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森信 幹彦 院長の独自取材記事

もりのぶ整形外科

(伊予市/鳥ノ木駅)

最終更新日:2019/11/12

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50台ほどの車を収容できる広大な駐車場を有し、院内にもゆったりとした待合室やリハビリテーションルームを備える「もりのぶ整形外科」。急性期病院で幅広い研鑽を積んできた森信幹彦院長は、開業後は「運動器疾患かかりつけ医」として、子どもから高齢者まで幅広い世代の患者を診療する。整形外科とリハビリテーション科を標榜し、腰痛や関節疾患、骨折、スポーツ外傷などの治療にあたるほか、手術を伴わない方法で患者の日常生活をサポートする治療にも注力しているそうだ。常に患者のメリットや利便性を考え、待ち時間短縮のためにリハビリ機器を充実させるなどの工夫も凝らす。そんな森信院長に、開業までの道のりやめざす医療などについてたっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年9月12日)

「患者さんのためにできること」を常に考える

初めに開業までの経緯をお聞かせください。

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私は地元が松山市で、愛媛大学を卒業後は、愛媛県立中央病院をはじめ複数の急性期病院に勤務しました。一時期は東京医科歯科大学大学院に在籍していたこともあり、そこで東京と愛媛とでの診療スタンスの違いも実感しましたね。東京の先生は肩、膝など専門分野に特化することが多いのですが、愛媛はそうはいきません。都会に比べてクリニックの数が少なく、患者さんの選択肢の幅が狭いので、年齢・症状問わず何でも診療するスタンスである必要があります。だからこそ、腰痛治療や骨折治療、入院手術など一通りの治療は経験したつもりです。新人の頃は見聞きするものすべてが新しく、知識や技術を吸収していく過程が楽しかったので、当時は開業は考えていませんでした。しかし、研鑽を積む中で「自分だったらこうしたい」と思うことが増え、いっそゼロからやりたい医療に取り組んでいこうと考えて開業に至った次第です。

ホームページにもある「運動器疾患かかりつけ医」が、まさに先生がめざす医療なのでしょうか?

そうですね。治療には薬物療法や手術などいろいろな方法がありますが、どんな治療を受けるにしても、患者さんにとって入り口となるのは地域のクリニックです。当院では、まずはここでできることを最大限行い、高度な医療が必要な場合は総合病院にスムーズに紹介連携していくように心がけています。そのためには正確な診断をつける必要があり、エックス線装置だけでなくMRIやエコー、骨密度測定装置など多数の検査機器を導入しています。院内で治療を完結できたほうが患者さんも楽でしょうし、何より「できることはしてあげたい」という気持ちで日々診療しています。整形外科の患者さんはお年寄りが多い傾向があるのですが、当院には患者さんのお孫さんなど、お子さんが部活動のけがで受診することも少なくありません。私は骨折などの外傷治療を得意としており、大学院時代は骨粗しょう症について研究していましたので、それらの経験も診療に生かしています。

整形外科のほかに、リハビリテーション科も標榜されていますね。

Df2

運動機能の維持・向上を図るにあたり、この2つの科は切っても切れない関係です。当院には理学療法士と柔道整復師が在籍しており、それぞれ異なった視点から疾患に取り組むことによって双方の得意分野が生かせるように治療にあたっています。腰痛や肩関節周囲炎などの慢性疾患のリハビリから、他院での手術後のリハビリ、高齢者の機能回復訓練など、患者さんの要望に応じてさまざまに対応することが可能です。また、少しでもリハビリの効率を良くしたり、リハビリ期間の短縮につながるように、リハビリ機器なども新しいものを導入するようにしています。

個々の症状や希望に合わせて、手術以外の選択肢も提示

手術を伴わない保存治療も重視されていると伺いました。

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整形外科疾患には適切な治療によって治るのが見込めるものと、加齢などの理由で完治が難しいものがあり、私は後者の治療により力を入れるべきだと思っています。最終的な治療手段として手術がありますが、できれば手術したくないという方も多くいらっしゃるので、リハビリや注射で痛みなどの症状を和らげる保存治療によって、通常の生活を送れるようにサポートしています。さらに、病院で手術を受けた場合もその後のリハビリが重要になるのですが、この近辺でリハビリを実施しているクリニックは少ないのが現状です。当院のリハビリ機能を充実させた理由には、そのような背景もあります。

患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか?

