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「骨格」と「呼吸」に着目
顎顔面口腔育成による小児矯正

中尾歯科クリニック

(長岡京市/西山天王山駅)

最終更新日:2025/01/16

中尾歯科クリニック 「骨格」と「呼吸」に着目 顎顔面口腔育成による小児矯正 中尾歯科クリニック 「骨格」と「呼吸」に着目 顎顔面口腔育成による小児矯正
  • 自由診療

阪急京都線の西山天王山駅からすぐの便利な場所にある「中尾歯科クリニック」では、子どもの歯並び、噛み合わせ治療に力を入れている。中尾幸介院長が実践しているのは、「顎顔面口腔育成」の考えを取り入れた小児矯正。上顎が上前方向に成長するよう促しながら、正しい舌のポジションを記憶させて口呼吸の防止を図ることで、健全な歯列に導いていくという方法だ。歯並びに直接働きかけるのではなく、悪い歯並びの原因となっている骨格のゆがみや口呼吸にアプローチする、従来の小児矯正とは異なる考え方である。子どもの健やかな成長をめざし、幅広い視野で診療している中尾院長に、具体的にどのような方法で顎顔面口腔育成を行うのか、またどんな子どもに受けてほしいのか、話を聞いた。

(取材日2020年4月8日)

上顎の成長方向を是正し、適切な呼吸法・舌のポジションへと導くための「顎顔面口腔育成」

Q子どもの歯列が乱れる原因として、どんなことが考えられますか?
A
中尾歯科クリニック 先生自身も子どもを持つ父親なので、気軽に相談できそうだ

▲先生自身も子どもを持つ父親なので、気軽に相談できそうだ

歯列不正のお子さんの特徴としては、顎が小さい、姿勢が悪いことに加えて、舌の位置が上顎につかずに下にある傾向があります。舌が下にあると気道が狭くなり、空気の流れを確保しようとして猫背の姿勢になりがちに。顎は本来、前方に向かって成長するのですが、猫背だと背骨でうまく頭を支えられず、顔や首周りの筋肉が後方へ引っ張られてバランスを取ろうとします。その結果、顔が左右に伸びやすく、歯列にも影響することが考えられます。近年、スマートフォンの普及に伴い、姿勢の悪い子が増加しています。加えて食生活の欧米化、運動不足、睡眠不足といったさまざまな要因も複合的に重なり合い、歯並びが悪いお子さんが増えているといえます。

Q小児矯正にはどのような種類がありますか?
A
中尾歯科クリニック 矯正機器は段階を踏んで装着するものが変わる

▲矯正機器は段階を踏んで装着するものが変わる

一般的な小児矯正は、ワイヤー型やマウスピース型の装置で歯に負荷をかけ、歯列を整えていくものが中心です。ですが、せっかく歯並びがきれいになっても、背骨の状態や頭蓋骨の形など全身の骨格が崩れた環境で、顎の形態、舌の位置、呼吸の問題を残した状態のままでは、将来的に後戻りをしてしまう可能性は高いといえます。根本的な問題を解決した上で、その先へとつながる歯へとアプローチして本来あるべき歯並びへ導いていく流れが理想の流れなんです。当院でもさまざまな小児矯正を行っていますが、まずは骨格の成長を正しい方向へ導くことで整った歯並びをめざす「顎顔面口腔育成」をベースに診療計画を立てていきます。

Q顎顔面口腔育成とはどのような考え方ですか?
A
中尾歯科クリニック 顎顔面口腔育成法の考え方について語る中尾先生

▲顎顔面口腔育成法の考え方について語る中尾先生

顎・顔・頭・首周りの骨格や筋肉の成長を正しい方向に変えていく「骨格矯正」によって正しい呼吸法をめざしていきます。歯科医院なので、歯を治療するイメージがあるかもしれませんが、顎顔面口腔育成は骨格のゆがみと口呼吸へのアプローチを主眼としており、歯並びは後からついてくるといった考え方です。今まで縦に伸びていた顎の成長を、前上方に向かうよう働きかけることで、下がっていた下顎や口腔周りの筋肉、舌が引き上げられます。それによって気道も自然に広がっていき、顎の形状や顔全体のバランスも整ってくる。顎が広がれば歯が並ぶスペースも生まれ、正しい歯並びのための土台が作られるのです。

Qどのような子が受けるとよいのでしょうか。
A
中尾歯科クリニック 同院では多くの患者が顎顔面口腔育成法を選ぶそうだ

▲同院では多くの患者が顎顔面口腔育成法を選ぶそうだ

顎の成長期にある5歳から9歳までに、開始することをお勧めしています。中学生になると生活のリズムが変わり、矯正を続けるのが難しくなる子もいるので、できれば小学生のうちに矯正に取り組むのがよいでしょう。正しい歯並びになり、正しい呼吸法ができている子は、少なくなってきています。正常な呼吸ができていないと酸素の供給が悪くなり、全身の健康に影響が及ぶことも。しかし、舌の位置が安定し気道が確保されると、鼻腔が広がり、それによって改善される問題も多いんです。歯並びが心配なお子さんはもちろん、いびきが気になる、慢性的な鼻炎がある子も相談に来てもらえたらと思います。

Q具体的な矯正方法や期間について教えてください。
A
中尾歯科クリニック 中尾先生が丁寧に説明をしてくれるので安心だ

▲中尾先生が丁寧に説明をしてくれるので安心だ

頭蓋骨のゆがみを是正するための顎外固定装置を1日12時間装着し、口腔内には専用のフレームを24時間つけて過ごします。最初は違和感があると思いますが、ほとんどの子が頑張って取り組んでいますよ。装置の調整のため2週間に1度通院してもらい、その際に虫歯のチェックと歯のクリーニングを行います。装置をつける期間は3〜4年で、その間ご自宅では頬づえをつくなどの癖をなくし、硬い食材を噛む習慣をつけるなど、顎の成長に良い生活を心がけてもらいます。顎外固定装置をつけるのが難しい場合は、お口の中につける骨格矯正の装置も選択できます。こちらも上顎が水平方向に成長するよう促していくものです。

ドクターからのメッセージ

中尾 幸介院長

乳歯列の段階では、子どもの歯並びになかなか気づかないものです。ちょっと心配だなと思っても、いつか生え変わる歯だし、永久歯になるまで様子を見ようという方も多いのではないでしょうか。ですが、歯列不正は骨格や呼吸、舌のポジションなどが関係してくるので、乳歯が生え始めたらお母さんとお子さん一緒に定期検診を受けてもらい、噛み合わせや歯並びのチェックを受けてほしいと思います。さらに言えば、子どもの歯並びは赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいた時の環境も影響しているといわれています。お子さんの健康な口腔育成のために、出産前からできることもありますので、妊娠がわかったら歯科を受診してもらえるとうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

顎外固定装置を用いた骨格矯正/120万円、口腔内装置を用いた骨格矯正/80万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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