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小國 武士 院長の独自取材記事

荻窪おぐに矯正歯科

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2019/08/28

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荻窪駅北口のロータリーの中という、アクセス便利な場所にある「荻窪おぐに歯科」。明るい光が差し込む院内は木目調の家具と白い壁で統一され、上品な中にもほっとひと息つけるような優しさに満ちている。まるで誰かの家に遊びに来たかのような安心感を倍増させてくれるのは、院長の小國武士先生だ。歯列矯正への思いと信条を語る真摯な横顔と、「わかりやすい説明方法が閃くと、同じ歯科医師の妻に聞いてもらうんですよ」と照れながら話す柔和な笑顔の落差が人を惹きつける。患者の成長や、治療後の経過を見据えて計画を立て、「一人ひとりのベストをめざす」治療が特徴だ。同院の治療方針や矯正専門の歯科医院で治療を受けることのメリットについて話を聞いた。
(取材日2016年12月20日)

患者の理解が得られるまで、地道に説明する

開院から3年がたちますが、患者層などに変化はありましたか。

開院当初は成人とお子さんが半々といったところでしたが、現在では6対4くらいの割合で成人の比率が高いですね。特に20代の若い患者さんが多いようです。荻窪駅前なので、仕事を終えてから立ち寄るのにも便利なのでしょう。若い方はかかりつけ医がないため、気になる症状が出たときにインターネットで歯科医院を探して、当院を見つけるというケースがほとんどです。お子さんの矯正で来院される保護者の方も、インターネット経由が多いですね。お子さんの場合は、ふだん虫歯の予防や治療などで通っている歯科医院があるものの、「矯正の日は月に数日しかないので通いづらい」「専門医に診てほしい」といった理由で他の歯科医院を探して来られるようです。

キッズスペースが充実していて、お子さんが喜びそうな院内ですね。

無機質なきれいさよりも、温かみを感じるアットホームな院内にしたいと思ってデザインしました。雑貨屋さんのように、そこにいるだけで楽しくなるような配色や遊び心を取り入れたつもりです。キッズスペースにはおもちゃやDVDがあるので、小さなお子さんも退屈せずに待ってくれていますね。大人と違って、お子さんたちは自分の意思で来院しているわけではありません。保護者の方にしっかり治療方針をご説明する間、楽しく過ごしてくれたらうれしいですね。

お子さんの矯正治療に関して、どのような点に気を配っておられますか。

お子さんの矯正を希望して来院される方の多くは、いくつも歯科医院を受診しています。希望通りの治療をしてくれる歯科医院を探しているのでしょう。「非抜歯矯正にしてほしい」など、自分たちで治療方針を決めて来院される方もたくさんいらっしゃいます。しかし、お子さんの歯並びは、遺伝など先天的な要因だけでなく幼い頃の指しゃぶりをはじめとする後天的な要因によって悪化することが多いのです。さらに、口呼吸などによって顎の成長が遅れると、がらりと歯並びが変わってしまいます。こうしたことを前提として、耳鼻科をはじめとする医科と連携し、成長したあとの状態を予測を踏まえて治療計画を立てなければなりません。「なぜ矯正をするのか」「なぜその方法なのか」ということを、地道に説明して理解してもらうよう心がけています。

常に、「患者ごとのベスト」を追求する

大人の矯正治療について、お考えをお聞かせください。

大人でも子どもでも、「ちゃんとした歯並びとは何か」を考えた上でゴールを決め、それに向かって治療することが大切です。単に見た目だけでなく、機能面も考える必要があるということですね。一人ひとり骨格が異なるように、治療の選択肢も当然異なります。最近では矯正器具がオートマチック化して、歯科医師はワイヤーを入れるだけで良いような治療法も出てきました。しかし、決められたひとつの規格だけで、すべての人の歯の細かな状態に対応することはできません。当院では手間を惜しまず、患者さんの歯に合わせて一つひとつワイヤーを通していきます。なかなか患者さんには伝わりにくい部分ですが、そうした小さな配慮が仕上がりや治療後の維持に大きく影響してくるのは確かです。常に「患者さんごとのベストを尽くす」ことを念頭において治療していきたいですね。

