亮太副院長】川崎病院では重症の患者さんや入院が必要な方、進行したがんの手術や抗がん剤治療が中心でしたが、一方で地域医療では重症化させないこと、がんなどを早期の段階で発見する役割も重要です。当院はそうした予防や早期発見を担うクリニックだと考え、検査を受けやすいように「痛みに十分配慮した内視鏡検査」を心がけています。設備面でも細い管の先進的な内視鏡システムを導入し、必要に応じて鎮静剤や鎮痛剤を適切に使用して痛みの軽減を図っています。症状や診察により、胃や大腸の内視鏡検査が必要と判断された場合は保険診療の適用となります。40〜50歳を過ぎたらぜひ一度受けてください。検査で問題がなければ数年おきの検査で大丈夫ですが、ピロリ菌感染があれば年1回の胃内視鏡検査、大腸ポリープがあれば1〜2年に1回の大腸内視鏡検査をお勧めします。
小児科の診療で心がけていることは何でしょうか。
【琴絵先生】小児科は小児健診やワクチンの予防接種の他、お子さんの発熱や腹痛、お肌のこと、耳・鼻・喉のトラブルなど幅広く診療します。一般的にそうした症状の大半は軽症ですが、その中に隠れた重大な疾患を見逃さず、適切な医療機関にご紹介するように心がけています。加えて、情報過多になって迷ったり不安になったりしている親御さんが、お子さんの健康や子育てのことを気軽にご相談いただける場所になりたいですね。また当院はファミリークリニックなので、お子さんの受診と一緒に親御さんの不調も相談可能です。必要なら副院長の内科・消化器内科も受診できますので、「子どもがいると自分の不調で受診しづらい」と感じる親御さんにも、安心してご利用いただけると思います。
亮太副院長は訪問診療も引き継がれたそうですね。

【亮太副院長】主に当院の患者さんで年齢や病気などで通院が難しくなった方を対象に、父が始めた訪問診療を引き継ぎました。訪問診療では、川崎病院での多様な診療経験や総合内科専門医の知見をもとに、患者さんを全人的に診ることを大切にしています。現在は月・水・金曜の昼の時間帯に患者さんのご自宅に伺い、緊急時の往診は私か父のいずれかが対応。地域のかかりつけ医として私自身も地域の患者さんを最期まで診たいとの思いもあり、今後も訪問診療を続けていきます。
「何でも相談できるクリニック」をめざして
クリニックの今後の展望をお聞かせください。

【亮太副院長】妻が小児科の診療を始めて、地域の皆さんを家族ぐるみで診療する「ファミリークリニック」の体制が実現できたので、今後はもう一つの目標としていた「何でも相談できるクリニック」をめざしたいですね。内科に限らず他のことでお困りの際も気軽に相談できる“地域の窓口”のような存在になれたらと思っています。いわば、医療の調整役のような役割。実際に、腰の痛みや皮膚のトラブルなど、内科以外のご相談を受けることもあります。そうしたときに適切な医療機関をご案内することも、地域医療への貢献だと考えています。また、ホームページやSNSでは消化器の病気や予防接種、感染症についてなど、地域の皆さんのお役に立てるような医療情報を発信しています。
小児科ではどんな取り組みをされていますか。
【琴絵先生】院内で血液検査ができるよう、小児科の開設時に血球計数CRP測定装置を導入しました。検査結果を参考に、お子さんの状態を迅速に判断し、必要に応じて適切な医療機関への紹介につなげることができます。指先からごく少量の血液を採るだけなので、お子さんの負担も少ないと思います。また、アレルギー検査や舌下免疫療法は、お子さんだけでなく大人の方までご相談いただけます。当院ではホームページから受診のネット予約も可能です。予約していただければ、お子さんと親御さんが当院を同日に受診される場合も、待ち時間をなるべく少なくできると思います。
地域の皆さんにメッセージをお願いします。

【琴絵先生】生後2ヵ月のワクチン接種から思春期まで、お子さんの成長を親御さんとともに長く見守れることにやりがいを感じています。「このくらいで受診していいのかな」と迷うようなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。お子さんの成長を長く見守れる身近な小児科でありたいと思っています。
【亮太副院長】健康についての困り事や心配があっても、「病院を受診するのは大げさ」と感じる方もいるかと思います。そんなときは身近な当院に気軽にご相談ください。必要に応じて検査や治療を行い、他の医療機関を受診されたほうが良い場合には適切にご案内します。私が生まれ育った川崎に医療で貢献したいという思いは強く、検査で大きな病気の予防をめざすことや、患者さんが元気に通院してくださることが、私にとって何よりのやりがいです。これからも父と妻、スタッフとともに、この地域の健康に役立ちたいと考えています。

