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菊地 琢也 理事長の独自取材記事

菊地眼科クリニック

(川崎市幸区/鹿島田駅)

最終更新日:2019/08/28

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鹿島田駅から徒歩5分の住宅地に位置し、2014年1月に開院した「菊地眼科クリニック」。入り口のドアを入ると広々とした待合室が広がり、奥に進むと問診室、診察室、検査室、手術控室、手術室、処置室などが並ぶ。「診察、検査、治療まで一貫して診ることのできるクリニックにしたかった」という菊地琢也院長は、大学病院とほぼ同等の医療機器を多数取りそろえ、白内障、糖尿病網膜症、緑内障などの疾患や小児眼科に加え、まぶたのはれ、涙が流れ続ける流涙などさまざまな症状に対応。診療の合間の時間をぬって往診に出る、白内障などの日帰り手術は患者の家族が付き添いやすい土曜日に行うなど、「患者第一」の真摯な姿勢に心打たれる。そんな菊地院長に、診療の特徴や心構え、今後の展望などについて聞いた。
(取材日2017年12月6日)

診察、検査、治療まで一貫して対応

さまざまな設備が整ったクリニックですね。

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ありがとうございます。私はかねてから、開院するなら診察、検査、治療をひとつの医院で完結できるクリニックにしたいと思っていました。「子どもを診られないから他院へ」「難しい病気だから専門の病院へ」など、患者さんが治療のたびにあちらこちらへ行かなくても済むような環境を整えたかったのです。院内には問診室、2つの診察室、検査室、暗室、手術控室、手術室、処置室をつくり、医療機器も先進のものをそろえました。当院には、視力検査、眼圧検査などに加え、斜視や弱視など視機能に障害のある方の矯正訓練なども行う視能訓練士が4名在籍しています。より専門的な検査が行えるよう、動的視野計や静的視野計、眼底部分と網膜の断層を同時に撮影することができるカメラ、光や超音波で眼軸長を測る装置などを配置しました。

こちらでは、どのような医療を受けられるのでしょうか?

当院のコンセプトは、「リラックスしていただきながら質の高い医療を提供すること」です。一般眼科、小児眼科、白内障、加齢黄班変性、糖尿病網膜症、ドライアイ、花粉症など幅広い眼科疾患に対応し、白内障などの日帰り手術も行っています。また、当院では電子カルテを導入しています。患者さんは、自分の予約時間に病院に行っても、カルテを用意するのに手間取って結果的に診察時間が長くなってしまったり、会計がなかなか終わらなかったりすると困ってしまいますよね。電子カルテ導入により、患者さんがクリニックにいる時間をできるだけ短くし、そのぶん質の高い治療を提供したいと思っています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

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患者さんに、丁寧に説明することです。医学用語はできるだけ使わず、どのような病気なのか、今、どのような状態なのかを丁寧にお話しさせていただきます。治療法などについてなかなか理解いただけない場合は、説明を書いた紙を渡してご自宅に持って帰っていただき、ご家族の方と話し合っていただくこともあります。必要に応じて、ご家族の方に直接電話をして説明させていただくことも可能です。例えば、白内障の患者さんは、手術を受けていただくのがベストなのですが、中には手術を嫌がる方もいらっしゃいます。その際は、患者さんの不安な気持ちを受け止めた上で、手術の利点について詳しくお話しさせていただき、最終判断は患者さんにお決めいただきます。当院では、患者さんがベストな選択ができるよう、必要に応じてご家族の皆さんとも関われる環境づくりと意見の共有を心がけています。

鎮静下の状態で行う白内障日帰り手術

白内障の手術はどのように行うのですか?

