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堀田 裕之 院長の独自取材記事

ほりたレディースクリニック

(北九州市小倉北区/小倉駅)

最終更新日:2022/12/01

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小倉駅から徒歩3分。ビルのクリニックモールの一角にあるのが「ほりたレディースクリニック」だ。堀田裕之院長が同院を開業したのは2013年のこと。「患者の悩みに気づき、それにどう対処していくかが医師として一番大切なこと」と考え、話しやすい雰囲気づくりや、検査でも緊張がほぐれるように工夫を取り入れている。「何か症状があるから検査をするのは当然ですが、何もないうちに検査をするのも、のちのちのことを考えると非常に大切です。何もないからといって受けつけないということはありませんから安心して相談に来てください」と話しやすい雰囲気で語る。栄養バランスも重視しており、通常の不妊治療に加え日常に取り入れやすい具体的なアドバイスも行う院長に、同院の特徴や不妊治療に対するスタンスなどについて話を聞いた。

(取材日2022年8月25日)

緊張を解きほぐし、通いやすい雰囲気づくりを大切に

小倉駅から徒歩圏内、しかもショッピングモールもある好立地ですね。

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開業を考えていた時にこの一帯がクリニックモールになると紹介してもらったのがきっかけです。婦人科系の、例えばおりもの、性感染症検査、PMS(月経前症候群)やピルなどの相談にいらっしゃる人もいますが、それは全体の1割ほど。9割は不妊治療のご相談です。だからといって婦人科系疾患を軽んじているわけではまったくないので、気になる方はぜひお仕事帰りなどに気軽に相談してほしいと思います。私が不妊治療に興味を持ったのは、大学を卒業し、働く人の健康相談に応じていた頃でした。もともと大学院でも不妊に関する研究をしていたので、それも不妊治療に興味を持つ大きなきっかけであったと思います。

それで広島県の「幸の鳥レディスクリニック」、八幡西区の「セントマザー産婦人科医院」などで勉強を。

出身である産業医科大学の婦人科は、悪性腫瘍、つまりがんをメインにしていて、不妊治療などにはあまり縁がありませんでした。そもそも婦人科を選んだ理由の一つに、学生時代の臨床実習でお産を目の当たりにし「良いな」と感銘を受けたのがきっかけです。医局の先輩たちも信頼でき、勉強のしがいのある環境だったことも大きいですね。ですが不妊治療にも興味が出てきたので、そちらをメインに勉強し、患者さんのために尽くしたいと思って開業に至りました。小倉駅からすぐなので、北九州市内はもとより、行橋市、豊前市、宗像市、大分県の中津市などから足を運んでくださる方もいますよ。

治療で心がけている点は何でしょうか?

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不妊治療は不安との戦いです。なのでできるだけ私たちに相談しやすい雰囲気づくりをとても大事にしています。検査をする際は内診台(産婦人科検診台)に座っていただくのですが、「面白い柄の靴下ですね」「実は私も誕生日が同じなんです」など、ちょっと笑えるような雑談を取り入れています。患者さんとお話しし、緊張を解きほぐすのは非常に大事ですね。子宮卵管造影検査では痛みを伴うこともありますし、そもそも内診台の検査自体に苦手意識を持っている方も多いので、痛みが極力出ないようゆっくりとプローブを使う、ゼリーを適切に使って痛みを和らげるなどの工夫も重ねています。また通院しやすい曜日や時間帯など、生活スタイルも伺います。

栄養バランスを重視し、一人ひとりに合う方法を提案

不妊治療では、単語などが難しいと思う患者さんも多いのでは?