なるべくわかりやすい説明を行うことです。例えばお子さんとお年寄りとでは、説明に対する理解度や治療への考え方が異なりますので、患者さん一人ひとりに合わせた話し方をするように心がけています。スタッフには、医療人としてミスのないようにということと、常に患者さんの立場に立って行動するようにということを伝えています。何でも話しやすい環境をつくることも大切だと思っています。ちょっとした打撲や捻挫だと思っていても、本当は骨折だったなんていうこともよくあります。些細な症状でも気軽に相談できるような雰囲気づくりにスタッフ全員で取り組んでいます。

ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何ですか?

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子どもの頃、ある医療漫画の主人公に憧れたのがきっかけです。手術ができるようになりたいと思っていたので、専攻を決める際に外科と整形外科が候補に挙がったのですが、患者さんの全身、特に手足を診ることができ、スポーツ外傷の治療もできるのは整形外科だと思いこの道に進みました。勤務医時代はとても忙しく、週に2回くらいしか家に帰れないときもありました。自分で朝起きられる自信がなかったので、病院内で寝たことも何度もあります(笑)。毎日とても大変でしたが、若い頃は日々医師として成長していくことがモチベーションになっていましたので頑張れましたね。

悪くなる前から、予防的に通ってもらえる医院をめざす

お忙しい中で、休日はどのように過ごされているのですか?

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昔に後輩に誘われて以来、釣りを10年ほど趣味でやっていまして、今も週に1度のペースで海に出かけています。釣りの様子は当院のブログにも載せているのですが、診療以外のことを書くなんてかなり思い切ったことをしたなと思います(笑)。魚は基本的に自分でさばくことができ、自宅で食べたり人に譲ったりしています。最近は家族が飽きて食べてくれないので、リリースすることもありますが(笑)。たとえ釣れなくてもリフレッシュできているので、釣り以前に海に癒やされに行っているのかもしれません。

今後の展望をお聞かせください。

悪くなってからではなく、悪くなる前に受診していただけるように、患者さんの健康を定期的に管理できればと考えています。数ヵ月ごとに血液検査や骨粗しょう症の検査を実施するなどして、予防医療を提供できたら良いですね。待ち時間の解消も大きな課題です。当院の診療は予約制ではなく、患者さんも待つことを承知でいらっしゃるものの、やはり申し訳なさがあります。とはいえ、予約制にするとインターネット環境がない方や、電子機器の扱いに慣れていないお年寄りの方が予約を取れなくなりフェアではありません。また、予約制にすると時間的・物理的に対応できず、診療をお断りすることになってしまいます。現在は「待つけれど必ず診てくれるクリニック」のほうが良い気がしていますが、今後変えるべきか慎重に検討する予定です。そのほかリハビリの拡充も視野に入れていますが、人員やスペースの問題もあり、できることから少しずつ始めたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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腰痛などの症状があるとき、接骨院やマッサージに行く方は多いかと思います。もちろんそれで解決できるのが一番良いのですが、中には詳細な原因究明や別の治療が必要なケースもありますので、今後は整形外科の受診も選択肢に入れてみてください。また、お年寄りの方だけでなく、若くても筋力が弱い方や過度なダイエットをしている女性は、早期に骨粗しょう症になるリスクがあります。そのため、骨粗しょう症は薬を飲めば治るという単純なものではないということを、皆さんにぜひ知っておいてほしいですね。骨粗しょう症の薬はものによって人体に作用していくメカニズムが異なり、その方に合った薬でないと飲んでも意味がないのです。骨量が増えていないのに「薬を飲んでいるから大丈夫」と安心してしまわないように、正しい知識のもとで診断をつけ、薬が本当に効いているかきちんと評価してくれるクリニックで治療を受けるのが良いでしょう。

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