全国のドクター9,232人の想いを取材
クリニック・病院 160,690件の情報を掲載(2022年6月29日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 京都市下京区
  4. 西大路駅
  5. 前田クリニック
  6. 前田 康秀 院長

前田 康秀 院長の独自取材記事

前田クリニック

(京都市下京区/西大路駅)

最終更新日:2022/04/15

170352 top

「前田クリニック」は2013年10月に開業。内科・泌尿器科のクリニックとして地域に根差した診療を行い、在宅訪問診療にも取り組んでいる地元密着型のクリニック。最寄駅はJR西大路駅、阪急西京極駅や西院駅で、いずれも徒歩15分ほど。院長の前田康秀先生が患者のために配慮しているのは、「丁寧で迅速な対応」、そして「クリニックへのかかりやすさ」なのだそう。敷居の高さを払拭するため、スタッフとともに患者の不安や相談に耳を傾けるよう配慮している。専門は泌尿器科だが、日本内科学会総合内科専門医でもあり、広い視点からの診療を心がけ、医療が我流に偏りすぎず、視野を広くもつように努めているのだという。そんな前田院長に同院の特徴や診療理念についてなど、今の思いを聞いた。

(取材日2020年3月31日)

患者に長く寄り添い、健康長寿を支えたい

まずクリニックの理念について教えてください。

1

地域の皆さんの健康な暮らしを長く支え、安心できる診療所でありたいという思いから、基本理念を“3つの「わ」を大切に”としました。3つの「わ」とは、「話・輪・和」の3つを指します。まず1つ目の「話」は患者さんとの会話を大切にして、わかりやすく丁寧な説明を心がけることです。次の「輪」は、地域のネットワーク(医療連携)を生かして、患者さんの生活環境や社会背景にも配慮し、質の良い医療を提供したいと思っています。具体的には、医師、薬剤師、ケアマネジャー、看護師、理学療法士、栄養士、歯科衛生士と連携していくことです。もう1つの「和」は、スタッフのチームワークを大切にし、皆さんにかかりやすい、優しく和やかな診療所を築いていくことです。医師、看護師、受付事務、栄養士からなるスタッフが全員一丸となり、この理念をもとに取り組んでいます。

なぜ泌尿器科を専門にしたのでしょうか? また、どういうところにやりがいを感じますか?

子どもの頃、慕っていた従兄が小児喘息の発作で夜中に吸入治療をする姿を見ていました。従兄が病気と闘いながら、医学部に進学したことにとても感銘を受け、医師を志すきっかけとなりました。泌尿器科に進んだのは、硬式テニス部の先輩に勧誘されたからです。泌尿器科では小児から高齢者、男女のさまざまな尿路疾患、生殖器疾患を取り扱い、 検査、手術、化学療法、緩和治療や終末期のケアまで、外科であると同時に内科的な管理も必要とされます。一人の患者さんと長く関わり合いを持ち、系統的に診させていただくことに魅力とやりがいを感じました。

勤務医時代にはどのような経験を積んできたのでしょうか?

2

大学附属病院やがん専門病院で専門性の高い治療に専念し、研鑽を積みました。その後、地方の病院で勤務をしているときに、患者さんを総合的に診ることが求められていると実感し、専門以外の知識や経験に力量不足を感じました。このことがきっかけで、良い医療を提供するには、患者さんに長く寄り添い、幅広い知識と経験が必要であると考えるようになりました。そのため、当時勤務していた地域医療の歴史がある京都南病院に相談し、内科や救急、プライマリケアなど、幅広い視点で、多くの経験を積ませていただきました。

先進医療へつなぐ。専門家への橋渡しも重要な役割

患者さんはどういった年齢層で、どういった疾患が多いですか?

3

近隣に市場や商店街があり、高齢でも自営業を営んでいらっしゃるような活力のある方が多いのが印象的ですね。最近はマンションが増え、若い世代のファミリー層も増えています。疾患は、泌尿器科の専門性を求めて来院される方はもちろん、風邪や発熱、腹痛、皮膚疾患、けがなど、よくある日常的な病気や生活習慣病で受診される方もたくさんおられます。また女性の方が比較的多いのも特徴ですね。日常的な病気や、頻尿や膀胱炎など泌尿器疾患、女性特有の冷えや更年期障害などで相談に来られたり、お母さんがお子さんを連れて包茎やおねしょの相談に来られることもあります。

開業にこのエリアを選ばれたのはなぜですか?

