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鈴木 克洋 院長の独自取材記事

豊田すずき眼科

(豊田市/新上挙母駅)

最終更新日:2021/10/12

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科 main

名鉄三河線上挙母駅から南西へ徒歩7分、愛知環状鉄道新上挙母駅から南へ徒歩5分と、アクセス便利な場所に建つ「豊田すずき眼科」。まだ真新しさが残る白い大きな建物は、2013年7月に開院。建物同様、駐車場も広く38台を収容できるスペースだ。「眼科の医師と患者の垣根をなくし患者さんに近い立場での診療」をモットーとする鈴木克洋院長は、三重県出身で、親しみあふれる口調で明るく、常に全力でまっすぐ患者と向き合う。毎週水曜日に行っている白内障手術の数は年を追うごとに増えているそう。鈴木院長の経験と熱意あふれる姿勢が相まって、ガラス張りの広い待合室は常に患者であふれているという。多忙な鈴木院長に、診療後のひとときをぬって話を聞いた。

(取材日2018年6月2日)

すべてに情熱を傾ける熱血眼科医師

先生が医学部、そして眼科の医師をめざしたきっかけについて教えてください。

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科1

私の父がもともと医師になりたいという夢を持っていたんですが、家業を継ぐために断念せざるを得ませんでした。自分の夢を果たせず、息子の私には医師になってほしいとの思いがあったようで、その思いをかなえることで父が喜んでくれるだろうと医学部をめざしました。また私自身、人と接することが好きでしたので、人と関わる仕事に就きたいとも思っていました。眼科を選んだのは、名古屋大学医学部附属病院の眼科医局がとても明るく、楽しみながら仕事がやれそうだと思ったことです。その当時、今後の眼科学はさらに良くなっていくだろうと、将来性を感じたというのも理由の一つですね。

勤務医時代のご経験を通して、今、診療の土台になっていることはなんでしょうか?

すべてのことに情熱を持ち、どんなに忙しくても気を抜くことなく常に一生懸命にやることです。努力をすれば必ず結果が出ると信じているので、つらいことでも諦めずに最後までやり抜いています。そして、限られた診療時間の中で正確に診断し、患者さんにとって一番大切なことがしっかり伝わるよう、素直に、何でもハッキリお伝えしています。特に結果に大きく影響するような事柄については、より厳しくご指導させていただくこともありますね。そうなってしまうのは、患者さんに対しても治療に対しても、妥協をしない熱すぎるくらいの想いがあるからだと思います(笑)。

開業は当初からお考えでしたか? 豊田市を選ばれた理由は何でしょうか?

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科2

眼科は他の科と違い、入院しなければならない状態以外は手術に関しても勤務医とほぼ同じ治療ができますので開業しやすいといわれています。大規模な病院などと違い、身近な立場で友人知人のように患者さんに接しながら、病院と同じ治療がやりたいという思いがありましたので開業は自然な流れでした。良い意味で医師らしさを感じさせず、医療を学んだ立場としてフランクな感じで専門知識を患者さんに提供していく、それが私の診療スタンスです。立地に豊田市を選んだのは、人口が多い割に手術に対応している眼科が少なく、これからの高齢化に備え手術ができる眼科の需要も増すだろうと考えたからです。その矢先に偶然、この立地に縁があり、ここで開業しようと決心しました。

豊田市で白内障手術を行っていく

治療面で得意とされる分野はありますか?

