牧村 英樹 院長の独自取材記事
流山ハピネス歯科
(流山市/流山おおたかの森駅)
最終更新日:2022/08/22

つくばエクスプレス流山おおたかの森駅から直結している商業施設5階にあるのが「流山ハピネス歯科」だ。ここは愛知県や千葉県内で歯科医院を展開している「医療法人さくら会」が流山の子育て世代を応援したいと2021年7月に開業。以来、院長として同院を率いているのが牧村英樹先生だ。牧村院長はそれまで日本大学松戸歯学部で、歯の凍結保存や再生歯科治療などについて研究・教育に携わってきた。診療にあたっては「小さな大学病院のようなクリニックをつくりたかった」と話し、地域にありながら専門性の高い歯科医療の提供をめざしている。その一方で、子どもが大好きと話す牧村院長は小児の予防歯科にも注力。クリニックの特徴や歯科医療への思いなどについて話を聞いた。
(取材日2021年8月18日)
子ども連れでも通いやすいクリニックに
開業の経緯について簡単にお話しください。

これまで私は専任講師として約15年間日本大学松戸歯学部に勤務してきました。歯科医師としては、やはり患者さんと触れ合うことが好きですし、今後は地域の中で長く患者さんを診ていきたいと思い、そろそろ開業をと考えていたのです。そんな中、当法人とのご縁をいただき、ちょうどタイミングも良かったので、ここで開業するに至りました。流山市は子育てを応援している市で、おおたかの森エリアにも子育て世代が多く暮らしています。当院は、利便性の高い商業施設の中にありますので、ファミリー層や小さなお子さん連れの方でも気軽に立ち寄れると思います。親しみやすい歯科クリニックとして、これから長く地域の方々にスタッフともども医療貢献していきたいと思います。
広いキッズルームが外からも見えました。子ども連れでも安心できそうですね。
はい。クリニックの中はバリアフリーにしてベビーカーでも入りやすいようにしています。広いキッズルームも設置して、必ずスタッフがお子さんたちを見守るようにしています。ですので親御さんたちは安心して治療を受けていただけます。私自身、男の子が2人いて、お母さん方が大変な思いで子育てしていることをよく知っています。せめて歯の治療中だけでも子育ての手を休めて1人の時間をリラックスして過ごしてもらえればと願っています。お子さんに対しましては、それぞれのユニットの天井にはモニターを設置しており、治療中アニメなどを楽しめます。私も子どもが大好きで、子どもたちも私を何かのキャラクターのように感じているのでしょうか、キャッキャッと懐いてくれるお子さんが多いです。
先生の簡単なご経歴とご専門について教えてください。

大学では歯の冷凍保存と再生歯科治療について研究・教育してきました。ちょうど恩師が講座を立ち上げた時で、これからは再生歯科治療が重要になると考え、その講座で研究を始めました。歯の冷凍保存は、親知らずや矯正治療で抜いた歯を冷凍保存しておいて、将来、歯が必要になったときにそこに移植をしようというものです。最近では「歯の銀行」とも表現されています。他に、歯の移植や審美歯科などの経験も豊富で、機能性と審美性に優れた審美歯科にも力を入れています。
めざすは小さな大学病院。専門性を生かした歯科医療を
診療の際どんなことを心がけていますか。