診断にかなり力を入れておられる印象です。

矯正歯科の治療は、75%は診断にかかっていると言われています。最初の診断さえしっかりしていれば、その後の治療の大半はうまくいくのです。「こんなに検査をするの?」と仰る方もいらっしゃいますが、妥協せず診断した上で患者さんが譲れないと思う部分を優先したものと、私が最善だと思うものを含めて複数の治療方針を提示するようにしています。何年かかっても理想の歯並びに近づけてほしいという方もいれば、とにかく早く安価に仕上げてほしいという方もいらっしゃいますからね。患者さんに迎合するのでもなく、押し付けるのでもない。その境目が難しいのですが、ブレることなく導ける存在でありたいと思っています。

矯正中に虫歯になった、という話をたまに聞きますが、どう対処すればよいのでしょう。

1ヵ月に1度矯正で通院していたのに虫歯になったら、誰でも嫌ですよね。ところが、矯正中に発見される虫歯のほとんどは、矯正を始める前からあった「虫歯の卵」や、歯と歯の間に潜んでいた小さな虫歯が成長して顕在化したものなんです。当院では毎回衛生指導と口腔内の清掃を行うとともに、矯正用のデンタルフロスの使用をお勧めしています。ワイヤーの下になってフロスを通しにくい歯と歯の間なども、専用のフロスならしっかり磨くことができるんですよ。つまようじでも同じなのではないか、と聞かれることがありますが、つまようじで取れるのは食べかすだけです。プラークを取るにはやはりフロスですね。外出先でフロスを持ち合わせていないときなどは、つまようじの先をほぐして簡易的なフロスを作り、代用するのは良いと思います。

矯正を「なぜやるのか」よく考えて治療に臨んでほしい

「予防的な矯正治療」の必要性も呼びかけていらっしゃいますね。

「歯並びが悪いと虫歯になる」とよく言いますが、実際は少し違います。歯並びが悪いと歯磨きが行き届かなくなり、磨き残しができることによって虫歯になるのです。虫歯のリスクだけを考えるなら、歯並びが悪くてもきちんと磨けていれば良いとも言えるわけですね。けれど、歯並びが悪ければ、歯磨きしにくいのは事実です。いつも同じテンションで、磨き残しが多い部分を重点的に磨き続けられるなら構いませんが、それをずっと続けていけるかというとなかなか難しいでしょう。年をとって介護される側になったら、磨きやすい歯並びでないと介護者が大変です。「今」だけでなく、この先何十年にわたって健康な歯を維持していくという観点から、矯正治療を考えてみてほしいですね。

包括的に矯正を考えてくれるので心強いですね。もともと開業の意思をお持ちだったのですか。

大学を卒業後は日本歯科大学の医局に残って技術習得に努め、2006年にフリーランスとして独立して新潟や都内の各歯科医院で矯正治療を行いました。専門性の高い矯正治療を保険診療と同時に行うのは限界があると感じ、開業を決めたのはこのときですね。実際に開業してみて、時間をかけて治療方針をご説明できることや、治療計画をパソコン上で確認しながらじっくり検討していただけることなど、矯正専門だからこそできることがたくさんあると感じています。治療を行うたびに撮影している口腔内の画像を、患者さんのマイページにアップしてご覧いただいているのは当院ならではかもしれません。治療過程が見えると患者さんのモチベーションがアップしますし、私にとっても非常に多くの学びがあるんですよ。

最後に、矯正をお考えの方にメッセージをお願いします。

矯正治療は「見た目の治療」と「病気の治療」のちょうど中間に位置しています。お子さんの矯正に関しては、保護者が必要性を感じて矯正を検討するわけですから、その子の将来まで含めて「なぜやるのか」をよく考えていただきたいですね。目的を明確にするという点では、大人も変わりません。矯正はいわば注文住宅のようなもので、その人に合った住み心地の良い家を作る治療です。「住めればいい」のか、「自分だけの家」がほしいのか、ぜひ考えてみてください。矯正は、ドクターと患者さんが二人三脚で治療方針を決め、ゴールに向かってともに歩いていくのが理想の形。私も、今持っている知識や技術に満足せず、もっともっと学びを深めて、止まらずに進んでいくつもりです。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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