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科3

白内障手術に関しては特に自信をもって得意だといえるようにしています。手術といえば、患者さんが恐怖を覚えるのは自然なことで、手術をせずに治せるものならそのままが良いとほとんどの方が思われます。しかし、患者さんは病気に対する深い知識というものは持っていません。そこで私たち専門知識をもつ眼科の医師が、するべき時に手術を勧め、治療をしていかなければなりません。ですから私は手術が必要だと判断した患者さんには、必ず手術のご案内をしています。現在、当院では年間で約500件(2017年6月~2018年5月実績)の白内障手術を行っています。白内障手術は5分程度で終わり、局所麻酔をかけますので痛みもほとんどありませんよ。

経験を重ねてこられたからこその自信なんでしょうか。

経験ももちろんですが、ずっと努力をし続けていることが最大の自信になっています。そして実は経験を重ねても、手術の度に患者さんと同じくらい私も緊張しています。しかし私にとっての適度な緊張感は、集中力を持続させ、より精度が求められる手術において能力を最大限引き出してくれるものなんです。現在、週に1~2日手術を行っていますが前日は早く就寝するようにしたり手術当日は水分を控えめにしたりと、私自身が万全な体制で臨めるようにしています。

手術に照準を合わせて生活から準備されているのですね。術前の患者さんにはどのように対応されていますか?

もちろんただ手術を勧めるだけでなく、患者さんには納得していただける説明をきっちりと行います。手術の前には「手術後は楽しみにしててね」などと声をかけたりもしていますね。手術をして見えるようになると皆さんとても喜んでくださるので、それがまた次の活力につながりますね。私は認知症の患者さんにも白内障の手術を勧めています。手術をして見えるようになることで、認知症のある方が笑顔になり明るくなっていくこともあるんですよ。

お子さんの患者さんも多いとのことですが、お子さんと接する上で気をつけていることはありますか?

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科4

高齢の患者さんが一番多いですが、弱視や斜視など、目の病気というのは子どもさんも多いですね。私自身、子どもが大好きで、大学時代は小児科の医師をめざすことも考えたほどです。子どもの患者さんと接するときは、子どもさんと同じ目線や立場になって話すようにしています。それでも診察を嫌がる子どもさんには、白衣を脱いで接したり話し方を変えたりといろいろな工夫をしていますね。

当たり前のことをきちんとやることの重要性

診療する上で心がけていらっしゃること、モットーはありますか?

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科5

クリニックの基本スローガン「すべては患者さまのために、大切な家族、大切な人を思いやる気持ちで」のとおり、自分の家族や友人だったらどういう治療をするだろう、どう声かけをするだろうと常にそのことを意識しながら診療にあたっていますので、スタッフにもその姿勢は浸透しています。医師として当たり前のことを当たり前にする、それが意外に難しいことなんでしょうね。ありがたいことに毎日多くの患者さんが来てくださいますので、待ち時間に比べ診察時間がどうしても短かくなってしまうんですが、そのわずかな時間を無駄にしないよう全力で患者さんに向き合っています。電子カルテではなく今でも紙カルテのままなのは、患者さんとちゃんと向かい合うためなんです。電子カルテだとパソコンの画面ばかりを見て患者さんをまともに見れなくなってしまいますから。患者さんときちんと向き合う、これも当たり前のことですよね。

今後、どういったクリニックをめざしていきたいですか?

「この地域で眼科だったら鈴木先生、豊田すずき眼科がある」といった地域の人たちから大きな信頼を寄せられる眼科をめざしていきたいですね。ありがたいことに、新城や豊川、蒲郡など、車で1~2時間かかる遠方から通院してくださる方も結構いらっしゃいます。どんなに患者さんが多くなっても手を抜かず、基本姿勢を貫く、そこはぶれずにこれからも続けていきます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鈴木克洋院長 豊田すずき眼科6

子どもさんは、かゆみと痛みに対しては訴えられますが、大人ならわかる「見えにくい」ことに関しては異常であることに気づかないので、訴えてくることがほとんどありません。些細なことでもおかしいなと感じることがあれば、放っておかずにすぐに眼科に連れて行ってください。子どもさんが気がつかないことは、ご両親に常日頃から気をつけていただくしかありませんので。また大人の方も眼の疾患は命に関わる病気ではないので、症状が進むまで放っておいてしまいがちです。眼の病気は症状が進むと治療が大変です。気になることがあれば躊躇せずぜひ眼科へ来てくださいね。

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