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只腰 哲章 院長の独自取材記事

ただこし歯科クリニック 

(可児郡御嵩町/顔戸駅)

最終更新日:2022/06/28

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック  main

御嵩町ののどかな田園風景の中に、「ただこし歯科クリニック」はある。患者の期待にとことん応えたいと、診療内容の拡充に伴って増築を重ねた建物は、まるでリゾートホテルのよう。虫歯、歯周病、根管治療、インプラント治療など幅広く対応しているが、近年力を入れるのが小児矯正だ。「健康寿命を延ばすために、口腔機能を維持する必要があり、そのはじめの一歩が小児矯正だと思うんです」と只腰哲章院長。予防歯科として、また口から全身の健康をつくるファーストステップとして小児矯正を勧めている。小児矯正から診療時の高齢者送迎、働くスタッフの幸せまで、地域を健康でより良い場所にしたいと願う只腰院長の思いを聞いた。

(取材日2022年5月24日)

患者の期待に応えて、全身の健康にも目配り

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック 1

将来は自分の腕で独立したいと思っており、歯科医師になりたいと考えていました。結果的に歯科の道を選んだのですが、手を動かして治療をするのも面白いし、患者さんとの関わりにもやりがいを感じ、今は天職だと思っています。しばらく愛知県内で研鑽を積んだ後、生まれ故郷の御嵩町に帰ってきました。集患という意味では決して理想的な場所ではありませんが、懐かしい田舎の風景に心癒やされます。地域の方はもちろんですが、インターネットなどを見て県外から通ってくださる患者さんもいらっしゃって、ありがたいです。患者さんの声にできる限り応えたいと、3回の増築を重ね、より充実した診療をめざしてきました。実は今夏に、さらなる増築を計画しています。

診療におけるモットーは何ですか?

まずは患者さんにとことん寄り添うということです。患者の立場に立って、されたらうれしいことを率先してやり、嫌なことはなるべく避けるというシンプルな方針です。医療は喜ばれてこそ価値があると思うので、患者さんの本心はどこにあるのかをしっかりと把握し、寄り添うことを心がけています。もう一つは、患者さんの期待に応えるということ。自分の力不足で、患者さんが満足できないことほど残念なことはありません。常に自己研鑽を積み、技術や知識を先進のものにアップデートしています。在籍している歯科医師皆で、終業後に毎週時間をとって勉強会を開いているのも、そんな思いからです。当院を選んでくれた患者さんの求めるレベルの歯科医療を提供したいですね。

全身の健康も視野に入れているとお聞きしました。

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック 2

歯科医師は歯を診るだけではありません。歯並び、噛み合わせ、骨格、口腔機能にまで気を配って診療を進めれば、全身の健康にも良い影響を与えることができるんです。例えば、子育てで不安や疑問の多い、食事内容。どんな食べ物をどうやって食べさせたらいいのか、メニューはもちろん、子どもの口腔機能の発達に合わせた咀嚼や飲み込み方まで、必要に応じて管理栄養士がアドバイスします。口呼吸をしている子どもも多いのですが、酸素を取り込みづらくなったり、口腔内が乾いてしまったりして、健康を害してしまいます。酸素が取り込めないと発達にも悪影響ですし、口が乾いてしまうと感染症のリスクも高まります。アレルギー発症の遠因にもなりかねません。お口の健康は全身の健康にとっても重要なんです。

矯正は親から子への健康のプレゼント

小児矯正の意義はなんですか?

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック 3

見た目を良くすることはもちろんですが、歯並びや噛み合わせを整えることで、将来の歯周病や虫歯リスクを低減し、体の発達も促すことができると考えています。先ほどお口の健康は全身の健康につながっていると言ったように、歯並びを整えることは全身を整える基盤になるんです。例えば子どものときの受け口は、骨格の成長を阻害してしまう可能性があります。大人になってからこれを治療しようとすると、大がかりな外科手術が必要になってしまいます。そこで、子どものうちに矯正を行い、手術はもちろん将来的な矯正や抜歯が必要となる事態を避けようというのが狙いです。少ない負担でより健康になれるとしたら、子どものうちに矯正を始める意義は大きいと思います。予防歯科として矯正を考えてみてください。

小児矯正は何歳から始められますか?

