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山縣 徹哉 院長の独自取材記事

山縣歯科医院

(川崎市川崎区/川崎駅)

最終更新日:2023/07/05

山縣徹哉院長 山縣歯科医院 main

川崎駅から徒歩3分の場所にある「山縣歯科医院」。神経と補綴を専門に学ばれてきた山縣徹哉先生は、補綴治療やマイクロスコープによる精密な根管治療といった専門性の高い治療を提供しており、セカンドオピニオンとしても訪れる患者も多いという。カウンセリングにも時間をかけ、根管治療の流れや無菌的治療下の根管治療の重要性、その後の補綴治療の注意点、そしてアフターケアに関することまで丁寧に説明してくれる。「一番重要なのは、治療前に根管治療が本当に必要かどうかの診断をきちんとつけることです」と話す山縣先生。取材では無菌的治療を前提とした根管治療を行う重要性や症状によって通う歯科医院を分けるメリット、診療方針などについて語ってもらった。

(取材日2023年4月12日)

根拠に基づいた精密根管治療を提供

開業されたきっかけについてお伺いします。

山縣徹哉院長 山縣歯科医院1

私は大学病院で11年間、かぶせ物や入れ歯に特化した治療を行っていたので、最初は教育と医療を両立させる大学教授になりたいと思っていました。ですが、途中から大学病院にはできない、より専門的な治療が提供できる歯科医院をつくりたい。そして自分の経験と技術を生かして、より多くの患者さんに還元したいという考えに変わり、「山縣歯科医院」を開業しました。当院はかかりつけ歯科医というより、根管治療や補綴などの専門性の高い治療をメインで提供していますので、ありがたいことにセカンドオピニオンで来院される方やクチコミ、他院さんからの紹介をいただくことが多いです。現在は私が中心となって診療を行い、口腔外科や歯列矯正においてはそれぞれ専門の歯科医師に非常勤で来ていただいています。診療科ごとに受診しなくても、当院でさまざまな専門的な診療が受けられるという安心感や便利さには、これからもこだわっていきたいと思います。

力を入れている治療はどのようなものがありますか。

当院では、一般的な歯科治療から根管治療といった厳密な感染予防が重要な治療まで提供しています。特に、無菌的治療を前提としたマイクロスコープによる精密根管治療には注力しています。口腔内は、多くの菌がいますので、根管治療をするときにラバーダムシートという菌が入らないようにするシートを使って、必ず口腔内と治療する虫歯を分離して行います。無菌的状態でないと菌が入り込んでしまい、感染してしまいます。いずれまた歯を削ることになりかねません。ですので、より歯を長持ちさせるためにも、無菌的状態での治療を徹底し、根管治療やその後の補綴治療を行っています。何度もやり直しがないよう精密な治療を心がけており、セカンドオピニオンとしても対応しておりますので、お悩みの方はご相談ください。一人ひとりに適切な治療を提供するため、すべてのスタッフが日々技術の向上に取り組んでいますので、安心してお任せください。

そのような治療に注力されることになったきっかけは何ですか。

山縣徹哉院長 山縣歯科医院2

大学病院時代は主に補綴について学んでいました。詰め物、かぶせ物、義歯といったジャンルです。ただ補綴物を入れる前に根管治療をされている歯が多く、その治療の質や予知性に不安を抱いていました。そこをきちんと学ばなければならないと思うようになりました。あと、私は高校生の頃アイスホッケーをやっていて、競技中に歯をぶつけて神経が死んでしまったんです。大人になってからレントゲンを撮って初めて気づきましたが、根管治療への不信感から治療をしませんでした。ですがその後、アメリカの大学の歯内療法学科で行われているメソッドをスタディーグループで学び、安心してグループにいた先生に治療をお願いしました。その際に無菌的治療下での根管治療の重要性を再確認することになったのです。

