中野 浩成 院長、中野 香代子 副院長の独自取材記事
なかのクリニック
(横浜市栄区/本郷台駅)
最終更新日:2026/01/06
横浜市栄区の閑静な住宅街にある「なかのクリニック」。院長である中野浩成(ひろなり)先生と、副院長である中野香代子先生が診療にあたっている。浩成院長は循環器を中心とした内科一般、香代子副院長は創傷治療などの形成外科と、美容皮膚科を専門としている。地域に密着した「町のお医者さん」でありたいと開業してはや10年。当初から変わらず患者との会話を重視し、常に患者の心に寄り添うことを大切にしている。近年では近隣地域にファミリー層が戻っており、3世代にわたり来院する患者も増えたことで、患者との距離が近くなってきたことを実感しているという。二人三脚で地域医療に貢献する2人に、この10年を振り返っての思いなどを語ってもらった。
(取材日2024年9月25日)
開業10周年を迎え、より患者に近いクリニックに
開業10周年を迎えられたそうですね。

【浩成院長】開業時に掲げた「患者さんの声をしっかり聞ける医師になりたい」という点は、ある程度実践できているかなと思います。10年たったことで、その分患者さんも年を取り、家族の付き添いが必要となった方や通院が難しくなってきた方もいらっしゃる点が気がかりです。
【香代子副院長】この辺りは約50年前に開発された住宅地です。ここに長年住む方も年を取ってきていますが、最近ではお子さん含めファミリー層も戻ってきてくれていると感じます。おじいさんおばあさんに次いで、お子さん、お孫さんも来られるケースも増えてきました。ご家族皆で来院してくださるのはうれしいですね。
クリニックのコンセプトを教えてください。
【浩成院長】物理的な距離だけではなく、心の距離も「より患者さんに近いクリニック」をめざしています。医師に対し、敷居の高さを感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、そのようなイメージを極力なくし、気軽に相談できるような場をめざしています。
【香代子副院長】内装は、床をナチュラルカラーにするなど、おうちにいるような雰囲気にしています。家庭的というか、落ち着ける場所にしたいと思ったのです。当院は形成外科と美容皮膚科を診療していますが、近隣の方が多く、美容皮膚科の患者さんで内科を受診される方と顔を合わせたくないと思う方もいらっしゃると思うんです。ですから、ある程度プライバシーを確保するために、待合室は内科と形成外科のスペースが分かれるようなレイアウトにしています。
院内感染予防への取り組みはありますか?

【香代子副院長】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、感染リスクの有無によって時間と空間を分けて診療するかたちを取っています。当院は高齢の方の受診も多いので、医師が感染の媒介になってしまうことは絶対に避けなければなりません。発熱などの症状がある方は裏口から入っていただき、感染症対策を施した上で処置室にて対応するようにしています。
【浩成院長】5類感染症に移行したタイミングで、発熱者専用の時間枠については撤廃しましたが、現在は事前にお電話いただき、指定したお時間に来院いただくようにしています。また、近年では薬剤の在庫不足が顕著なことから、薬局との連携を深めています。隣接する薬局での処方を希望される場合は、在庫を確認してから処方箋を回しており、車でお越しの方は車内で薬を受け取れるような体制を取っています。
循環器内科と形成外科を診療し、シームレスに対応
それぞれの科で多いご相談はどのようなものですか?