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白内障は、点眼薬や内服薬により進行を抑えることもできますが、日常生活に支障を来す場合には、手術をお勧めしています。手術では、白く濁った水晶体を取り出して、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。当院では日帰り手術を行っていますが、鎮痛剤を投与し、患者さんが眠っている状態の中で手術を受けていただいています。手術を受ける患者さんにとって、メスを見るのは怖いことだと思うのです。鎮静すれば精神的な負担を和らげることができますし、眠っている間に手術が終わるので、恐怖を感じることもないかと思います。手術は、患者さんのご家族が付き添いやすい土曜日の午後に行っています。もちろん、さまざまな事情で患者さんお一人の場合でも安心できる環境の中で、手術を行うよう配慮をしています。

新しい医療機器を取り入れられたと聞きました。

そうですね。当院では、新鋭の白内障手術装置を導入しました。これにより手術時間はさらに短縮し、手術自体は約10分前後で終了します。術前の点滴などを含めると、所要時間は1時間から1時間半ほどです。精神的な負担だけでなく、肉体的な負担も少ない中で手術に臨んでいただけるのではないかと思います。手術で移植する眼内レンズは、患者さんの希望に応じ、遠くと近くの両方が見える多焦点眼内レンズにも対応しています。また、ドライアイは、点眼薬による治療が一般的ですが、ドライアイの原因のひとつとして考えられている、まぶたの縁にあるマイボーム腺の詰まりを改善する専用の治療機器による治療も行っています。

さらに全身麻酔器を取り入れられたそうですね。

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はい。当院では信頼のおける麻酔科医師と連携し、日帰りでの全身麻酔も可能になっております。全身麻酔で行える手術の症例としては、白内障・硝子体・緑内障・斜視手術です。また、最近では耳鼻科の医師と合同でDCR(涙囊鼻腔吻合術)の鼻内法を行うようになりました。涙道が詰まっていることにより悩んでいる患者さんは多くいらっしゃると思います。眼科で執り行うことのできる手術は「涙目の治療」ですが、耳鼻科と合同で手術を行うことによって涙目の改善だけでなく、鼻づまりの改善も期待することができます。患者さんにとって少しでも体に負担がなく、有益な治療ができるよう今後も努めていきたいと考えています。

今後も地域医療に貢献していきたい

ドクターをめざしたきっかけを教えてください。

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東海大学の付属高校に通っていたので、その大学に入ることは決めていました。高校時代は「歴史の教師になりたい」と思ったり、「国際学科に進んでたくさんの外国語を学びたい」と思ったり、いろいろ悩みましたね。祖母、父、伯父がドクターですが、同じような道を歩むことに対して納得できない気持ちがあったのも事実です。しかし、自分の周りにいる方々の仕事を改めて見てみると、医師は人々を助ける尊い職業であること、患者さんから感謝される素晴らしい仕事であるということがわかるようになり、医学の道を志すことに決めました。医学部卒業後は、何科の医師をめざしたいのか、さらに考えてみたいと思い、昭和大学の大学院に進みました。その4年間で、麻酔科や外科などさまざまな研修を積ませていただきました。

なぜ眼科を選んだのですか?

研修医時代、ひとりの女性患者さんとの出会いがきっかけです。緩和ケア病棟にいたその患者さんは、韓国ドラマのある俳優さんが大好きで、病室には彼のポスターがたくさん貼ってありました。がんが転移していて体を動かすのも大変なのに、その俳優さんの話をするときは、とてもうれしそうだったのです。その様子を見て、もし彼女の目が見えていなければ、その俳優さんを頭の中で想像するしかない。命を救うことも大切だけれど、目が見えるからこそ豊かな時間を過ごせるのではないか。見える力は命に勝るのではないか……と思い、眼科への入局を決意し今に至ります。

今後の展望について教えてください。

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私にとって、この街の皆さんは家族のような存在です。だからこそ、平日なかなか診療に来られない方のために日曜日にも診療したり、昼休みの時間を使って往診にも対応したりなど、開業医としてできる限り力になりたいと考えています。私の祖母が、20年前までこの地で開院していました。耳鼻科でしたが内科も皮膚科も診ていたようで、「なんでも屋さん」でした(笑)。街の人から愛され、頼りにされていた祖母に負けないよう、これからも地域医療に貢献し、ますます医療設備の充実を図りながら、目だけでなく心も癒やせるドクターをめざしていきたいと思います。

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