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小野里 義博 院長の独自取材記事

おのさと歯科

(小平市/小平駅)

最終更新日:2023/02/21

小野里義博院長 おのさと歯科 main

小平駅から徒歩で10分ほどのところにある「おのさと歯科」は、2012年開業。2022年で開業から10年を迎えた。院内は落ち着いた雰囲気で、リラックスできる空間。診療室に入ってまず目に入ってくるのが、診療室の隣に設けられたキッズルームだ。住宅街という地域柄、親子連れの患者が多くなるだろうと見込んだ小野里義博院長が、開業の際に必ず実現したいと思っていたこだわりの点である。キッズスペースにとどまらず、ベビーカーや車いすのまま入れるよう診療室を広くするなど、患者への配慮が随所に感じられる。家族ぐるみで訪れる患者が多い同院の特徴や地域住民への想いなど、小野里院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2023年1月11日)

親子連れも安心して通えるような歯科医院をめざして

診療室の隣にキッズルームが設けられているのが新鮮ですね。

小野里義博院長 おのさと歯科1

これは、この地で開業することになった際に必ず実現させようと決めていたことです。ここは住宅街という地域柄、親子連れの患者さんが多く見受けられます。当院は、保護者目線、お子さん目線を考慮した構造になっていて、診療ブース内はキッズスペースに加えてベビーカーを置くスペースも確保し、治療を受ける親御さんのすぐそばにベビーカーを横づけできる仕様にしました。親御さんが治療を受けているときに、キッズスペースにいるお子さんと目が合うようになっているので、お子さんが不安になる心配も少ないでしょう。ほかの患者さんも、子どもが診療室にいることを理解して受け入れてくださる方ばかりです。お子さんがいることで歯科医院へ通いにくいということはありませんので、安心していただきたいですね。

開業から10年だそうですね。開業当初と比べて来院される患者さんに変化はありますか。

特に大きな変化はなく、小さなお子さんから高齢の方まで幅広く来院されます。当院はクチコミで来院される方が多いですね。例えば初めはお母さんが受診されたとして、その後にお父さんが受診され、お子さんも受診されて、気がつけばご家族全員を診ているというケースが多いイメージです。

歯科医師をめざした理由を教えてください。

小野里義博院長 おのさと歯科2

大学受験をしたときは、実は歯科医師になる気持ちはありませんでした。歯科医師だった父からも特に言われたことはありませんでしたが、やはり、父が影響しているのかもしれません。鶴見大学歯学部を卒業してから、1年ほど父と一緒に診察した時期もあったのですが、私は若かったこともあり、治療についてよく父とぶつかりました。その後、別の歯科医院での長い勤務医経験を経て、当院を開業する際、「親父も年だから、この歯科医院でまた一緒にやろう」と声をかけたのですが、開業してすぐに父は亡くなってしまい、結局2人で診療することはかないませんでした。経営のことなど、業界の先輩としても父から教わりたいことはたくさんありました。ただ、父が生きている間に孫の顔を見せてあげられたことは良かったかなと、今はそう思います。

小野里院長にとって、歯科医師としてのお父さまはどんな方ですか。

「すごく真面目に対応していたんだな」と気づかされることが多いです。目の前の患者さんが、いかに父を信用して、父がそれを崩さない診療を守ってきたのか、それを感じられることがあります。考えさせられることが多いですね。父があってこその患者さんからいただいた信用を、これからは私が守っていかなければならない。父が残した真面目な対応、患者さんとの向き合い方について学んだことを、私が引き継いで、次の世代へ持っていかなければなりません。

保険診療を軽んじないような治療を提供したい

患者さんと接する際に心がけていることはありますか。

小野里義博院長 おのさと歯科3

当たり前のことですが、「しっかり治療する」ことですね。まずは患者さんの主訴を最優先で治療し、そのほか虫歯や歯周病が見られたら、そこもしっかり治療します。治療の際は、痛みに配慮した治療を心がけています。麻酔針を刺す際は、表面麻酔を行って十分時間を置いた後、ゆっくり刺すようにします。針を歯肉に刺すのではなく、歯肉を針に入れていくようなイメージです。それから当院では、保険診療内での治療をなるべく提供するようにしています。例えば前歯を折ったとしますよね。患者さんは、神経を取られるのだろうかとか、治療費は高いのだろうかなど不安を感じることでしょう。そんなときに、「とりあえず小野里先生のところへ行ってみよう。小野里先生ならなんとかしてくれるだろう」と思ってもらえるような治療を提供したいと思っています。

保険診療に対するお考えをもう少し詳しくお聞かせください。

保険診療を軽んじないよう、保険診療でもしっかりした機能があることを患者さんにも知っていただけるようご説明します。患者さんから求められていないのに、こちらから自由診療を提案することはありません。自由診療も選択肢の一つではありますが、患者さんの中に「保険診療が頼みにくい」という気持ちが生まれてしまいますので、まずは機能をつくることを重視するようにしています。

感染症対策について教えてください。

小野里義博院長 おのさと歯科4

当院では、新型コロナウイルス感染症が流行する前から感染症対策に努めてきました。治療で使用した器具は、HIVやB型肝炎の感染症対策でも用いられる専用の薬を使って洗浄・滅菌していますし、マスクやグローブ、紙エプロンや紙コップ、使用した器具までも可能なものはすべて使い捨てにしています。治療中は口腔外バキュームを用い、唾液や血液などの飛び散りを防いでいます。診療室は半個室になっていますし、隣の診療室とは距離を取っています。感染症対策には細心の注意を払っていますので、安心して治療を受けていただけると思います。

患者との会話を大切にする歯科医院でありたい

スタッフの方とはどのようにコミュニケーションを取っていますか。

小野里義博院長 おのさと歯科5

受付、助手、歯科衛生士とそれぞれのポジションがありますから、あえて口を出さないようにしています。指示を出すのではなく、各ポジションを尊重することで、自主的に動けるようになると思うんですよね。自分が逆の立場だったら、いろいろ言われるよりも院長に意見できるほうが働きやすいかなと思いますしね。診療中もスタッフに対して「ありがとう」と伝えるようにしており、患者さんもスタッフも私も気持ちよい環境になるよう心がけています。当院はクチコミで来院される方が多いのですが、患者さんがいくら広めてくれても、スタッフの対応が悪いと患者さんの満足度にはつながりません。クチコミでの患者さんが増えているのは、私一人の力ではなく、スタッフの頑張りがあるからこそだと思っています。スタッフには感謝していますね。

今後の展望を教えてください。

当院に来院される患者さんは私にいろいろなお話をしてくれます。もしかしたら、お一人お一人の治療時間よりもおしゃべりのほうが長くなるケースもあるかもしれません。つい先日、小学生の頃から診ているお子さんと進路の話になり、「先生みたいな歯科医師になる」と言われたんです。これはうれしかったですね。患者さんと接していると、生活背景まで見えてくるんです。いろいろなご家族があって、皆さんご事情もさまざまです。今後も、治療をしっかり行うことを大前提とし、患者さんとのコミュニケーションも大切にしていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

小野里義博院長 おのさと歯科6

歯科医院には怖い、痛いのでは、といったイメージがつきものだと思います。受診される際は勇気がいると思うのですが、緊張せず受診していただきたいですね。いつまで治療が続くのだろうと不安に感じる方もいると思うので、当院では、初回の治療時におおよその治療回数をお伝えしています。見通しがつくのとつかないのでは、通うモチベーションも変わってくると思います。診療室にあるモニターを活用したわかりやすい説明を心がけていますので、気になることがありましたらぜひ一度お越しください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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