患者さんのご意向に沿った治療を心がけています。こちらから一方的に押しつけるのではなく、それぞれの治療法のメリット、デメリットを丁寧にお話しして、その中で患者さんのご要望に沿えるよう努めています。 少し教科書的な治療からは外れることもあるかもしれませんが、できる限り患者さんの望むところに着地できるようにしています。治療法などを説明するときは、歯科用CTや口腔内デジタルスキャナーで撮影した画像をお見せしながらお話ししています。デジタルスキャナーは先進のものを導入していて歯の隙間にある肉眼では見にくい虫歯まで可視化できますので、ご自身の歯の状態を詳しく見ることができます。やはり患者さんは直接目で見たほうが納得しやすいですし、治療のイメージも湧くと思います。
これから力を入れていきたいことは、どんなことですか。
予防に力を入れたいですね。特に小さなお子さんの予防です。今は、虫歯になったから歯を削って治療するという時代ではありません。小さい頃から定期的に予防に通って虫歯にならないようにする、もし虫歯ができたとしても早期に処置して良い状態を維持していく、そんな時代です。子どもが成長した後もずっと定期検診とメンテナンスだけで済む、歯科医師が治療をしないで済む歯科環境にしていきたいですね。また、小児の時から歯列を整えれば歯磨きもしやすくなり、大人の歯周病の予防にもつながります。そういう意味で小さなお子さんの時から歯科クリニックに通うことは大切ですね。
こちらは専門性を持つ歯科医師も多いと伺いました。

開業するにあたって、私は「小さな大学病院」のような歯科医院をつくりたいと考えました。大学で私が専門的に行っていた歯の冷凍保存と再生歯科治療の経験も生かしたいですし、一般的な歯科治療においても専門性の高い医療を提供したいと思ったのです。私自身も全般的に治療を行いますが、他に、入れ歯やインプラント、歯周病、矯正などさまざまな専門を持つ歯科医師が数人在籍して、質の高い治療を行っています。矯正の歯科医師も複数おり、ワイヤーを用いた矯正、マウスピース型装置を用いた矯正などの専門家がいます。私が大学などで一緒に働いてきた信頼できる歯科医師に手伝ってもらっています。気心も知れていて、スタッフとの連携もとてもうまくとれています。
口腔内のクリーニングで心身のリフレッシュを
医療機器や滅菌器も充実させているそうですね。

歯科用CT、3Dデジタルスキャナーなどの検査機器やマイクロスコープなど、大学病院にあるものと同等レベルの医療機器をそろえています。麻酔の針も歯科で使われる中でも特に細い注射針を使用するなど、痛みにも配慮しています。感染症対策も徹底して、検温や手指消毒はもちろん、院内に加湿器や空気清浄機を常時稼働させて室温と湿度をコントロールしています。治療器具の滅菌は、超音波洗浄機や高圧蒸気滅菌器に加えて、高温処理できない器具についてはガス滅菌器による滅菌を行っています。このガス滅菌器を導入しているクリニックはまだ日本では少ないのではないでしょうか。2種類の滅菌器を利用することで、すべての治療器具の滅菌に対応しています。
ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。
子どもと一緒に過ごすことが多いですね。母親はいつも大変ですから、私が休みの時くらいは、少しは面倒を見ろと……(笑)。習い事の送り迎えなどもしていますよ。また、私と理事長は大学時代に部活で日本拳法をやっていて、試合の時には審判を各大学のOBが引き受けます。ここのところは活動ができない状況が続いていましたが、また状況が改善すれば後輩たちの試合や生活面などのサポートをしていきたいと理事長と話しております。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

歯が痛くなってから来るのではなく、何もない時からお掃除や定期検診だけで済むクリニックにしていきたいですね。虫歯で歯が黒くなってから受診する人が多いですが、黒くなってから、痛くなってからではもう遅いのです。そうなる前に定期的に来ていただきたいですね。特に子どもの時から予防に通ってほしいですね。そしてそのお子さんを一生にわたって診ていきたいと思います。子どもたちは日本の将来を背負っています。そんな子どもたちを大切にしていきたいですね。子育て中のお母さん方にも来ていただき、ここで口腔内をお掃除して、リフレッシュして帰っていただきたいと願っています。この商業施設全体が子育て世代を考えております。特にこのフロアは、マッサージやネイルサロンなど心身のリフレッシュがテーマになっています。リフレッシュの一環として当クリニックに通ってほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはオフィスホワイトニング:1万4300円~、ホームホワイトニング:2万3100円、小児の矯正:39万6000円~、大人の矯正/ワイヤー装置を用いた矯正:80万円~、マウスピース型装置を用いた矯正:34万2500円 ~ 89万円、インプラント:41万円~