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それもあるでしょう。なので予約システムのページには妊娠の仕組みや不妊の原因、不妊治療で必要な検査など、不妊治療の基礎知識を説明した動画を掲載しています。それをご覧になった上で初診にいらっしゃれば、患者さんもある程度、不妊治療を理解した状態で診察に臨めると思います。とはいえ不妊の原因は人それぞれですし、そもそも本当に不妊になる原因があるかは検査をしないとわかりません。結果はどうあれ、検査の内容とその結果を、患者さんが理解できるようにしっかりとお伝えしています。その分の時間がかかるのが心苦しいのですが……。

患者さん自身が治療を理解する。これが大切なのですね。

そのとおりです。治療内容や不妊の原因を正確に把握しないままに不妊治療を受けている方も、実は多いのです。しかしそうなると、いくら不妊治療をしてもうまくいくことは難しいでしょう。「あなた方ご夫婦の状態は今こうなっています」としっかりお伝えするのは本当に大切です。昨今は積極的に治療に参加する旦那さんもかなり増えてきましたし、奥さんよりも詳しい方も多いほどです。精液検査などを行っていただかないと不妊の正確な原因はつかみにくいため、ご夫婦でコミュニケーションを取りながら治療に臨んでいただける流れになってきたのは、私たち医療側もとてもうれしいですね。

具体的にどんなアドバイスをしておられますか?

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不妊の原因はご夫婦によってさまざまで、対処法も異なります。また、当院が重要視しているのは栄養バランスです。血液検査による栄養バランスの解析を希望される方には、どんな栄養素が不足しているか、どうやったらそれを補えるかなどを、栄養学に詳しいスタッフからアドバイスしています。タイミング法、体外受精などももちろん治療として大事なことですが、それ以前に妊娠に至りやすい体づくりも非常に大切なのです。他には、気の持ちようですね。体外受精を数回したが良い結果が得られなかった場合、中断というよりも「少しの休憩」として治療をせずにリラックスしてもらう期間を設けることもあるのですが、その間に自然妊娠することもあり得るんですよ。

気軽に相談・検査し、できることを一緒に考えていく

ストレスを抱え込まないことも、不妊治療においては重要なのですね。

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まさにそうです。両側卵管閉塞などの原因がある場合は難しいですが、そうでない場合は自然妊娠することもおおいにあり得ます。ストレスがかかるとホルモンバランスが乱れ、それが不妊の原因になることも十分考えられるのです。だから最も大事なのは、患者さんの心のフォローです。率直に言いますが、不妊治療はうまくいかない時のほうが多く、診察中に涙される方もおられます。当院では、そういう時はカウンセリングルームで不妊カウンセラーが相談に乗り、患者さんたちの思いを受け止められる環境も整えています。

患者さんに気をつけていただきたい点はありますか?

なかなか妊娠がかなわないならばできるだけ早めに相談に来てほしい、これに尽きます。今は治療に適した時期などもだいぶ理解されてきていますが、正常な夫婦生活があるのに30代前半までに妊娠しない場合は、まず検査を受けてほしいと思います。20代などの早いうちに検査だけしておくのもお勧めですね。何もなければそのまま経過観察で良いですし、何か見つかればすぐに対処ができ、不妊治療の期間もかなり余裕ができますから。「治療をする」だけではなく「ご夫婦ともに異常がないかを確認する」だけでも、対策の幅は大きく広がります。調べてみて何もなければ経過を大事にすればいいし、何かあれば対処する。それくらいにかしこまらずに来院し、検査をして良いものなんですよ。

それも患者さんたちが、ご自身のことを理解することにつながるのですね。

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そうすれば栄養指導など、できることが見つかることもありますから。「よくわからないけど行っていいのかな。怒られないかな」という心配は、まったく無用です。一人、もしくはご夫婦で抱えこむのではなく、気になるのなら迷わず調べてみる。その結果治療になるか経過観察になるかはやってみないとわかりませんが、検査結果が無駄になることはありません。不妊治療に関してわからないことがあるのはごく普通のことで、恥ずかしいものではありません。だから私たち医療従事者に遠慮なく質問してください。妊娠しやすい環境・体づくりができるよう、ストレスやプレッシャーを抱え込まずに、ぜひ私たちと一緒にできることを考えていきましょう。

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