かかりつけ歯科医と専門の歯科医師のすみ分け

根管治療とはどのようなものですか。

山縣徹哉院長 山縣歯科医院3

歯の中、神経に関わる治療のことです。重度にまで進行した虫歯の治療法として、根管の内部の神経や血管を取り除くための根管治療が挙げられます。一番重要なのは、治療前に根管治療が必要な歯とそうでない歯の診断をきちんとつけることです。つまり、神経を温存できるのか、取り除かないと痛みが取れないかの判断を適切に行うことが大事なのです。日本の医療現場においては、診査・診断がなかなか満足にできていないことが課題であるとも思っています。歯の治療というものは、削ったり神経を取ったりしたらもう二度と元に戻すことはできません。ですので、診断がつかない場合は、安易に手をつけず経過を見守るという待機的診断をすることもあります。誤診を生まないためにも、予防的な治療をする時にはかかりつけ歯科医に、根管治療は専門的な先生に診査・診断からやってもらうのが一番良いと考えています。

かかりつけ歯科医と専門の歯科医師を分けて考えることも重要なのですね。

はい。ほとんどの歯科治療はかかりつけ歯科医で行っていただけますが、無菌的状況下の根管治療をしっかり行おうとすると時間も手間もかかります。そのため、しっかりと根管治療に時間をかけられる歯科医院に任せるべきだと思っています。当院では、ほかの患者さんと時間帯が重ならないよう、60分~90分間のアポイントを頂いてます。その中で、まずは患者さんの主訴をしっかりと伺い、問診を行います。その後、神経の生活反応を温度や電気などで検査、根の周りの骨や組織の状態をエックス線で診察し、その上で複合的に診断を行っていきます。当院では神経を残すための努力を第一に、決して私の経験だけに頼るものではなく、きちんとした根拠に基づいた治療に努めています。

根管治療を行う際に気をつけていることはありますか。

山縣徹哉院長 山縣歯科医院4

歯の痛みが再発してしまうのは治療時の細菌感染によるものが大半ですので、感染予防をしっかり行うことが重要です。当院での治療の際は、必ずラバーダムを使用し、根管内を無菌化するための感染対策を徹底的に行っています。ラバーダムとは唾液や細菌、歯の削りかすから患部を守るための医療器材です。また、根管の内部は非常に細かく複雑な形状をしているため、より精度の高い治療をするために有用なマイクロスコープを2台導入しています。マイクロスコープは、導入している歯科医院はまだまだ少ないですが、機器を利用しながら適切な診査・診断を行うことで、かつて従来の治療では残せなかった歯をも保存することにつながっていくと考えています。

これからも地域で信頼される歯科医院をめざす

先生が診療する上で大事にされていることは何ですか。

山縣徹哉院長 山縣歯科医院5

根拠に基づいて診療していることでしょうか。これまで見聞きした情報や経験があっても、あくまで根拠がなければ安易に頼らないようにしています。根拠があることを学び、それを自分で実践して、提供していくことが大事なのかなと。あとは丁寧に説明することやしっかり患者さんの話を伺うことも大事にしています。歯を守るために必要なことはしっかりお伝えしますが、それはきちんと理解していただくことが目的です。何よりコミュニケーションが大事だと思っていますので、患者さんの話を伺いながら、どうしたら伝わりやすいかなど考えて日々診療しています。

予防歯科にも注力されていると伺っています。

全身疾患はすべて口腔内からと思っておりますので、日頃から予防歯科の意識を高く保っていただくことは大事だと思います。予防歯科に関しては、院内に専門の歯科医師がおりますので、そちらにお任せしています。私自身スーパーマンみたいになりたいのですが、限られた診療時間内で根管治療も行い、さらには予防歯科までとなると患者さんをお待たせすることになってしまいます。予防歯科や歯周病の治療は専門の歯科医師と歯科衛生士がタッグを組み、患者さんの歯の状態を把握し、改善するためのプランを立てています。患者さんに寄り添い安心して通ってもらうためにも、ネガティブなことはあまり言わないようにと、日頃からスタッフみんなに伝えています。地域で一番信頼される歯科医院になることを、これからもスタッフ一同でめざしていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山縣徹哉院長 山縣歯科医院6

歯に関する悩み事がある時は、きちんと調べてから診てもらう歯科医院を決めるのが良いと思います。かかりつけ歯科医だからなんでもすべて任せてしまおうと思うのではなく、その時々で専門的な治療を任せるところと、虫歯やクリーニングといった一般的な治療をお任せするところを通い分けるのも大切です。根の治療をはじめ、何か困り事がある方、セカンドオピニオンを希望される方がおりましたら、当院までお気軽にご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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