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乳腺クリニック・道後

乳腺クリニック・道後

井上 博道 院長

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「乳腺専門のクリニックがこの地域で必要だと感じ、開業することにしたのです」と話す井上博道院長。九州がんセンターの乳腺科副部長や松山赤十字病院の外科副部長を務め、2013年に「乳腺クリニック・道後」を開業。マンモグラフィとエコーによる乳がん検診や乳腺診療を行い、乳がんが発見された場合、がん診療連携拠点病院に紹介しスムーズに治療へと進めている。一方で患者を松山赤十字病院に入院させ、自ら執刀する開放型共同診療という病診連携も行う。日本乳癌学会乳腺専門医として、乳がんの早期発見・早期治療に努める。乳がん患者の多くは40代や50代の育児や家庭、仕事に忙しい年代だ。「だからこそ、患者さんの暮らしや社会的背景を含めたケアが大切」と話す院長に、検診の重要性や患者への想いを聞いた。
(取材日2019年7月3日)

乳がん検診や治療に対する負担を減らしたい

―なぜ乳腺専門のクリニックを開業しようと思われたのですか?

2007年から松山赤十字病院に勤務して乳がん患者さんを診ていたのですが、そのときに、愛媛県で乳腺の専門クリニックが必要とされていることを知りました。それまで、愛媛県の方は「乳がんかもしれない」と何か自覚症状を感じても、直接大きな病院に行くしかなかったんですね。でも、大きな病院は日々たくさんの患者さんが来院されますから、どうしてもお待たせしてしまう。そこで、「乳がんかも……」と不安を抱えてらっしゃる方の受け皿として、検診も診療もできるクリニックを開院しようと思いました。当院は基本的には予約優先としており、できるだけお待たせしないように努めています。また、土曜日も乳腺の診療を行っているところは、愛媛県内でもほとんどないかもしれませんね。

―そもそも先生が乳腺をご専門に選んだのはなぜですか?

私は外科医だった父の影響もあって医師の道を志し、医学部に進みました。卒業後は地元福岡に戻って九州大学医学部第二外科(現・消化器・総合外科)教室に入局し、そこで教授から乳腺外科を勧められたんです。教室に消化器外科から乳腺外科に転向した尊敬する先輩がおられたので、その方のもとで学ばせていただきました。乳がんは他のがんと比べて患者の年齢が若く、家庭や仕事などの社会的な背景がまったく違ってくるので、「がん患者と就労」や、がん医療における「心」を専門とする精神腫瘍学、つまりサイコオンコロジーについては随分勉強しました。

―患者さんの生活や精神面にも寄り添っていくということですね。

そうですね。乳がん患者のピークは40代から50代、家事や育児、仕事をしながら治療をする人が多いので、患者さん一人ひとりのライフスタイルにも向き合っていくことが求められます。特に患者さんのメンタルケアについては、まずこちらのメンタルがしっかりしていないと成り立ちません。当院には技師、看護師、助手、医療事務のスタッフがいますが、全員女性。同じ女性として乳がん患者さんに寄り添うために、みんな熱心に勉強してくれています。またアピアランス(外観)ケアについても、抗がん剤で髪が抜けてしまったり、爪がもろくなってしまったりという場合のウィッグや医療用マニキュアなどの情報には常にアンテナをはり、患者さんに提案してくれています。

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