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暮らしに密着した
脳神経外科クリニックのリハビリテーション

吉野脳神経外科クリニック

(神戸市東灘区/甲南山手駅)

最終更新日:2023/01/11

吉野脳神経外科クリニック 暮らしに密着した 脳神経外科クリニックのリハビリテーション 吉野脳神経外科クリニック 暮らしに密着した 脳神経外科クリニックのリハビリテーション

高齢化が進む社会の中で、その重要性が増しているリハビリ。神戸市東灘区にある「吉野脳神経外科クリニック」は、脳神経外科・脳神経内科・リハビリテーション科の医師を中心に、リハビリスタッフが一丸となってリハビリに取り組んでいるリハビリ中心のクリニックだ。院長を務める島田憲二先生は、「住み慣れた地域で暮らしたいという患者さんの願いを実現するために、リハビリが必要」だと話す。通所リハビリはもちろん、訪問リハビリにも注力し、脳卒中や脳梗塞など脳に関わる疾患やその後遺症に悩む患者、認知症患者により良いリハビリをと奮闘する同院。そこで今回は、脳神経外科のリハビリについて詳しく聞かせてもらった。

(取材日2022年12月15日)

リハビリを通じて、患者と家族の安心を支える

Q脳神経外科のリハビリには、時期によって種類があるそうですね。
A
吉野脳神経外科クリニック 患者の生活を支える生活期リハビリに力を入れている

▲患者の生活を支える生活期リハビリに力を入れている

脳血管疾患やその後遺症に関するリハビリは、主に「急性期」「回復期」「生活期」の3つに分けられます。急性期リハビリは治療と同時にスタートするリハビリのことです。身体機能や体力の低下防止を目的とし、後遺症をできるだけ残さないために大切だといわれています。次に行うのが回復期リハビリ。急性期の状態を脱した頃からスタートし、日常生活に必要な機能を取り戻し、基本動作の自立をめざしてさまざまな練習をします。これらのリハビリは病院で行われ、体の状態を見ながら慎重に行います。生活期リハビリは、急性期、回復期を経て自宅や施設でより安心して暮らすためのリハビリです。当院では、この生活期リハビリを中心に行っています。

Qどのような病状の患者さんがいらっしゃるのでしょうか?
A
吉野脳神経外科クリニック 通院リハビリだけでなく、訪問リハビリにも対応する

▲通院リハビリだけでなく、訪問リハビリにも対応する

脳梗塞や脳出血など、一般的に脳卒中と呼ばれる脳血管疾患の患者さんを中心に、パーキンソン病などの脳神経疾患や認知症の患者さんが進行を抑制するためにいらしています。また事故による頭部外傷や脳腫瘍の場合もありますね。また、年齢を重ねることで起きる動きにくさを改善するために、リハビリに取り組んでいる方もいらっしゃいます。整形外科ではないので、骨折や関節の問題をメインとしたリハビリではありませんが、高齢の方の中には整形疾患を併発している方もいらっしゃいます。皆さんが想像されるよりも、幅広いリハビリに対応していると思いますので、一度ご相談いただきたいですね。

Qクリニックで行うリハビリの特徴を教えてください。
A
吉野脳神経外科クリニック 頭や体幹、腕、脚に運動の刺激を与える、ロープを使ったリハビリ

▲頭や体幹、腕、脚に運動の刺激を与える、ロープを使ったリハビリ

先ほどお話しした急性期、回復期のリハビリは病院で行うため、医師がリハビリに関わっています。しかし、生活期のリハビリはPT・OT・STなどが中心となり、医師の関わりが少ないことも珍しくありません。当院にはリハビリテーション科専門の医師が在籍していますので、医師も積極的にリハビリに関わっています。さらに、より充実したリハビリを実現するために、さまざまな器具や運動プログラムを準備しています。天井からつるしたひもを使ってのリハビリは楽しく効率的ですので、利用者の皆さんにも人気ですね。また、必要に応じてPT・OT・STと行う個別指導のリハビリも取り入れています。

Qリハビリには高齢の方が多いのでしょうか?
A
吉野脳神経外科クリニック 患者当人だけでなく、患者家族の生活を支えたいと語る院長

▲患者当人だけでなく、患者家族の生活を支えたいと語る院長

当院は通所リハビリの他に訪問リハビリも併設していますので、高齢の方は多いです。どちらもリハビリ専門の医師の管理下で安全・効果的に行えるように努めていますので、何歳の方でも気軽に相談してほしいですね。また、年齢を重ねた患者さんの場合は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を併発されていることも多いと思います。当院では訪問診療を含め、生活習慣病の治療・管理から終末期、さらには看取りまで対応しております。当院に関わってくださったすべての皆さんの人生に寄り添い、住み慣れた地域で明るく暮らせるようにサポートしていきたいと考えています。

Qモチベーションを保つため、工夫していることはありますか?
A
吉野脳神経外科クリニック 医師とリハビリスタッフが連携し、診療・治療・リハビリを進める

▲医師とリハビリスタッフが連携し、診療・治療・リハビリを進める

ただ生活ができるようになるためだけではなく、生活の中の小さな目標を大切にしています。例えば「孫と散歩に行きたい」「1人でコンビニで買い物をしたい」「公園にお花見にいきたい」など、患者さんの願いを医師だけでなく、リハビリに携わるスタッフで共有し、日々声をかけ、目標を引き出すことでリハビリに前向きに取り組んでもらっています。生きることは、ただ日常を送るだけでなくプラスアルファの楽しみも必要です。患者さんがリハビリを続けられモチベーションづくりを大切にし、リハビリ環境を整えることはもちろん、今後、理学療法士兼プロボクサーの体操教室を実施するなど、より楽しめるメニューも実施していきたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

島田 憲二院長

当院のモットーは、「できたらいいなを、できるに変える!」。患者さんが住み慣れた地域で明るく笑顔で過ごせるように、地域でのリハビリで患者さんをサポートしたいと思っています。体の状態やモチベーション、生活環境はそれぞれ違うので、必要なリハビリも人それぞれ。だからこそ良いリハビリは1人ではできません。患者さんを中心に、医師や看護師、リハビリスタッフが一丸となって向かっていくことが大切です。患者さんやそのご家族とともに考え、話し合いながら「患者さんの暮らし」を支え、人生を支えていきたい。リハビリが必要だと感じたら、一人で悩むことなく気軽にご相談ください。

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