てんじん内科外科クリニック

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天神敏博 院長

頼れるドクター

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若い人には「医師」よりも「医者」をめざしてほしい

―医師をめざす学生さんにも指導されていたのですね。

そうですね。医療の専門知識以外で学生たちに良く話していたのは、「医者」と「医師」の違いについてです。私が思う「医者」というのは、いわゆる「医学者」をさし、患者さんの診療に携わりながらも大学病院などに残って研究を続ける人、「医師」というのは、大学卒業後、一般病院の現場で技術を磨き、医療に従事する人ということです。ある本に、「医者と医師が仮にタイムマシンで100年後の世界に行ってしまった時、100年後の患者さんに適切な医療を施すことができるか」という内容が書かれていたのですが、現代の医療現場での活動が中心の「医師」にとっては100年後の医療機器というのはあまりにも唐突すぎて、「自分が何をしたら良いか」というイメージが湧きにくくとっさに対応できないが、研究活動に勤しんでいる「医者」は、たとえ100年後であっても、常に新たな法則や定理などの発見を目的に活動しているので、「この医療機器はどうしたら動くのか」などが類推できるかもしれない……とあり、「なるほど」と思いました。

―「医師」と「医者」は違うということですね。

「学位を取り研究者として外国で1〜2年間研究活動する」ということは、現在携わっている医療活動の直接の役には立たないかもしれませんが、医者自身の人生観が変わったり知識が豊かになります。そのことが、患者さんへのよりよい治療に最終的には結びつくのではないか……そういう意味も含めて、学生たちには「医師」よりも「医者」をめざしなさいと話していました。最初から「医師」をめざすよりは、一度は「医者」として研究という道に入ってみることを薦めています。

―ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

祖父が基礎医学の研究者で、父が産婦人科の医師でした。父から「お前も医者になりなさい」などと言われたことはありませんでしたが、長男でしたし期待されていることは感じていました。父は5年前に病気で亡くなったのですが、透析していたのに加え大腿骨も骨折してしまったので、診療科目の多い大学病院への入院が必要となり、最終的には僕が勤めていた大学病院に入院してもらいました。父の最期は僕が看取ったのですが、父は「自分の最期は息子に看取ってほしい」という思いがあって僕に医者になって欲しかったのではないだろうかと、今になって思います。

記事更新日:2016/01/24


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