守澤 郁子 院長、守澤 正幸 理事長の独自取材記事
もりざわ歯科・矯正歯科
(習志野市/津田沼駅)
最終更新日:2024/10/23
JR中央・総武線津田沼駅から徒歩圏内の新興住宅街・奏の杜。ワイヤーを裏側につける舌側矯正とマウスピース型装置を用いた「見えにくい」矯正に力を入れている「もりざわ歯科・矯正歯科」には、同院のホームページなどを頼りに全国から患者が訪れる。守澤郁子院長は、変化し続ける矯正の新たな情報に常にアンテナを張り、歯列だけでなく顔全体のバランス改善を軸にした矯正を提供している。アンカースクリューを用いた施術も得意とする。また、守澤正幸理事長は、豊富な経験・知識をもつベテラン歯科医師だ。抜歯や補綴の技術を生かして、矯正をサポートしている。親しみやすさと温かみを大切に、真摯に歯科診療に向き合う両先生に話を聞いた。
(取材日2024年9月24日)
数ある矯正法から選べる、コラボレーション矯正に注力
こちらでは、どのような矯正が受けられるのですか?
【郁子院長】当院の矯正は、表側にワイヤーをつける唇側矯正と、歯の裏側につける舌側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正があり、必要であれば複数を組み合わせたコラボレーション矯正を行います。歯科矯正用アンカースクリューも導入していて、その中でも口蓋のアンカースクリューを使用した場合は、外科手術を行わずに、外科手術を行った場合と同じような「顔の変化」が見込めるケースもあると、最近話題になりました。その矯正を受けたいと、遠方から来院される方も増えています。矯正は日進月歩。新たな情報にアンテナを張りながら、私自身が納得し、患者さんにお勧めできるものを取り入れています。
【正幸理事長】私は今まで得た知識と技術を生かして、矯正をサポートしています。虫歯の治療やかぶせ物、抜歯や入れ歯の作製まで対応します。また、土日診療する地域の頼れる歯科医院という側面も大切にしています。
矯正歯科と一般歯科の診療を同じ院内で受けられるのですね。
【正幸理事長】そうなんです。例えば抜歯を伴う矯正の場合、最適なタイミングで抜歯をすると全治療期間が短くなるというメリットがあります。当院では、ベストな時期を見計らい、そのまま院内で抜歯を実施します。矯正中に虫歯になってしまった場合でも、当院ならば、ワイヤーを外して虫歯治療を行い、その日のうちにまたワイヤーを取りつけることが可能です。また、矯正を受けている患者さん自身のかぶせ物治療はもちろんですが、一般歯科治療のみを希望するご家族がいらっしゃれば、その対応も可能です。待合室にご家族みんなでいらっしゃる姿を見るとうれしいですよね。
最近、矯正ではどのような傾向が見られますか?
【郁子院長】健康のために歯並びを治したい方も多くいらっしゃいますが、最近はご自身の中に具体的な「スケジュール」や「顔の変化」に対するご希望があり、「こうしたい」と相談時に積極的に話してくださる方が増えてきたように思います。例えば「結婚式までに」「ガミースマイルを治したい」「顎を前に出したい」など仕上がりのスピードや完璧さを求める声も多くなりました。SNSの影響もあると思いますが、歯科医師として要求されるレベルが上がったと感じています。また、「ハーフリンガルで」「マウスピース型の装置で」など装置指定の希望もあります。患者さんの主訴やライフスタイルをきちんとくみとってから、矯正法や各装置のメリット・デメリットを説明して、最終的に患者さんご自身がご納得された方法を選択していただくようにしています。
良好なコミュニケーションが良い矯正につながる
「見えにくい」矯正とはどのような方法なのでしょうか?
【郁子院長】「見えにくい」矯正は、歯の裏側にワイヤーをつける舌側矯正とマウスピース型装置を用いた矯正の2つがあります。裏側にワイヤーをつければ他人に装置が見えることはほぼありません。マウスピース型装置も透明なので周りの方にほとんど気づかれずに矯正ができます。これが「見えにくい矯正」ということです。矯正について、「装置が目立って嫌だな」などマイナスイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。確かに、白いワイヤーやセラミックの透明なブラケットを使ったとしても、歯の表側に装置をつける矯正だと、周りの人から装置が見えてしまいますよね。「見えにくい」矯正は矯正中も自分らしく過ごせると人気があります。当院では初診時にご要望を伺い、適応や仕上がりを考慮して診断時に最終決定することになります。大切なのは、患者さんご自身がご納得された方法を選択していただくことですよね。
受診される患者さんはお子さまもいらっしゃいますか?
