海野歯科医院

海野 智 院長

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京浜急行黄金町駅から徒歩3分。横浜市営地下鉄阪東橋駅からでも徒歩5分の「海野歯科医院」。サッカーが大好きで、院内の清掃時にはユニフォームを着て作業に励むという海野智院長は、優しい笑顔が印象的。2007年に開院したクリニックは、バリアフリー設計に加え、各ユニットはプライバシーを重視し、半個室となっている。海野院長は、長年、横浜市立大学に勤務し、口腔外科を専門としていた。その間、口の中に原因不明の痛みが生じることに疑問を持ち、心身療法からのアプローチをしてみたところ、症状が消えることに気づいた。なかには、ストレスにより、知らずに歯を噛み締めていることなどが顎や歯の負担となり、痛みとして現れることもあるという。こうした口腔外科の実績を頼りに、顎関節症を訴える患者が訪れることも多い。もちろん、一般診療や予防医学にも力を入れている。そんな海野院長が現在の診療スタイルに辿り着くまでの経緯や、医師としての枠を越え、地元との繋がりを大切にするボランティア活動についてなど、懐の深いお話をたくさん伺った。
(取材日2012年7月12日)

口腔内の原因不明の痛みに対しては、心身医学的な観点での治療も

―まずは、開業のきっかけについて教えていただけますか?

東京医科歯科大学の歯学部を出た後、ずっと横浜市立大学に勤務していました。准教授まで務めていたんですが、自分では教授の器ではないと思い、開業を考えるようになりました。人を教えるのは好きだったんですが、一方で、私は自分でもやらないと気が済まない性格なんです。では、なぜそんなに長く大学にいたのかというと、横浜市大が2ヵ所に分かれてしまったために人員が必要とされ、それでたまたま長くいられただけなんです(笑)。本来だったら、もっと10年くらい前に辞めて開院していたのではないでしょうか。場所としては、ここは大学にも近く、馴染みもあって、理想的でした。大学までは歩いて10分くらいなんですが、医院の前の通りは、私が横浜市大に勤めるようになった1982年からずっと通っていた道なんです。院内で工夫した点としては、診療するスペースを半個室にしているところです。歯科の場合、口の中という、ものすごく無防備な部分を開放することになるので、ドクターといえどもまったく二人だけになるというのは嫌ではないですか?それで、プライバシーを守りつつ、密閉空間にしないために、完全個室ではなく、半分だけにしたんです。あとは、バリアフリーにしているというところですね。

―現在の環境と大学病院との違いはどのようなところでしょう?

大学病院で患者さんを診ている時も、実は、開業医とあまり変わらない感覚だったと思います。患者さんに対する責任感などは同じですからね。ただ、大学では医療にのみ集中していましたが、今は経営的な面も考えなければいけないというところが違いますね。診療の具体的な内容では、やはり違いがあります。大学では、一般的な歯科治療ではなく、がんなど口腔外科の分野に関わる仕事がメインでした。そのため、開業した理由のなかには、一般的な歯科の患者さんをもっと診たかったということもあります。現在では、地域の患者さんばかりでなく、大学からの紹介を受けた方もけっこう来てくださっています。大学からの紹介では、歯科にとどまらず、心臓の弁に疾患のある患者さんや肝炎などの感染症の患者さんなど、内科を受診しているなかで口腔外科治療の必要な方などがいらっしゃっています。

―大学での専門はどのような分野だったのですか?

専門は口腔がんです。手術などもやっていましたが、化学療法や放射線治療に多く携わっていました。あとは、術後の機能評価です。舌や上顎・下顎などを手術で切除してしまうと、発音や嚥下機能などが低下するため、どのようにしたら障害をなるべく少なくできるかという処置に取り組んでいました。さらに、最後の10年くらいは、「心身医学」という分野にも力を入れていました。先輩の助教授で、たいへん手術のうまい人がいたんですが、ある時から、手術だけではどうにもならない症例があるということを指摘するようになりました。確かに、口の中を診察しても何の所見もないのに、痛みだけがあるという症例があります。一般歯科の場合は、どうしようもなくて歯を抜いてしまうということもありますが、それでも痛みが治らないことがあるんです。そこで初めて、歯が原因ではないと気づくわけです。原因を探ってみると、夫婦間の問題であるとか、仕事の人間関係といった、社会的なストレスや生き方の問題に起因しているとわかることがあります。歯科だけでなく、耳鼻科や整形外科の領域などにも、原因をいくら調べてもわからない痛みの症状に対し、精神療法的なアプローチをしていくと治るものが5〜7割くらいあると言われています。私は、その先輩の後を引き継いで心身医学的な診療をしているうちに、さらに、日本の代表的な精神療法である森田療法を知り、「これしかない」と思いました。そこですぐに4年間の研修を受け、さらに2年間、精神分析セミナーに通って勉強しました。それ以降、一般的な歯科診療に加え、心身医学的な視点を含めて患者さんを診るようにしています。

記事更新日:2016/01/24


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