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勝田 英人 院長の独自取材記事

かつた眼科クリニック

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2021/10/19

勝田英人院長 かつた眼科クリニック main

尼崎にある「かつた眼科クリニック」は、豊富な経験と知識で地域住民の目の健康に広く貢献しているクリニックだ。日帰り白内障手術はもちろん。日帰りまぶた手術、レーザー治療なども積極的に行っており、子どもから大人まで多くの人が来院している。「医療とは技術だけではだめで、最後は人と人だと思います。患者さんの心に寄り添って、患者さんの希望を実現するためにあるのが技術。そこを見失うことなく、一人でも多くの方の健康に貢献できればと思っています」そう話してくれた勝田英人院長に、開業のきっかけや医療にかける思いなど、幅広く話を聞かせてもらった。

(取材日2019年3月18日)

小さな疑問に応えられるクリニックをつくりたかった

熱帯魚が泳いでいる待合室は、癒やしの空間ですね。

勝田英人院長 かつた眼科クリニック1

クリニックを開業すると決めた時、一番最初に決めたのが「待合室に熱帯魚を置くこと」です。患者さんは皆さん、緊張しながらいらっしゃいますから、ぼーっと眺めることで、ひとときの癒やしになればと思っています。

どのような患者さんが多いのですか?

駅に近いこと、クリニックモールの中にあることもあって、幅広い年齢の方々にご来院いただいています。症状は軽症のものから手術が必要になるものまでさまざまですが、当院でできることは丁寧に、入院が必要なものや当院で対応できない手術に関しては迅速に基幹病院への紹介を行っています。小さなお子さんも結膜炎やものもらいなどでご来院いただいています。

先生が開業を考えたきっかけは何ですか?

大学病院や地域基幹病院での勤務医時代は、私にとって貴重な経験がたくさんありました。病院は多くの重篤な患者さんがたくさんおみえになるので、診察も時間との闘いです。目まぐるしい日々を送る中で重症、軽症問わず、困っている患者さんのお話をもっと聞きたいと思ったことがきっかけとなり、地域に密着できるクリニックを開業しました。

患者さん本位の診療を重視されているのですね。

勝田英人院長 かつた眼科クリニック2

患者さんは疑問を持って来院されると思っています。「なんで病気になったんだろう?」「これからどうなっていくのかな?」「いったい何が起こっているの?」という疑問には、医師としてできる限りきちんと答えたいと思っています。今は医療が発達して、一言で説明するのが難しい診断や治療もあります。病気のことが何もわからず不安でたまらない患者さんもいるはずでしょう。だからこそ、安心して治療を受けてもらえるように、モニターに映し出した患部の画像を一緒に見ながら説明したり、なるべくわかりやすく端的な説明をするようにしています。

幅広い症状が現れるドライアイ。軽視せずに検診を

診療においてコミュニケーションを大切にされているのはどのような理由からですか?

勝田英人院長 かつた眼科クリニック3

病気を治すためには、患者さん自身の協力が必要だからです。正しい診断や、処方をすることだけでなく、ご自宅での服薬や、目薬をしっかり行っていただくことが病気を治すために最も重要です。中には1日に何度も目薬をさすようにお話しすることもあり、驚かれる方もいらっしゃいます。しかし、「やってみよう」と思ってもらうことができれば回復も早いのです。そのためには、ご自身の状態をしっかりと理解し、どうすれば治るかを理解してもらう必要があります。医師がすべきことは、患者さんが病気と闘う術や重要性をしっかり理解できるようサポートすることです。そのために患者さんとはしっかりとコミュニケーションを取っていこうと考えています。

注力している治療はありますか?

白内障や緑内障の手術はもちろんですが、個人的にはドライアイに注目して診察しています。ドライアイというと、単純に目が乾く病気だと思っている人が多いのですが、実はドライアイの症状は多岐にわたります。何も入っていないのに目がゴロゴロしたり、目が開けにくくなったり、なんとなく見えづらくなったり……と、不定愁訴の原因が実はドライアイが原因だということも。ドライアイは突然失明するような怖い病気ではありませんが、生活の質には大きく関わってくる慢性疾患の一つです。点眼治療で症状をコントロールできますので、正しく理解して、上手につき合っていただきたいです。

ドラッグストアで目薬やサプリメントを買えばいいと考えている人も多いと思います。

勝田英人院長 かつた眼科クリニック4

そうですね。今はドラッグストアにもさまざまな目薬があります。しかし、ドラッグストアで入手できる目薬は、眼科医院で処方される目薬とは違って、水分補給できても短時間しか持たないものや、市販の目薬の中には防腐剤が含まれているものもあるんです。そのため長期間使用すると、かえって目を痛めてしまうことになる場合も。ほかにも副作用が強い場合もありますので、できれば眼科を受診し、症状に合わせた点眼薬を処方してもらうほうが良いと思います。また、目の病気は見た目や症状だけで判断するのは非常に難しいものです。われわれ眼科医師でも、症状を聞いただけでは推測はできても診断することはできません。検査をすることでしか発見できない病気がたくさんあるのです。

正しいだけでなく、患者の不安を解消できる医療を

眼科もやはり定期検診が必要なのですか?

勝田英人院長 かつた眼科クリニック5

ほとんどの方が何か理由があって眼科に行くと思うので、予防を考えて眼科に通っている方は多くはないと思います。しかし、先ほど申し上げたように検査をしなければわからない病気が多くあるだけでなく、自覚症状もなく気がついた時には取り返すことができない目の病気があります。緑内障がその代表的な病気ですね。緑内障は視野が狭くなる病気で、治療が遅れると最悪の場合は失明してしまうことも。ただ、早期発見をして目薬などで眼圧を下げることで病気の進行を遅らせることができます。「きっかけがないから」と考えている人は多いと思いますが、例えばコンタクトレンズを作るためにでもいいですし、何かをきっかけに気軽に来院していただきたいです。

白内障の日帰り手術もされているのですね。

勤務医時代にたくさんの手術を経験し、中でも白内障の手術には非常にやりがいを感じました。一人でも多くの患者さんの役に立ちたいと思ったのも開業した理由の一つですので、これからも皆さんのお力になれたらと考えています。白内障の手術は瞳の手術ですから「怖いな」と思うかもしれません。しかし、点眼麻酔を使用しますので痛みはほとんどありません。興味がある方は説明を聞いて検討してもらえたらなと思います。手術自体は10分ほどで終了しますし、普段の生活をしながら受けることができる手術なので、入院の煩わしさもありません。生活の質を上げるためにも、非常に良い方法だと思います。

それでは最後に、今後の展望を聞かせてください。

勝田英人院長 かつた眼科クリニック6

一人でも多くの方の目の健康に貢献したいと思って開業しましたので、今後も研鑽を怠らずに気軽に行ける眼科をめざしていきたいと思います。そして、患者さんと一緒に病気を治せるよう、しっかり定期通院や自宅でのケアの重要性を理解していただけるような対応を心がけていきたいです。医学として正しい医療だけではなく、患者さんの不安を解消できるような医療こそが私がめざしている医療です。そのためには時間をかけた診察も必要ですし、説明する時間も必要です。しかし、丁寧さを心がけるばかりだと、お待たせしてしまうことにつながってしまいます。今後は、もっと患者さんによりよい環境と治療を提供できるよう、日々考え工夫していきます。

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