【正幸理事長】小さいお子さんも多いです。大人の患者さんとは違った気配りが必要になりますが、私は地域の校医をしていますし、私自身の子育て経験も生かされていると思います。
【郁子院長】小児矯正は、医療的な正しさだけでなく、その患者さんの個性も考慮する必要があります。最近では口腔機能の育成も注目されていますが、同じように見える症状であっても、その原因も重症度もそれぞれ異なります。矯正のタイミングや治療の選択肢に迷う保護者の方から「もし先生のお子さんならどうしますか?」と質問されることもよくあります。その時は、2人の子どもを育てている母親の視点を加えた成長・発育の専門家としてのアドバイスを差し上げています。
診療の際に心がけていることをお聞かせください。
【郁子院長】患者さんが望む診療を行うには、コミュニケーションが大切だと考えています。例えば、ガミースマイルに配慮しながら矯正を行う過程でも、見た目の理想は患者さんごとに異なるもの。実際、治療経過で、ご希望が変わることはよくあるものです。歯科衛生士と患者さんと一緒にお顔を見ながら、毎回ご希望や変更がないかをお聞きしています。とても大切なことです。遠慮せずに何でも話してほしいですし、話せるような雰囲気づくりを心がけています。人と人として正直に向き合うこと、これはスタッフに対しても同じです。患者さん、スタッフ、そして歯科医師が向き合って、心のこもったコミュニケーションを取り合う。それが矯正の結果にも表れてくると思うんです。
診療の最大の喜びは患者の本当の笑顔
とてもきれいな院内ですが、2024年に改装されたと伺いました。
【郁子院長】近年は感染症の問題もありましたので、密接せずにスペースを保てる2つ目の待合室をつくりました。診療室も、カウンセリングルーム、完全個室、半個室ユニットも増やし、プライバシーにも配慮しています。開業当初めざしたのは「頼れる町の歯医者さん」でした。そこから診療内容が広がり、患者さんが全国からいらっしゃるようになって、私たちの目線も「町の歯医者さん」から「地域を超えてより多くの方に、満足できる矯正を」と変わってきたんです。改装時には時代のニーズを取り入れながら、変わってきた私たちの思いを盛り込みました。この先、めざすものはさらに広がっていくかもしれませんが、温かみと親しみやすさはいつまでも大切にしていきたいです。
開業時と比べて、デジタル化も進んでいますね。
【郁子院長】デジタル矯正や顎顔面全域を撮影できるCT、3Dスキャンの型採りを取り入れています。院内全体としては、予約システムはもちろん、手書きカルテをデジタル保存できるシステムも導入しています。スタッフも1台ずつタブレットを持ち、連絡事項はオンラインで常に共有。そう聞くとまるで新しいもの好きのように思えるかもしれませんが、決してそうではありません。大切なのはそれを導入することによって、物事の精度やスピードが上がるということ。「アナログの良さを引き立てる」デジタル化を選んで導入するという方針です。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
【正幸理事長】予防歯科、虫歯治療、かぶせ物、入れ歯治療などで長く通ってくださる一般歯科の患者さんを大切にしながら、抜歯や補綴の技術を生かして矯正歯科をサポートしていきたいです。
【郁子院長】患者さんが思いきり笑える「本当の笑顔」をつくり続けていきたいです。細かな目標や展望はたくさんありますが、結局のところ、この思いに行き着くんです。矯正で美しい口元、ご自身のお顔に自信がもてるようになり、患者さんに「本当の笑顔」をお見せいただいた時が、私の診療の最大の喜びです。そのために、日々進化していく医療技術に対応するための努力や研鑽を惜しまない矯正歯科医院でありたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは表側矯正(唇側矯正)/88万円~99万円
マウスピース型装置を用いた矯正/60万5000円~93万5000円
小児矯正/44万円
舌側矯正(ハーフリンガルも含む)/132万円〜159万5000円
アンカースクリューを用いた矯正/+5万5000円~
セラミックインレー/6万6000円~
セラミッククラウン/13万2000円~
金属床義歯/38万5000円~
※詳細は当院にお問い合わせください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。