ワイヤー矯正ですと、だいたい永久歯がすべてそろう12歳以降にスタートするのが一般的ですが、当院が取り入れているマウスピース型装置を用いた矯正は、5〜8歳から始めることをお勧めしています。マウスピース型装置の装着と口腔機能のトレーニングを並行して行うことで、歯並びが悪くなった原因にアプローチしていきます。そもそも歯並びが悪くなるのは、骨格や歯の生まれ持ったバランスもありますが、舌の位置や咀嚼、飲み込みなどの癖が影響していることも多く、せっかく矯正をしても、こうした悪癖が治らないと、歯並びが後戻りしてしまうことさえあるんです。当院では小児矯正専用のスペースがあり、口腔だけでなく、体全体のトレーニングを行い、悪癖の改善を図っています。トレーナーの指導で体全体を動かすので、子どもたちはちょっとした遊び気分で楽しめると思いますよ。

大人になってからでは矯正は遅いのでしょうか。

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック 4

そんなことはありません。大人の患者さんでも十分矯正は可能ですし、マウスピース型装置を用いた矯正などはニーズも高いですよ。歯並びにコンプレックスがあったけれど、チャンスがなかったり、経済的に難しかったりしてできなかったけれど、ある程度年齢を重ねてようやくできるようになったという方も多いのではないでしょうか。ただ、大人になっても歯科矯正はできますが、顎の成長は止まっているので、場合によっては抜歯が必要になります。子どもの場合は顎の成長を利用して歯を整えていくので、抜歯が必要なケースはまれです。そうした諸事情を考慮すると、親からの健康のプレゼントとして、子どものうちに矯正を検討していただきたいですね。

充実した医療とサービスで健康寿命を延ばしたい

スタッフが大勢いらっしゃいますね。

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック 5

当院のスタッフは46人。これだけの人数で運営している個人歯科医院は、岐阜県下でも珍しいのではないでしょうか。なぜこんなにスタッフが多いかというと、患者さんに充実した医療を提供するのはもちろん、スタッフが働く環境を良くするためでもあります。ママさんスタッフも多いので、子どもの都合で突然休まなければならないこともありますが、SNSで連絡を入れてくれればお休みできるんですよ。人数がいるからこそ余裕を持ってシフトを組める恩恵ですね。産休や育休を経て働き続けてくれるスタッフが多いのもありがたいことです。もちろん、スタッフのレベルアップにも余念がありません。週に1回、2時間の勉強会でスキル向上を図っています。

訪問や送迎など、サービスもこまやかですね。

通ってくださっていた患者さんが高齢になり、通院が難しくなってしまったんです。はじめのうちは自宅で診療していたのですが、訪問診療ではできることが限られてしまいます。それなら送迎車を出そうと決めたんです。ここまで治療を続けていたのに、すべてをやめてしまうのはもったいないことですから、できる限りのサポートをしたいという一念でした。正直に言って採算は取れませんが(笑)、患者さんを見捨てることはしたくなかった。年を取っても、少しでも長く健康でいてほしいですから。

今後の展望をお聞かせください。

只腰哲章院長 ただこし歯科クリニック 6

多くの患者さんの健康寿命を延ばして、御嵩町の健康増進に貢献していきたいですね。現代の医療は寿命を長くすることはできていますが、健康な状態をより長く維持するのは今後の課題です。口腔機能の衰えや歯周病は万病のもとになりますから、歯科医療が健康寿命を延ばすためにできることはたくさんあると思っています。だからこそ、子どものうちから予防としての矯正を勧め、歯を失った方にはしっかりと噛めるようにインプラントも提案しています。それぞれ専門性を持った歯科医師や歯科衛生士、管理栄養士とチームを組み、ベストな歯科医療を提供できるよう、これからも皆で頑張っていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/45万円~60万円、成人矯正/81万4000円、小児矯正/59万4000円、ホワイトニング/1万1000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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