【浩成院長】私の専門が循環器内科であるため、胸の痛みや動悸といった心不全症状のご相談を受けることが多いでしょうか。動脈硬化や心疾患につながる高血圧症などの生活習慣病で通院されているケースも多いです。また、ご家族から睡眠中のいびきや呼吸停止を指摘され、睡眠時無呼吸症候群の診療を受けに来られる方も増えています。朝の血圧がかなり高い上に、なかなか下がらないなどの疑わしい症状が見受けられた場合に検査を行い、必要に応じてCPAP(シーパップ)と呼ばれる持続陽圧呼吸療法をご提案しています。
【香代子副院長】形成外科には外傷で来られる方が多いですね。お年寄りならお年寄りの、子どもなら子どもの、年齢に応じたけががありますし、近隣の学校からけがの連絡を受けて対応することもあります。近年の傾向としては、帯状疱疹での受診が増加傾向です。当院では50歳以上を対象に予防接種も行っています。
内科と形成外科の両方があることは、クリニックの大きな特徴ですね。
【浩成院長】「なんでも診ることができる」のは開業医の理想像だと思っています。昔は1人の医師が幅広く対応することが多かったですが、今は専門分野が細分化されたことで、医師1人のクリニックでいろいろな診療科を標榜することは難しい。しかしパートナーである副院長が形成外科の医師なので、当院では内科と形成外科の両方を診ることができます。
【香代子副院長】外傷をきっかけに来院されても、内科や循環器に関して気になる症状があれば診察を受けていただくことが可能です。そのほか、足の潰瘍は形成外科の領域ですが、中には糖尿病の方にもよく出る症状があるので、疑わしい場合は内科で診察して確認することも可能です。お互いに気になる症状があったら診察室の扉一枚でつながっているのですぐ相談し合えるというのは大きな強みですね。
特徴的な治療や設備はありますか?

【浩成院長】循環器領域の設備が整っており、エコーによる機能や動脈硬化の評価、血管年齢の評価を定期的に行えます。検査に関して、ほかの医療機関に回っていただくと時間や手間がかかりますので、ここで完結できる体制の整備に努めています。あとは禁煙治療に注力しているのも特徴でしょうか。近隣にお住まいの方だけでなく遠方からも来られる方が増えています。動脈硬化の因子でもある喫煙を続けていると、自覚症状がなくても肺に障害が出ているケースも。禁煙治療では肺機能の検査を行っており、その数値をお見せして禁煙の必要性を本人に感じてもらうことを大切にしています。
【香代子副院長】形成外科では外傷の措置として縫合も行っています。美容皮膚科ではほくろやイボの除去などが多いですが、炭酸ガスレーザーを使用することもあります。また、腋窩多汗症、いわゆる脇汗の治療も行っており、近年では外用薬の選択肢も増えました。
大きな病気につながるリスクは、リスクのうちに治療を
診療の際に心がけていらっしゃることは何ですか?

【浩成院長】コレステロールや血圧が高い状態を病気と思っていない人も多いですが、その先に心筋梗塞や脳梗塞のリスクがあるため、「今ちゃんと治療しなくては駄目です」と伝えることを大切にしています。現代の医療では、心筋梗塞で壊死してしまった心臓や、脳梗塞でまひが出てしまった体は、完全な状態に戻すことはできないですからね。また、勤務医時代よりも開業してからのほうが患者さんとの距離が近くなったように感じますね。家族関係や親戚関係まで徐々に明らかになって、生活に密接に入り込んだ医療が実践できていると感じます。これからも患者さんとの関係性を大切にしながら、診療を行っていきたいと思います。
今後の展望を教えてください。
【浩成院長】患者さんの高齢化が進み、国の政策としても予防医療への移行が進む中で、訪問診療には取り組んでいきたいと以前から考えてきました。しかし、ここ数年は新型コロナウイルスの感染防御対策に時間が取られ、なかなか実践が難しい状況です。状況が落ち着けば、ぜひ実現したいですね。
【香代子副院長】横浜市の健康診査や物忘れ検診、各種予防接種にも対応しています。その後、健康管理面で長いお付き合いのきっかけとなることもよくありますので、気軽に電話にてご予約いただきたいと思います。
最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

【香代子副院長】スタッフもほぼ変わらず、いつ来ていただいても同じ顔に会える安心感を提供できていると感じます。来院された時点から温かく見守り、気さくにお話しする中で、気になった点があればすぐに情報提供して診療につなげてくれる頼もしい存在です。
【浩成院長】「こういう症状があるんだけど、どこにかかったら良い?」と迷ったときに、医療への門戸を一番初めに開けるような医師でありたいです。「怒られそうで怖い」「忙しそうで声をかけづらい」といった声を聞くこともありますが、ハードルが低く受診していただきやすいクリニックをめざしていますので、気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは炭酸ガスレーザーによるほくろの除去/1万1000円~、炭酸ガスレーザーによるイボの除去/5500円~