京都南病院や京都武田病院に勤務していたので、この地域にはとても愛着がありました。地域の医療従事者で顔見知りも多く、人間関係ができていたので、開業後は円滑に医療連携をさせていただけると思っていました。また地理的に京都市内の大学病院や、救急や先端治療を行っている中核病院へのアクセスが良く、医療資源に恵まれていることも魅力でした。専門治療や先端治療が必要な時に、しかるべき専門家へ紹介することは開業医の重要な役割と考えていました。必要な時は、できるだけ素早く適切な病院、専門家へつなぐ橋渡しとしての役割を今後も頑張っていきたいと思います。

スタッフと一緒に取り組んでいることはありますか?

20200501 4

患者さんがかかりやすく、安心できるよう、院内の雰囲気づくりに気を配っています。「清潔できれいですね」「ここに来ると安心できます」と褒めていただけるのは、スタッフのおかげです。患者さんに親切・丁寧に接してくれているので感謝しています。また開業以来、「断らない外来」を心がけているので、子どもからお年寄り、慢性疾患から緊急疾患まで多種多様な疾患の方々が来院されます。開業初期の頃は、緊急疾患への対応に慣れておらず、スタッフ皆があたふたすることもありましたが、事務、看護師、医師それぞれ役割分担を決め、マニュアルを作成し、勉強会やシミュレーションを行いました。その後は実践と反省と繰り返しながら経験を重ね、今ではスタッフを信頼して対応を任せることができています。

地域の医師会との関わり合いはどうですか?

開業してから下京西部医師会に関わるようになりましたが、この地域の先生方は地域医療に熱い思いで取り組んでいる方が多く、刺激を受けています。「プライマリ・ケア教育の会」いう勉強会が定期的に開催され、臨床に役立つ最新知識を得られるので、喜んで参加させてもらっています。医師会活動として、下京区、南区の地域の方々の健康啓発イベントとして開催される「健康まつり」の実行委員として、歯科医師、薬剤師、栄養士、歯科衛生士、包括支援センターや区役所の職員と月1回会合を重ね、手作りのイベントづくりに参加させてもらっています。

世代を超え、かかりつけ医として家族みんなをサポート

このクリニックの特徴を教えてください。

5 1

来院される患者さんは、ご家族でかかってくださる方が多いのが特徴ですね。3世代、4世代で診させていただくご家族もあり、思い入れや責任感はより一層強くなります。信頼していただけるよう、正確で丁寧な医療と迅速な対応を心がけています。また、往診依頼、電話相談、専門家への紹介、書類作成など、日常医療のいろいろな場面で、できるだけ素早く対応するようにしています。

診療へのこだわりや、設備について教えてください。

じっくり聞くこと(傾聴)と身体診察、とくに患部に触れること(触診)を大切にしています。患部の性状、硬さ、熱感、痛みの程度など触診で得られる情報は多く貴重です。検査として超音波検査を駆使しています。超音波診断装置は据置型が1台、携帯用が2台あり、患部により3種類のプローベを使い分けています。内臓はもちろん、関節、皮膚、頸部、血管などいろいろな部位に活用し、診断の手がかりとしています。往診では携帯用エコーを活用しており、設備面ではより多種多様な状況に対応できるように医療機器を増やしています。手術で使用する電気メス装置を常備し、皮膚疾患の処置や小手術、止血処置に活用しています。また呼吸循環動態を観察できるベッドサイドモニターを設置し、状態の不安定な患者さんが来られたときに、院内で状態を観察できる体制にしています。

地域の方々へ、メッセージをお願いします。

20200430 6

地域の皆さんへの医療を外科、内科両方の視点で、幅広く、深く、末永くお役に立ちたいと思っています。患者さんの生活習慣、生活環境はもとより、社会的な立場や家族関係の変化も病気に影響を及ぼす重要な因子だと考えていますので、広い視点からの医療を心がけていきたいと思います。地域の方々の信頼を得て、安心を提供できるクリニックを築いていけるよう、日々精進していきたいと思います。スタッフ一同、優しく丁寧な対応を心がけていますので、安心して受診してください。

Access