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めまいや吐き気、ふらつきの症状
まずは耳鼻咽喉科の受診を

港みみ・はな・のどクリニック

(名古屋市港区/築地口駅)

最終更新日:2021/11/12

港みみ・はな・のどクリニック めまいや吐き気、ふらつきの症状 まずは耳鼻咽喉科の受診を 港みみ・はな・のどクリニック めまいや吐き気、ふらつきの症状 まずは耳鼻咽喉科の受診を
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日常生活の中で、ふとめまいを感じることはないだろうか。めまいの原因はさまざまで、一度の検査では病気を突き止められないことも多いが、適切な治療やトレーニングを行うことで、完治または症状の緩和が期待できるという。特に耳の異常が原因の場合、薬の服用や生活習慣の見直しも有用だと話すのは、「港みみ・はな・のどクリニック」の荒木幸絵院長。自身もめまいを起こすことがあり、その大変さや不安についても実感しており、早いタイミングでの検査や治療開始を勧めている。耳が原因のめまいのほか、脳神経や自律神経、加齢、心因性のめまいも含め、検査や治療の実態について詳しく聞いた。

(取材日2021年10月20日)

メニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴など、耳から起こるめまいに注意

Qめまいにはどんな病気が隠れているのですか?
A
港みみ・はな・のどクリニック 幅広い年齢層の患者の診療を行っている

▲幅広い年齢層の患者の診療を行っている

一口に「めまい」と言っても、その症状や頻度はさまざまです。ふらつきや頭痛を伴うもの、耳鳴りを感じるもの、吐き気を催す場合もあり、こうしためまいには何らかの病気が隠れている場合があります。例えばメニエール病や良性発作性頭位めまい症、突発性難聴、前庭神経炎などは、耳から起こるめまいです。そのほかに脳梗塞や脳出血といった脳から起こるめまい、更年期障害や甲状腺疾患、起立性調節障害、貧血、片頭痛、首の凝りに加えて、ストレスなどの心因性の原因でもめまいが起こります。めまいは症状も原因もさまざまですが、適切な治療に加え、トレーニング、生活習慣の見直しも行いながら症状の緩和を図っていきます。

Qめまいを感じたら、どう対処するのが良いでしょうか?
A
港みみ・はな・のどクリニック 明るく広々とした院内。待ち時間もリラックスして過ごせる

▲明るく広々とした院内。待ち時間もリラックスして過ごせる

倒れたり意識を失ったりするような強いめまいを感じた場合や、頻繁にめまいが起こる場合は、なるべく早く受診しましょう。めまいの原因はさまざまですが、内耳に異常を来していることも少なくありません。例えばメニエール病は、回転性のめまいと難聴、耳鳴りが繰り返されます。すべての症状がそろわず、一部のみの症状のこともあります。寝起きや寝返りなど頭の位置を変えた時にめまいが起こる場合は、良性発作性頭位めまい症を発症している可能性があります。突然片耳が聞こえづらくなりめまいを伴う場合には、突発性難聴が疑われるでしょう。こうした疾患を見つけて治療につなげるために、まずは耳鼻科を受診するのが良いでしょう。

Q診断や検査内容について教えてください。
A
港みみ・はな・のどクリニック 検査時も感染対策に配慮

▲検査時も感染対策に配慮

始めに、めまいの特徴や頻度、発作が起こる状況、ほかに症状はないかを問診します。めまいの原因はさまざまなので、直接関係がないと思われるような生活習慣についても確認します。その後、体の平衡検査、眼振検査、聴力検査を行います。平衡検査は検査機に立って乗り、体の傾きを調べる検査です。眼振検査では目にカメラを装着し、眼球の動きを観察します。検査時にめまいが起こっていなくても、必要に応じて頭を振って検査することで適切な診断ができます。突発性難聴やメニエール病によって聴力が低下していることもあるので、聴力検査も欠かせません。こうした耳の検査以外に、総合病院などでCTやMRIの検査を行う場合もあります。

Qどのように対処するのですか?
A
港みみ・はな・のどクリニック 一般的な耳鼻科疾患から専門性の高い検査・治療まで対応

▲一般的な耳鼻科疾患から専門性の高い検査・治療まで対応

めまいの発作が頻繁に起こる急性期には、光や音、匂いの刺激を避け、安静を保ちましょう。脱水もめまいを引き起こす原因になるので、経口補水液などで水分を十分に取ることも重要です。その後は、基本的に薬の服用にトレーニングを取り入れながら治療を進めます。例えば突発性難聴は、発症から1〜2週間以内であればステロイドの投与で完治につなげることも期待できるため、できるだけ早く治療を開始することが重要です。比較的症状が落ち着いたら、トレーニングを行うのもいいでしょう。眼球を動かしたり、首を振ったり、一定の姿勢を取ったりする運動をすることで、平衡感覚の働きを鍛えていきます。

Q日常生活で気をつけることはありますか?
A
港みみ・はな・のどクリニック 女性が働きやすい環境をつくっていきたいと意欲を語る院長

▲女性が働きやすい環境をつくっていきたいと意欲を語る院長

水分の補給と有酸素運動を積極的に行うことで、めまいの再発を抑えられる可能性もあります。また、過度の喫煙、飲酒、カフェインを避け、たっぷりと睡眠を取ることでめまいを誘発しづらくなります。症状が落ち着いている時には、体を回転させる運動や、足の裏の筋肉を刺激するのも良いでしょう。耳以外の原因でめまいが起こっている場合には、原因に応じた対処が必要です。ストレスが影響している場合には、不安を和らげリラックスできるような時間をつくり、更年期障害が原因であれば、当院でもプラセンタ、漢方療法などを行い、婦人科での受診やホルモン治療なども選択肢になります。首の凝りや片頭痛がある場合には、ストレッチもお勧めです。

ドクターからのメッセージ

荒木 幸絵院長

めまいは、適切な治療や生活習慣の見直しを行うことによって、完治もしくは症状の緩和が期待できますから、症状を放置せず、まずは耳鼻科医院を受診することをお勧めします。更年期障害や甲状腺異常が原因の場合には、婦人科、内科のアプローチを行うこともあります。また、消化管出血による貧血など意外な理由でめまいが起こることもあるので、放置せずに医療機関を受診しましょう。実は私自身も片頭痛によるめまいがあり、体を動かすことで症状の緩和につながればとストレッチを習っています。このように生活習慣の見直しについてもアドバイスできるので、めまいが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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